イラストの締め切りや年末年始のネットショップ張り付きで記事が書けず、早一ヶ月。

流石に更新しなきゃマズいマズいと思って、ちょっとずつは書いていたものがようやく出来ました。

書いた期間が長いので若干書き方にバラつきがありますね…

 

 

 

高級機はポタオデの華、ショーウィンドウの中の世界。

と思われているかもしれません。

 

しかしeイヤホン秋葉原店ではとっても簡単に聴くことが出来ます!

ヨドバシもまぁまぁ結構な高級機が置いてありますね。アレは良いと思います。

 

というわけでハイエンドに分類されるヘッドホンのまとめレビューです。

HD820・HD800Sを購入する際に検討したいろんなハイエンド機の紹介をしていきます。

 

 

夢のような棚ですね。



※帯域バランスの評価について

低域・中域・高域を10点満点で評点します。

正常に音が出てます!という段階で+5点になります。

出方や量がしっかりしていれば加点され、だいたい6~7点前後が平均的です。

5点台だと結構主張が弱いです。
従来と違い音質の印象を含みません

(ある程度リンクする部分はありますが、あくまで帯域の主張の強さです。)


※印象評価について
こちらは音の印象を単独で評価としたものです。好みや音質に近いですね。

低域の主張が強いことと、低域の質が良いのは別、というような感じです。

10点満点式。聴けるレベルの音が出てます!という基礎の段階で+5点になります。

大体6~7点前後が平均的です。8点台は素晴らしい音。9点台は聞き惚れるような音です。

逆に5点台前半、以下の場合は、やや魅力に欠ける~不満な要素がある場合が多いです。

 

※総合評価について

オススメ度は「音質と物を総合的に考えてどのくらい欲しいか」って感じの評価です。

8点以上のイヤホンは好印象と言えます。9点以上は買えれば買いたい!

10点台だと文句なしにオススメ。常に出物をチェックするレベルです。
価格はについては新品売値を考慮していますが、中古・値下がり後の価格が安定している場合はそちらも考慮します。



①オーディオテクニカ ATH-AWAS

 

【製品概要】

オーテクのウッドハウジングヘッドホンの新型。アサダ桜です。相方のAWKTは黒檀です。

色味もキレイな赤味で、シルエットもカッコよくビルドクオリティは高いです。

 

オーテクの代名詞であった3Dウイングサポートが無くなり、2ラインのマグネシウム製ヘッドバンドで支えるようになっていて装着感は非常に良いですね。

ウイングもカッコいいんですが、個人的には新ヘッドバンドの方がスタンダードな格好良さがあるので高級感あって好きです。

SRH-1540みたいなダブルアーム式ヘッドバンド

 

ドライバーは53mmで、DLCコーティング振動板を採用。6N-OFCボビン巻きボイスコイルです。

ハウジングの前にドライバーの後室を設けて、エアダンパー効果を高める「D.A.D.S.構造」は相当昔からありますが、この機種にも採用されています。ドライバー後室の距離を調整してAWKTとは異なるチューニングになっているそう。

 

イヤーパッドも程よい厚みと硬さ着け心地は軽いです。こちらは合成皮革素材ですね。

コネクタはオーテク自慢のA2DC。普及こそしてませんが良いコネクターだと思うんですよね。

まぁこの手の規格は普及したもん勝ちなところは有りますが。

XLR4pinのバランスケーブルも同梱されています。

A2DCコネクタって評判は良いけど、やっぱり他社が追随してこないと厳しい…

 

【音の特徴】 

   <帯域バランス> *主張の強さ
   *低域 >>>>>>>---  7.0 /10
   *中域 >>>>>>----  6.6 /10
   *高域 >>>>>>>---  6.8 /10


     <印象評価>   *質感の良さ
       *低域  7.9 / 10点

       *中域  8.2 / 10点
       *高域  6.4 / 10点

 

