お久しぶりです。
ハードオフ通いを始めて10年以上経つかと思いますが、
このたび初めてCD-34のジャンク品に遭遇しました。
帰宅後、調べてみると初期型と判明。
それまで所有していたのが後期型だったのでちょうど良かったです。
状態は「再生NG・トレイが自動で閉まらず」というものでしたが、
苦難を乗り越え、どうにか再生までこぎ着けましたので今回はその記録です。
説明にあった通り、トレイは最後のひと押しが閉まらない状態でした。
「ガガガッ」という異音はしないので、ギアの歯はまだ無事な様子。
ベルトを交換するだけで直りそうですが、
今の所は特に困らないのでベルト問題は後回しにします。
CDを入れても反応がありませんでしたので、
中を開け、まずはスリットから侵入したホコリを
ブラシとハンディ掃除機で念入りに除去。
CDは回転しない状況でしたのでレンズクリーニング。
それでもダメだったので、ディスクを指で押し回してやると、
長年の眠りから覚めたかのように回転し始めました。
こういうケースはたまにありますね。
回転しなくてもまずは手で押してみましょう。
これにて呆気なく復活♪と思われたのですが、
いざケーブルを繋ぎ音出ししてみると違和感が。
左チャンネルから音が出ておりませんでした・・・。
単純な接触の問題であってくれと、
ケーブルの根元当りをイジってみましたが変化無し。
見渡す限りハンダ割れも見当たりません。
当初からフィリップス製の青いコンデンサに関しては、
交換を覚悟していたので、それを試してみることにしました。
交換品はギャレットさんにしかないですね。
同一スペックのものは無いので、
40Vが50Vになったり、チューブラ型が直立型になったりしました。
(追記:後で気づきましたが、別のページにサープラス品というものがありました)
CD-34はCD-25や45などと違って数が多いですね。
ついでなのでサーボ基板のものも交換しました。
サーボ基板は本体から取り外さないと作業できませんが、
DA基板は底板を外すだけでも何とか作業出来ますね。
ただし、コテ先がケーブルに触れないように等、いつも以上に細心の注意が必要です。
あと本体がやたらと重いので、頻繁にひっくり返す作業にも骨が折れますね・・・。
後で思ったのですが、
サーボ基板に関してはわざわざVishay製ではなく、
手持ちのニチコン製などでもよかったかなぁと。
ところで、何故こんな所にハンダが山盛りなんでしょうか?
他にも何ヶ所かありますけど、何か特別な意味があるのでしょうかね。
このハンダを吸い取るのが地味に厄介でした、とりわけ狭い場所が。
交換後、同じ場所にハンダは盛りませんでした。
スペースの都合で寝かせて付けたのが1ヶ所
それと、少し意外だったのですが、
フィリップス製の直立型コンデンサの容量にさほど劣化がみられませんでした。
今となっては貴重な品ですので、
まだ使えそうなものは捨てずに取っておくことにしました。
チューブラ型の物は外す時にリードを短く切ってしまうので、
例の検査キットでは調べられませんでした。
交換作業も終わりいよいよ緊張の音出しですが、
相変わらず、左チャンネルから音が出ませんでした。
なんとか絶望の淵から這い上がり、
片方から音が出ないとはどういう状況なのか調べてみました。
アイテックさんによると「出力リレースイッチの劣化」とあります。
この部品ですね。
残念ながら、どのように修理するのかまでは書かれておりませんでしたので、
「リレー」をキーワードに他を当たってみました。
すると、海外の修理記事で有力情報を発見。
DA基板には2つのリレースイッチがあるのですが、
その内の1つのリレー管を交換すると直るらしいのです。
分かりづらいですが、↓の部品です。
記事の中で使用されていたものと同等品が売っていないか検索してみると、
そっくりなものを共立エレショップで発見、念のため4つ購入しました。
少量かつ小さな商品にも関わらず送料が高いのが痛い所ですね・・・。
到着後、早速取り付け作業を開始するも、
修理記事や画像を参考にリード線を曲げようと頑張っていると、
根元の所でガラスが割れました!しかも3本相次いで・・・。
どんだけ不器用なんだって話ですけど、
想像以上にもろいです。ちょっと力入れるとパリッと割れます。
そして残る1つは不良品だったらしく最初からリード線がグラグラで使い物にならず。
修理記事にはロシア製とあり、
共立エレショップでもジャンク扱いとなっていたので仕方ないですかね。
上がオリジナル、下が共立エレショップで買ったもの(元々のリード線は真っすぐ)
痛い出費になりますが、
改めて追加で6本くらい発注しようと思ったのですが、
その前にダメ元で地元のパーツショップに寄ってみると、
かなりサイズが小さなものですが同様の品を発見。
とりあえず4つ買ってきました。1個86円。
上がオリジナル、下が地元のパーツショップで買ったもの
最初に買ったものはオリジナル品よりもサイズが大きかった為、
パーツにセットしようと四苦八苦する内にガラスが割れてしまったのですが、
今回のものは小さい分、比較的簡単にセットできました。
ただ、いずれにせよリード足を通す穴の一部を削る必要があります。
カッターでアルファベットのCの字型になるよう慎重に削り、
その隙間からリード足をはめ込むようにします。
穴を削り
はめ込む
交換後
これでダメならアイテックさん行きだなと腹をくくり、
基板を組み戻して、緊張の音だし・・・。
すると左からも音が出ているではないですか!
久しぶりに感動しました。なんといっても自身最高評価のCD-34ですし。
すでに1台所有しているとはいえ、
こればかりは予備に何台あっても困りません(重量以外は)。
【まとめ】しかしピックアップだけはホント丈夫ですね