今夜はサッカーを見てしまったので、ジャンクカメラのウォッチングは休みです。
写真は、雨上がりの早朝に長野県の金峰山キャンプ場で撮ったものです。
上の写真は、数年前の6月あたまに長野県の金峰山キャンプ場で撮ったものに俳句を付けたもの。
夜来の豪雨が早朝には上がって、雲がすごい速さで岩山を駆け上って行ったときの様子です。
◆ ◆ ◆
いま、マニュアルフォーカスの一眼レフは、オリンパスOM-1とペンタックスSP、それに息子のニコンF(息子のものは私のもの!)を持っているのですが、もう一台実用になるマニュアルフォーカスの一眼レフが欲しくなって、ニコマートFTNもいいけどキャノンF-1もいいなあ、などと迷っていたところ、コニカの古いFPを見つけてしまいました。
これは、前から気になっていたカメラで、しかもブラック。十分実用になりそうです。
でも、値段が・・・。
昔だったらすぐに買っていたところですが、年金暮らしの今は、ちょっと躊躇する値段です。
ということで、今日はすぐにでも使える、国産のマニュアルフォーカス一眼レフに注目してみました。
今度から、「欲しい!度」というもので、私がそのカメラをどれだけ欲しいかを評価しようと思います。
「欲しい!度」は10点評価とし、基準は
・欲しい!度=10:何が何でも落札したい
・欲しい!度=5:欲しいけど、別になくてもいい
・欲しい!度=1:あげると言われてもいらない
といった感じで行きたいと思います。
●今日の注目!実用になる国産マニュアルフォーカス一眼レフ ベスト5
1) ◆Konica FP ( ブラック ) / HEXANON 52mm F1.8
このカメラは、1962年に発売されたFPマウントのカメラで、後に発売されたARマウントのレンズとは互換性がなく、レンズは、モノクロ用にコーティングされたレンズを使っているため、発色がモノクロ特有の自然な発色を得ることができると言うことなので、興味がわいてきます。
また、シャッターは日本で初めてのコパルスクエアという金属幕縦走行シャッターを使っているのも魅力です。
(このシャッターは、後にニコマートでも採用しています)
残り時間1日、現在の価格は16,000円で即決価格は18,000円。入札件数は0件です。
★欲しい!度=8
2) ◆Nikomat FTnとNikkor-H Auto 28mm F3.5
ニコンといえば、何と言ってもニコンFシリーズですが、なかなか手が出ないので気軽に買えて使えるニコマートを狙ってみました。
ニコマートは、昔、初めての給料で買おうと思ったカメラでしたが、諸事情であきらめた、思い入れのあるカメラです。
ニコマートはオークションにもたくさん出ているので迷うところですが、かつて一番欲しかったニコマートFTnから選んでみました。
残り時間6日、現在価格は1000円。入札件数は0件ですが、状態もかなりいいようなので、おそらく10,000~15,000円くらいにはなるでしょう。
★欲しい!度=8
これも上の2)と同じニコマートFTnですが、こちらはブラック。このブラックの塗装の剥がれ具合が非常にいいので、ボディだけですが取り上げてみました。
即決価格が4000円なので、これでニコンの28ミリのレンズを調達すれば、10,000円ちょっとで済みそうです。
残り時間1日、現在価格は3000円、即決価格4000円。入札件数は0件です。
★欲しい!度=9
4) ☆キヤノン F-1 アイレベルファインダー レンズ ケース付
これは比較的新しい1971年に発売されたもので、それまでプロ用一眼レフではニコンに大きく差をつけられていたキャノンが、プロ用カメラを目指して総力を結集して開発したカメラです。
さすがにキャノンのそれまでのカメラと違い、写真を見ただけで高級感が伝わってきますが、人気のカメラだけに、状態のいいものはニコン並みに高い!
ということで、ちょっと状態の落ちる手頃な価格のものを選んでみました。
残り時間3時間、現在価格10,050円、入札件数は19です。
★欲しい!度=7
5) ★綺麗な希少逸品★MINOLTA ミノルタ X-1 + 28 F3.5セット 値下
ニコン、キャノンときてミノルタを出さないわけにはいかないと言うことで、他にAE-1とかいろいろあるのですが完全マニュアル機ということで選びました。
残り時間5日、現在の価格は48,800円、即決価格99,980円、入札件数は0です。
こんなにお金を出すんなら、もっと他にいいカメラはたくさんあるでしょう、という声も聞こえますが、これでいいんです!
