前回に引き続き 密閉ハイエンドヘッドホン編 part3になります。

文字数がHTMLで60000字超えると下書き保存すら出来ないんですね…

 

 

↓評価基準等の説明はpart2を御覧ください。

 

 

では続きを書いていきます。

 

 

④SONY MDR-Z1R

 

【製品概要】

SONYのフラッグシップヘッドホン。なめらかに膨らんだハウジングが特徴です。

一見開放型のように見えますが、密閉型です。通気性はあるようですが。

盛り上がった曲面が特徴。ドライバー背圧のコントロールは密閉型の肝です。

 

ハイレゾを推進しているSONYの製品らしく、再生可能周波数帯域が 4Hz-120,000Hz と非常に広いです。

ドライバーは70mmの大口径マグネシウムドライバーとなっています。

 

重さは385g。平均的な重さですね。400g以下であれば、それなりの時間着けていられます。

もちろん荷重が適切に分散される事が条件ではありますが、MDR-Z1Rは心配無用です。

装着感は良く、シープスキンのイヤパッドと牛革のヘッドバンドでしっかりした密閉感を得られます。

 

ケーブルのコネクターは3.5mmの両出しになっています。

SONYといえばキンバーケーブルとのコラボでアップグレードケーブルが定番ですよね。

今回はオススメされてそちらのケーブルで試聴させてもらいました。

 

【音の特徴】 

   <帯域バランス> *主張の強さ
   *低域 >>>>>>>>--  7.4 /10
   *中域 >>>>>>>---  6.7 /10
   *高域 >>>>>>>---  6.9 /10


     <印象評価>   *質感の良さ
       *低域  8.6 / 10点

       *中域  8.1 / 10点
       *高域  8.3 / 10点

 

※キンバーケーブル 3.5mmで試聴

 

やはりSONYらしい音というか、低音に深みがあり、量も出ていてノリの良い音です。

低域が良く主張しますが、全体的にもきちんとバランスが取れた良いチューニングですね。

個人的には高域の鳴り方ややクラブサウンドに向かないポイントがあるように感じました。

高域のキツさをテストする曲での事なので、普通の曲ですとあまり問題はないかも。

 

アタックやキレはしっかり感じられるのですが、輪郭は鋭すぎない程よい丸みも併せ持っています。長時間のリスニングに向いた音に感じます。

音の解像感・分離感は良好です。音の量感に必要な柔らかさを残しつつ、音の輪郭をハッキリさせるいいバランスを両立していると思います。

音場も特別広くないもののしっかりと広がっており、音はよく響きます。


【総評】

<オススメ度> ☆☆☆☆☆☆☆☆☆-  9 (試聴)

流石にこの価格帯、SONYのフラッグシップとなると全体的によく纏まっていて弱点らしい弱点は無いですね。

低域の良い機種を求めるならコレは選択肢として有力ですね。

 

密閉型ヘッドホン選考に残らなかったのは、音場の広さ

HD820がHD800Sのパワーを引き継いでいて、MDR-Z1Rより広かったためですね。

あとは、低域重視のZ1Rも良いんですが、HD820の方が音のキレが良くナチュラルで、やや好みに近かった点があります。

AWKTが選考に残ったのもそういう理由ですね。

音の輪郭がカッチリ硬めより、少し柔らかい方がよりキレイに聴こえるジャンルをよく聞く方は多分こっちの方が合うんじゃないかな。

 

 

 

 

 

 

 

 

⑤Mr Speakers ETHER C 1.1

 

【製品概要】

Mr.Speakers(現Dan Clark Audio)は平面駆動形ヘッドホンで有名なガレージメーカーです。

一般的に知名度はやや低めですが、高級ヘッドホンを見ている人なら結構知っている感じですね。

ETHERは開放型Cがつくと密閉型です。

 

V-Planerドライバという特殊なドライバーを搭載しており、振動板に波が入っており、細かく伸縮する事で歪みを減らす仕組みです。

 

通常の平面駆動型ドライバー

 

V-PLANERドライバー

 

密閉型のCはメッシュ部分がカーボンで覆われておりかなりカッコいいですね。

イヤーパッドはラムレザー製で装着感はかなり良好。穴が四角いのが特徴的ですね。

ヘッドバンドの調整は無段階でできます。

どちらかと言うと手で位置を調整というよりは、勝手にいいポジションに落ち着いて止まる、という感じですね。

ケーブルは両出しでリケーブル可能ですが、コネクタは汎用的な物ではないのでケーブルの選択肢は狭いです。

 

【音の特徴】 

   <帯域バランス> *主張の強さ
   *低域 >>>>>>>---  6.6 /10
   *中域 >>>>>>>>--  7.1 /10
   *高域 >>>>>>>---  6.8 /10


     <印象評価>   *質感の良さ
       *低域  8.8 / 10点

       *中域  8.5 / 10点
       *高域  8.5 / 10点

 

音の特徴としては、音の輪郭はしっかりしつつ、硬すぎない空気感もある丁度良い音です。

低域のキックに圧はほとんど無い為、開放型のような感覚があります。量自体は必要十分。

高域の抜け感、上への伸びは密閉型らしさがあり、あまり感じませんでした。

とはいえ、そんなに詰まったような響きではないので密閉型らしい音を求めているのであれば問題は無いでしょう。

音の密度、量的に一番濃く感じたのは中域です。情報量が多く、しっかり分離しながらも音に密度を感じる中域です。

音場は上に広め全体的な広さはヘッドホンの平均くらいです。

ボリュームは115くらい必要でした。(AWKT等は100くらい

平面駆動としては普通ですが、やはり少しパワーが要りますね。


【総評】

<オススメ度> ☆☆☆☆☆☆☆☆☆-  9 (試聴)

やはり平面駆動形は歪みの少なさからか聴いていて凄く自然な鳴り方が良いですね。

それに加えてMr.Speakersのチューニングは巧みで、バランスの良さに目がない私みたいなタイプにはガッチリ刺さると思います。

見た目もやや無骨でいかにも業務用感があってカッコいいですし。

カマボコバランス気味ですが、低域と高域が引っ込んでいる感じはしないのが好印象。

解像感・分離感の高い音の為全域が良く聞こえる上で、中域の音の通りの良さが際立つ感じがドンシャリとカマボコのいいとこ取り的な良さを出していますね。

個人的には密閉型を完結させる大物を探していた時期だったのでHD820に軍配が上がりました(HD800Sとのケーブルの共用等メリットも大きかった)。

ただ今でも中古などで良い出物があれば欲しいくらいにはいい印象を持った機種でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

part.1 part.2も合わせてかなり色々聴いてきました。

その上で、やはりHD820の実直な音、音場の広さ等を評価して最終的にHD820に決定

HA-WM90-BAWKT等、正直どれが選ばれてもおかしくなくて非常に悩みましたが…

 

HD820は所持しているので、単発で別のレビューとして紹介させていただきます。

 

コロナがいよいよ深刻になり、気軽に試聴にも行けないですね。

ポタフェス、ポタ研、ヘッドホン祭等が中止になり続けているのは辛い…

 

今回はこのあたりで失礼します。

 

 

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