marantz CD-5Lというミニコンポに組み込まれていたCDプレイヤーを入手しました。

搭載DACはTDA1541です。

Produced in Japanというわけで

メイン基板のコンデンサーは松下製のものが使われていましたので、

可能な限りすべてフィリップス製に換装しました。

オペアンプはJRC4560DDでしたので、ひとまずNE5532Pとしました。(その後LM833Nに変更)

まだ聴き込みが浅いので、音の感想はまた後ほど。

 

あまり情報が無いようなので改造前の写真を載せておきます。

 

フロントパネル下部を開くと選曲スイッチなどが現れます。

 

 

CDM2/10

 

 

marantz CD650を入手しました。

正直、TDA1541搭載機にはもうあまり興味が無いのですが、

この機種に関してはダイナミック大賞受賞という事と、

音声出力が2系統あり、

それぞれ別の味付けで楽しめるという独特の仕様が気になってはおりました。

 

トレイNGという品でしたのですぐに開腹(でなくとも通常即開腹ですが^^)

ベルトをクリーニングしてもダメでしたので手持ちの物と交換。

すると無事開閉できるようになりました。

ついでにレンズクリーニングも済ませ、テストしてみると読み込みOKでした。

それにしても初期PHILIPSのピックアップはホント丈夫ですね。

これまでピックアップのトラブルには遭遇したことがないです。

ちなみにロットによってDACが選別品のS1である場合もあるそうですが、

残念ながらこれは無印でした。

 

さっと聴いてみたのですが、

想像通りのTDA1541サウンドという感じで、特に魅了されませんでした。

「やっぱこんなもんか・・・」という感じですね。

 

現状のままでは殆ど出番は無いだろうと思い、今回はコンデンサのみならず、

初めてDAC交換にもチャレンジしてみることにしました(怖いもの知らず)。

SONY CDP-950に搭載されていたTDA1541Aとの交換ですが、

調べてみると、単純に交換するだけではダメだそうです。参考記事

1541Aは16ピンと17ピンの間に470pFのコンデンサを噛ます必要があるとのこと。

従って、それも一緒にCDP-950から取り外しました。

470pFを16ピンと17ピンにハンダ付け。

 

移植後

 

コンデンサはPHILIPS/Vishay製で代替品のあるものは全て交換しました。

取り外したコンデンサの劣化具合を調べてみると、

殆どが50〜60%まで減っていました。

63V/1uFと63V/2uFの2つに関しては劣化がみられなかったので、

捨てずに取っておくことにしました。

ところで、PHILIPSのコンデンサの表記って分かり難いですね・・・。

たとえば2uFは「2u2M」という風に記載されており、

うっかりすると読み間違えそうになります。

そういう意味では国産メーカーの表記は分かりやすくて良いですね。

 

追加フィルター基板

 

メイン基板

 

TDA1541AはSAA7220P/Bとセットで使うのが正解らしいのですが、

残念ながらB型の手持ちが無いのでA型のままです。参考記事

 

通常出力とオルタナ出力の聴き比べの結果、後者を選択しました。

1541/Aらしくパーっと華やかでツヤのある音です。

1540がつや消しソリッドカラーだとしたら、1541/Aはメタリックカラーですね。

1541/Aは美形だとは思うけど、自分のタイプではない女子アナという感じですかね^^

CD-54のコンデンサ交換がうまくいったので、

お気に入りプレイヤーの替えられる所は全てフィリップスに替えてしまえ

ということでまとめ買いしました。

フィリップス/Vishayで代替品が無いものは

Roederstein(Vishayグループ)の物をチョイス(こげ茶色のやつ)。

これだけ買っても送料含め2000円しませんでした。

3300uFや2200uFなどの容量の多いものは現状ママ、

加えて470uFや330uFという箇所も多かったのですが、

代替品が無かったり、値段が高かったり、サイズ的に厳しかったりと断念。

結果的に電源基板とDAC基板の50〜60%を交換といった所でしょうかね。

 

今回交換したのは、

KENWOOD DP-2000DP-1000(2台のうち1台はいじらず)、DP-770

marantz CD-25、SANYO CDP70R、SL-P3815Z(これは2箇所のみ)の6台です。

追加でmarantz CD-45も交換したいと思ってます。

 

