マーキーと知り合い今住んでる付近をよく
散歩した
わかった事は野に咲く小さい花によく目を
止めていた
あやはその頃茶道の修行中で家で知り合いの
人に勤務が終わってから教えていた
野に咲く野菊がその頃はとても好きでよく摘んで
花瓶に挿したものだ
「僕もその花が好きだよ」と言うのでとても嬉し
かった
それから一年後家庭を持ちじゅんが生まれた
生後数ヶ月でしゃべれないのに野の花を見ると
「あ~ぶ~」と歓声を上げ大喜び
周りの大人はこんな小さな花にと驚くとともに
嬉しくもあった
一番初めは抱っこされてるのに小さい小さい
雑草のカタバミだった
人は気に留めない花なのに
大きくなってもあやが庭の雑草のカタバミを抜くのを
嫌がったのでいないときによく抜いた
雑草や野の花を好きなのは遺伝なのかもしれない
マーキーは黙って月見は終わったのに挿してなかった
薄の穂を取ってきてじゅんにあげている
あの頃に帰ってまた野菊摘みをしたいけど時代の流れで
こんな地方でも高速の道路ができ開発がすすみ
昔の風景は稀少になった
それとともに歩くのもなかなか以前のようにはできないが
そのうちもう一度あの野菊を生けてみたいなあ?
庭に出て槿の下に出てきたカタバミを見てあの頃を思い出し
抜くのを躊躇した