★欲しい!度=7
やはりニコマートにしようかなあ・・・。
今日は俳句を作っている余裕がなかったのでアリモノで・・・
二眼レフをネットでいろいろ調べてみると、1950年代、日本では二眼レフのメーカー名を並べると、50音すべてを網羅するほどあったようですが、海外ではそれほどでもなかったようで、ヤフオクでも、ローライ以外はほとんど出てきません。
そうした中から、やっとこれはと思うジャンク?(ジャンクではないかもしれません)を5点ほど探しました。
日本の二眼レフは、どのメーカーもデザインがほとんど同じで、すべてローライのコピーといっても過言ではないですが、さすがに海外の有名ブランドは一味違うようです。
●今日の注目!海外の二眼レフ!ベスト5
1) ZEISS IKOFLEX イコーフレックス フェバレイト 3.5/75mm
毎度おなじみツァイスイコン社の二眼レフ「イコフレックス」です。
これは1956年に発売されたイコフレックスの最終製品で「イコフレックスフェバレイト(Ikoflex Favorit) 」とも「イコフレックス ファボリット」とも呼ばれています。
さすがにツァイスイコン社、ローライのコピーとは言えないようです。重厚で格調があります。
残り時間1日、現在価格58,000円、入札件数0です。
これが6~7万円で落札できたら安い買い物ではないでしょうか。
2) 【完動良品】AGFA FLEXILETTE 35mm二眼レフ アグファ
1960年にドイツのフィルムメーカーとして有名なアグファが発売したユニークな35ミリ二眼レフです。
ローライ型の6×6のサイズとは違いますが、あえて取り上げてみました。
残り時間1日、即決価格は26,000円。入札件数は0件です。
これはおそらく1656年頃にドイツリプカ社から発売されたローロップオートマチックではないかと思います。なかなかユニークなデザインです。
残り時間3日、即決価格30,000円、入札件数は0です。
日本のわけのわからない安物を買うよりは、少々値が張っても、こんなカメラを持ってみたいなあ。
チェコのメオプタ社が1957年に発売した、世界的にも有名な高級二眼レフです。
デザイン的には、ローライ風ですが、アダプターで35ミリフィルムも使えるなど、ユニークな面も持っているようです。
残り時間4日、現在価格13,800円、即決価格17,800円で入札件数は0です。
見た目は地味ですが、これも日本のカメラを買うよりは・・・
5) アンスコ オートマチックフレックス F3.5■レア■良品
1947年、戦後すぐに発売されたカメラで、当時の値段で10万円近く、ライカよりも高かったようです。高すぎて市場にも出回らないとか?
残り時間5日、即決価格40,000円、入札件数は0です。
海外のこうしたユニークな二眼レフを見てくると、日本の二眼レフがだんだんつまらなくなってきますね。
先日、台東モノマチで見たリコーの二眼レフが強烈に印象に残っているので、今日は二眼レフを探してみました。
二眼レフといえばローライですが、国産の二眼レフでは、マミヤ、ミノルタ、ヤシカなどに人気があるようで、ヤフオクでも特別メニューが出ています。
それでは、ジャンクマニアとしては面白くないので、例によってB級ブランドで探してみました。
●今日の注目!国産二眼レフ!ベスト5
1) RICOHFLEX リコーフレックス 2眼レフ カメラ アンティーク
リコーフレックスは、ヤフオクでもなかなか人気で、Ⅶ型などのいい商品がたくさん出ていますが、今回はちょっと変わったところを紹介します。
これは、型式も何も書いてなく、写真も小さくてよくわからないのですが、名盤を見ると「MODEL IIII」と読めます。
調べてみるとMODEL Ⅳ」の初期の型で「IIII」では外国の人は読めないので「Ⅳ」にしたと言うことのようです・・・が、
実はこの「MODEL IIII」の写真を見ると、ヤフオクの写真ではレンズの下にあるピントレバーが、調べたどの写真を見てもないのです。謎です。
残り時間1日、現在価格1000円、即決価格5000円、入札件数0です。
状態はいいとは言えません。
説明では「オリンパスフレックスB1」と書いてありますが、写真を見る限りでは、おそらくこれは1954年に発売された「オリンパスフレックスA3.5」だと思います。