バランスの取れたオーテクの技術力の分かる音。

AWASは少し重心の低めのハイバランスといった感じ。

解像感やエッジの硬さ、キレのあるアタックではなく、暖かめの優しい空気感を描くような低域が特徴

個人的に、結構音の輪郭が太く、広がるようなフワつきがあるのでこの点はイマイチ評価には繋がりませんでした。

低域・中低域はもう少しグッと締まってくれる方が好みなんですよね。

 

中域・高域の方はしっかり明瞭感を出していて、量のバランスは良く取れています

オーディオテクニカらしい高域の抜けと総合力の高さは健在ですね。

どちらかと言うと生音系のオーケストラ等に向いていると思います。

 

音場や音の距離感は割と普通ですね。ヘッドホンらしい頭外定位と広がりが十分あります。


【総評】

<オススメ度> ☆☆☆☆☆☆☆☆--  8 (試聴)

 

重低域はフワッとした空気感があると、低域の深さや広がり、音圧感に有利です。

ただ、個人的にはウォームな低域は輪郭が膨らむのがどうしても気になる所。

音の広がり方も長い為、BPMが速いEDM、クラブ系に合わないのかもしれません。

こういった空気感や広がりを持ったゆったりした機種はクラシカルだったりバラード系等が良いかもですね。

兄弟機のAWKTに比べると、モニター感の強いAWKTに対してリスニング感が強めの機種でした。

 

 

 

 

 

 

 

②オーディオテクニカ ATH-AWKT

 

【製品概要】

ATH-AWASの兄弟。こちらはハウジングが黒檀でできています。

黒さが渋くて高級感がかなりあります。実際黒檀は高級木材ですし、価格も高級ですが。

 

製品としての概要はほぼ同じですが、こちらはドライバーにATH-W5000と同等ドイツ製パーメンジュールドライバーを搭載しています。

新しい物も試したものの過去のドライバーを越えられなかったらしく、素直により良いものを採用したという事です。

ドライバーの素性の良さで比較し、新開発品よりも既製品の方が良かったならばそちらを採用する辺りがオーテクの真面目さ、真摯さを感じますね。

 

「D.A.D.S.構造」ももちろん搭載。

 

AWKTはイヤパッド・ヘッドバンドがシープスキンになっていて、立体縫製なので装着感がとても良いです。

ウッドハウジングってやはり重いので、1点に負荷を掛ける事なく極力長時間使用できるかどうかはイヤーパッドの保持力ヘッドバンドの接地面積が重要です。

ちなみにAWASは合成皮革製ですね。

【音の特徴】 

   <帯域バランス> *主張の強さ
   *低域 >>>>>>>---  7.0 /10
   *中域 >>>>>>>---  6.8 /10
   *高域 >>>>>>>>--  7.3 /10


     <印象評価>   *質感の良さ
       *低域  8.8 / 10点

       *中域  8.5 / 10点
       *高域  8.5 / 10点

 

AWKTは全域が明瞭でややハイ寄りのバランスタイプ

AWASより、ややモニターライクに感じます。

とにかく明瞭感、キレの良さと響きの良さ。これがこの機種の強みかなと。

人によっては音が硬すぎてキンキンしてダメ、という人も居るかも知れませんが…

ただ金属ハウジングよりは共振は少なく重量もあるのでキンキンという程は響きません

 

低域のカチッと締まった雰囲気、中高域の硬質な響きはまさに黒檀らしさが出ています。

サクラやウォルナットに比べて、ゼブラウッドや黒檀は硬い木材です。

その分、厚みやウォームさより硬質で響きのある音に寄ることが多いです。

立ち上がりの速さ、雑味やもたつきのない響きはかなり好印象でした。

 

音の傾向としては若干ハイ寄りですが、高域が刺さるような感覚はしません

また、ハイ寄りというとスッキリ目の傾向を思い浮かべるかもしれませんが、音の濃さはしっかりしていて、キレ感と濃密さが両立出来ています。非常にハイレベルです。

AWASも良かったんですが、個人的には総合力の高さ、欠点の無さという点でAWKTに軍配ですかね。


【総評】

<オススメ度> ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆  10 (試聴)

