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フィルムカメラのジャンク品をウォッチング

蛍の夜



子供が大きくなるにつれ、ビデオ撮影が中心になって、自然とスチール写真を撮ることも少なくなり、カメラへの興味もなくなっていきました。

ところが、ペンタックスからコンパクトカメラの35~90ミリのzoomが出たんですね。
マクロ機能も付いていて、私が望んでいた花を撮影するのにはぴったりなんです。
それが無性に欲しくなりました。
6万円近くしたのですが、衝動買いをしてしまいました。


ペンタックス

▲ペンタックスzoom90


カタログで一通り検討し、店頭でも見ているのですが、手元に届いたときは、失望とでもいうのでしょうか、ちょっと嫌な感じが走りました。

プラスチックの四角い箱、という感じで、メカっぽいところはまったくありません。
ズームの画角を決めてシャッターを押すだけ。露出もフォーカスもフィルムの巻き上げもすべて自動なのです。
操作ボタンといえば、シャッターボタンと小さなマクロボタン、それと日付を合わせるボタンくらいなもので、まったくシンプルです。

大きさも意外に大きく、ポケットに入るサイズではありません。


ズームも期待外れで、90ミリはそれほど望遠の感じはなく、中途半端でした。
マクロは最短距離が60cmで、まったくマクロという感じがしません。


なんか失敗したと思うと、なにもかもいやになってしまうんですね。
デザインもぼってりとして気に入らず(カタログではカッコイイと思っていたのですが・・・)、カメラを持っている楽しさが全く感じられず、子供にあげようと思ったら、子供にも拒否されてしまうありさまでした。



渓流に2~3回持っていっただけで、ほとんど使わず、押し入れの段ボールの箱にしまい込んだままになってしまいました。

いま改めて見ると、なかなか良くできたカメラなんですけどね。




アオサギ


下の子が生まれた時なので、1979年の春だと思います。オリンパスからオリンパスXAというコンパクトカメラが発売されました。

オリンパスXAは、当時としては非常に斬新でカッコよく、広告が出た時は、これは絶対に欲しいと思ったものです。
コンパクトカメラにしては高価で、たしか38,000円くらいしたと思いますが、家計も少し余裕が出てきたときで、義兄に貰ったオリンパス35EDがちょうど壊れた時だったので、迷わず買ってしまいました。


このカメラのどこが気に入ったかというと、まず小さい。フラッシュをカメラ本体から外すと、シャツのポケットにスポッと入ってしまいます。

とても、35ミリのフルサイズとは思えないほどコンパクトです。


また、レンズカバーがカプセルのようになっていて、キャップもケースもいらず、手軽。カパッとカプセルを横にスライドさせて、ピントを合わせシャッターを押すだけです。

そのくせ、カプセルを開いたときのレンズ周りの精悍さは、昔のレンジファインダーカメラを思わせます。
オリンパス35EDは、絞りやシャッタースピードはすべて自動で、表示すら出てこなかったのですが、このXAは、絞り優先になっていて、レンズの横に付いている絞りボタンを上下にスライドさせると、ファインダーの中に表示されているシャッタースピードの表示が変わる、という、メカっぽいもので、そこがまた魅力でした。



オリンパスXA
▲カメラケースもレンズキャップもいらないカプセル型

オリンパスXA-2
▲カメラ本体からフラッシュを外すことができる。

オリンパスXA-3
▲カプセルを開くと精悍なメカが現れる。


このカメラは、子供を撮るのはもちろんですが、当時、毎週のようにルアーの渓流釣りをやっていたので、いつも持ち歩いていて、山や渓流の写真とか野草の写真などを撮っていました。


ところが、一年もするとだんだん飽きてくるんですね。
持った感じが、いかにもプラスチックという感じで、ずしりとしたカメラの冷たい感触とかはまったくなく、おもちゃみたいに思えたこと。