外見はとてもきれいです
残り時間1日、現在価格は1550円。入札件数は3件です。
3) アイレスフレックス Airesflex YⅢ 二眼 カメラ
アイレスの二眼レフでは「アイレスフレックスオートマット」などが有名ですが、これは、1951年に発売されたアイレスフレックスの中でもかなり古い方の型で、銘盤も「Airesflex」と小文字表記になっています。
残り時間2日、現在価格3000円、入札件数は0です。
1952年にコニカから発売された2番目の希少な二眼レフで、最初に発売された「さくらフレックス」は、幻のカメラといわれているカメラです。
価格は非常に高い値が付いていますが、それなりに価値のあるカメラだと思います。
残り時間24時間、現在価格25,000円で入札件数は0です。
エルモ社は、1938年に「エルモフレックス Ⅰ」を出してる二眼レフ老舗ですが、今回の商品は、おそらく1953~4年頃のⅢ型かⅤ型ではないかと思います(写真がはっきりしないのでよくわかりません
残り時間23時間、現在価格10,000円、入札件数は0です。
二眼レフは国産メーカーが多く、探して調べるのが大変です。ずいぶん時間をかけてしまいました。
昨日届いたAires35-ⅡAをじっくりと眺めまわしてみました。
一見、メッキも銀色に輝いていて、とても1955年製とは思えないほど奇麗に見えます。
これが2000円で落札できたとは信じられないくらいです。
オークションの説明には、
「一切動作未確認の為ジャンクで出品いたします。」
としか、書いてありません。
本当は、状態の細かい説明がなくて、責任逃れ的なこういう書き方のときはちょっと危ないのですが、商品が手元に届いて梱包を開けた時は、これはいいかも!と思いました。
しかし、ジャンクはやっぱりジャンクなんですね。
▲この商品の最大の欠陥は、ヘリコイドが固着して全く動かないことですが、まあ、古いカメラの場合はそういうことが多いのでそれほど驚きません。
びっくりしたのは、レンズの先端についているフィルターを外そうと引っ張った時に、レンズがズルッと抜けてきたことです。
上の写真がその状態のもので、→のところにある絞りを操作するための金具でかろうじて貫け落ちないでいる状態です。
それと良く見れば、ヘリコイドの周りや細い溝の中などに、錆のようにグリスの塊が付着していて、ちょっとこすったくらいでは取れません。
▲さらに、→の部分の小さなネジが紛失していて、レンズがちょっとガタつきます。
▲軍艦部のファインダーの上が、何かに強く当たったようで凹んでいます。
ジャンク品にはよくあることです。
しかし、そうした欠陥を十分に補う、良さもあります。
このカメラの一番好きなところは、そのバランスの悪さです。
▲この写真はAires35-ⅡA(左・1955年製)とKonicaⅢ(右・1956年製)を比べてみたところです。
右のKonicaⅢは、どっしりと重厚でレンズとボディのバランスが非常によく高級な感じがするのに比べ、左のAires35-ⅡAは、背が高く図体が大きい癖にレンズが小ぶりで、ちょっとひ弱なお兄ちゃんといった感じ。そのどこか間の抜けたところがいいんです。
もっとすごいのは、下の写真。
▲レンズの長さを見てください。左がAiresのCORAL 1:2.8 f=50mmで、右がKonicaのHexanon 1:2 f=48mmです。
焦点距離は2mmほど違いますが、それにしてもAiresのレンズの長いこと。
重心のバランスも悪く、かろうじて立っている状態で、フードを付けると前に倒れてしまいます。
このなんとも言えない設計者のアバウトさ、デザインの頼りなさがまた、たまらないんですねえ。
▲さらには、細かいところですが、捲き上げノブのプレートがアルミか何かで白く見える所とか・・・
▲巻き戻しノブのところに、ASAなどのフィルム情報が表示できるようになっているところなど、いかにも町工場的な発想でいいですね。
▲極めつけは、この純正のUVフィルターとレンズフード。
たかがアクセサリーなのに、いまどきのプラスチックのカメラなどは足元にも及ばない、レトロで懐かしく、温かく、ある種風格さえも感じさせるところはさすがです。
これだけでも買った価値があると言うものです。