 

このヘッドホン、かなり良いです。

実際最終候補に残ったのがこのATH-AWKTとHD820の2機種でした。

低域の量と質、高域の響きと量のバランスと、全体的にカチッとしたキレの良さ

総じてダメな弱点が無いのがやはり高額な商品としては大事だと思います。

 

十数万以上出すならば、やはり「もうちょっと…」と思う点は無い方が良いと思いますし。

なんなら、全ての好みで満点を叩き出す機種があればそれが50万でも買う価値はあるんじゃないかなと…まぁそこまで行かなくても、オール90点以上の機種は多分見つかりますけどね。

 

 

 

 

 

③Technics EAH-T700

【製品概要】

Technicsブランドのハイエンドヘッドホン。

ブランドとしてはTZ700、AZ70W等イヤホンでは良い評価を得ていますね。

 

大きな特徴として、EAH-T700は多ドライバーヘッドホンです。

50mmダイナミックドライバー14mmスーパーツィーターを搭載しています。

再生周波数帯域は3Hz~100,000Hzとかなり広いです。多ドラの利点も有りますね。

ドライバーが傾斜配置になっていて、S-Logic等と同じくリアルな音場の構築にこだわっていますね。

ドライバーが2つ!これはロマンですね…小さい方がスーパーツイーターです。

 

本体が重厚な金属製で、約470gと結構重い方です。

フィット感は3D縫製のプロテインレザー製装着感は良好でした。

確かに重いんですが、不快感や辛さは感じませんでしたね。

ただ長時間の使用だと流石に影響がある気がします。

 

リケーブルは3.5mmの両出し。純正ケーブルは抜け止めがついています。

一応3極のようですが、結局HOTとGNDしかないのでモノプラグでも大丈夫だと思います。

【音の特徴】 

   <帯域バランス> *主張の強さ
   *低域 >>>>>>----  6.7 /10
   *中域 >>>>>>----  6.6 /10
   *高域 >>>>>>>>--  7.4 /10


     <印象評価>   *質感の良さ
       *低域  7.4 / 10点

       *中域  7.5 / 10点
       *高域  6.1 / 10点

 

いわゆる高域チャキチャキ系です。

ツイーターが別に配置されているだけあって、かなり高域が主張してきます。

多ドラヘッドホン自体珍しいので、なかなか聴いたことのない変わった音です。

同じく複数ドライバーのヘッドホンである、SONOROUS VIの感覚には割と近いかもしれません。

キレと解像感に特に優れており、これは明確にツイーターの恩恵だと感じました。

ただ、やはり高域に強い帯域があるというのはマッチする曲の幅が狭くなります。

特にクラブ系は高域にエッジのキツい音が比較的多く、そういった曲だと聴けなくはないが結構刺さりかけている、みたいな感覚です。

低域、中域は共にタイトで、バランスとしては比較的ノーマルな感じのチューニングです。


【総評】

<オススメ度> ☆☆☆☆☆☆☆---  7 (試聴)

 

音の質自体は好みの傾向ではあるのですが、如何せん強めの高域の主張が気になります。

ジャンルによって相当評価が変わるとは思うのですが、Technicsが出しているヘッドホンなのにクラブ系に相性が良いとは思えないのは皮肉な感じがしますね…。

見た目や構造などの作りの面では良いんですが、音で言えば高域のチューニングをもう少しマイルドに抑えてほしかった感じです。

ドライバーが2つ見えるのは結構ロマンあって良いですよ。

 

 

 

 

 

 

 

お前文字数書きすぎ!とアメブロに保存を拒否されてしまったので、まさかのpart3まで分割しちゃいました。

 

part3はこちら↓

 

 

前回(part.1)