デザインはカッコよくていいのですが、写真を撮る楽しさの様なものが感じられないのです。


また、春、東北などの渓流に行くと、どこでも山野草の花に出会います。それがまた楽しみで、写真に撮ったりしていたのですが、どうもこのカメラではうまく撮れません。
レンズが35ミリワイドの単焦点なので、山の風景などを撮るのにはいいのですが、山野草の花などをアップで撮るのには向いていないのです。


いつのまにか、持ち歩くこともなくなり、たまに旅行に行った時などに持っていくだけのカメラになっていました。




海月2


オリンパスOM-1を、一度も使わないまま紛失してしまった後、しばらくはカメラのない状態でしたが、子供がちょうどかわいい盛りだったので、義兄に頼んでカメラを借りることにしました。


義兄は、カメラマニアでカメラをいろいろ持っていましたが、その中から貸してくれたのが、何とペンタックスの6×7という大きなカメラでした。

ペンタックス6×7は、形は35ミリ一眼レフをそのまま大きくしたような形で、ブローニーのフィルムを使うタイプでした。
ブローニーの扱いは、前のミノルタオートコードでなれていたので、それほど問題はなかったのですが、なにせ重い!とても持ち歩ける重さではありません。先ほどネットで調べてみたらボディだけでも1.8キロもあったのですねぇ。重いはずです。

結局、家の近くで2~3回、子供を撮っただけで、半年もしないで返しました。
それからしばらくして、同じ義兄が、コンパクトカメラを買ったのだけど、使わないからあげる、といってくれたカメラが、オリンパス35EDでした。


オリンパス35ED


オリンパス35EDは、非常にコンパクトなカメラで、当時流行っていたハーフサイズカメラのペンと大差ない大きさでした。
レンジファインダーカメラは学生時代兄に貰ったワルツワイド以来で、私が初めて使ったコンパクトカメラでした。

露出はすべてオートで、絞りやシャッタースピードはカメラ任せ、ピントを合わせてシャッターを押すだけの非常に簡単なカメラで、完全マニュアルのカメラに慣れていた私にとっては、なんかあっけなくて、写真を撮っている感じがしなかったものです。

それでも、このカメラは、かつて持っていたペンタックスの一眼レフよりもきれいなのではないかと思えるくらい非常によく写ったので、ずいぶん重宝して、2年ほど使いました。


で、ある日、突然シャッターが落ちなくなったのです。
捲き上げレバーも全く動きません。自動シャッターを試したら、自動シャッターも下に降りたまま、ぶらぶらした感じになってしまいました。


私は、もう完全に壊れたと思って、ずっと放っておいたのですが、先日、思い出して引っ張り出してみて、はじめてはっと気が付きました。ひょっとして電池切れか?と。


当時の電池は水銀電池で、現在は売られていません。(水銀電池は2000年前後に製造・販売が禁止されてしまいました)
それに、電池の形が変わっていて、ボタン電池の様でもあるけど、厚さが1cm以上あるんですねぇ。ちょっと短い単三電池といった感じ。それも2個も使っているのです。
いま、そんな電池は売っていないので、百円ショップで2個で100円のアルカリのボタン電池を購入し、ビニールチューブとアルミホイルを使って自作してしまいました。

で、おそるおそる自作の電池を入れて見ると、突然。自動シャッターがジ~という音を出しながら動きだし、パシャっとシャッターが落ちたではありませんか。
何のことはない、やはり電池が切れただけだったのですね。メカには何の問題もなく完全に動きます。


ということで、このカメラは大切な一台となってしまいました。



海月1


何をやってもうまくいかないし、

集中力は持続しないし、

やろうとしていたことをすぐ忘れるし、

いらいらして汗かくし、

片頭痛は直らないし、

雨は降るし、

憂鬱な一日。




夏めく


今日は朝から片頭痛。
体がだるくて何をする気力もないというのに、突然急ぎの仕事が舞い込んできてしまいました。
パソコンの前に座っても、仕事が手に付かず、ぼ~っとしています。