まだベロベロに飲みながらの検証はしていないので、

今週末にでもゆっくりやりたいと思ってます^^

オペアンプを替えてもどうにもしっくりこないCD-54

このままでは使用頻度が下がる一方ですので、

思い切ってコンデンサを交換してみました。

CD-34とは違い、エルナーのコンデンサが使われているので、

それらをフィリップスやVishay/BCのものに交換です。

出来ればDAC基板のエルナーは全て交換したかったのですが、

代替品が無かったり、ショップに在庫が無かったり、

スペース的に収まらず断念した所などがいくつかあり、

現時点で12ヶ所交換しました。

在庫切れだった4ヶ所分は入荷次第購入し、交換したいと思ってます。

 

途中、1ヶ所ランドがペロっと剥がれてしまい強引に橋渡ししました。

こういうテクニックは数年前には思いつかなかったので、

自分もだいぶ成長したなぁとは思いますが、いまだに電気の知識は皆無です。

そのうち感電死してもおかしくありません^^;

素人丸出しな補修箇所が心配でしたが、

無事電源は入り、再生もできました。

 

さて、気になる交換後の音質ですが、

まさに激変といった表現がぴったり。

さすがにCD-34には一歩及びませんが、

情感あるフィリップスサウンドにグっと近づけたと思います。

音の良さの秘密はフィリップスの青いコンデンサだと

噂には聞いていましたが、

正直、ここまで変わるとは思っていなかったので本当に驚きました。

CD-34と共に末永く使っていきたいです。

 

 

ちなみにオペアンプはLM833N(CD45や25のやつ)です。

NE5532Pよりもトロ味があってしっくりきました。

 

調子に乗ってCD-45やDP-1000や2000なども

変えられる所はすべてフィリップスに変えてみたいです。

そういえば何ヶ月か前にKENWOOD DP-1000を再入手しました。

ハードオフのジャンクで1000円くらいだったでしょうか。

トレイNGでしたが、バンコードで代替品を作って動作OKに。

再生は問題ありませんでした。

 

さすがに同じもの2台も要らないので、オペアンプを交換しました。

まずは定番のNE5532Pにしてみましたが、

DP-2000には程遠く、1000本来の粗野な持ち味も消えてしまったのでボツ。

その後いろいろ試して結局JRC5532DDに落ち着きました。

次はDP-2000を再入手したい所です。

先日、CD-34初期型の修理に成功したと思ったら、

今度は以前から所有していた後期型のトレイがほぼ開閉不能に陥りました。

アイテックさんの金属ギアに交換しようとも思いましたが、

予算的都合から断念し、完全手動化することにしました。

 

先ほどのページの解説に従ってギア部にアクセス。

ギアもベルトもすべて取り外して、

 

細い針金をトレイ裏にある金具に引っ掛けて、

 

隙間から出して終了。

 

スマートではないですが、

聴ければ充分ですのでこれで良しとします。

お久しぶりです。

ハードオフ通いを始めて10年以上経つかと思いますが、

このたび初めてCD-34のジャンク品に遭遇しました。

帰宅後、調べてみると初期型と判明。

それまで所有していたのが後期型だったのでちょうど良かったです。

状態は「再生NG・トレイが自動で閉まらず」というものでしたが、

苦難を乗り越え、どうにか再生までこぎ着けましたので今回はその記録です。

 

説明にあった通り、トレイは最後のひと押しが閉まらない状態でした。

「ガガガッ」という異音はしないので、ギアの歯はまだ無事な様子。

ベルトを交換するだけで直りそうですが、

今の所は特に困らないのでベルト問題は後回しにします。

 

CDを入れても反応がありませんでしたので、

中を開け、まずはスリットから侵入したホコリを

ブラシとハンディ掃除機で念入りに除去。

CDは回転しない状況でしたのでレンズクリーニング。

それでもダメだったので、ディスクを指で押し回してやると、

長年の眠りから覚めたかのように回転し始めました。

こういうケースはたまにありますね。

回転しなくてもまずは手で押してみましょう。

 

これにて呆気なく復活♪と思われたのですが、

いざケーブルを繋ぎ音出ししてみると違和感が。

左チャンネルから音が出ておりませんでした・・・。

単純な接触の問題であってくれと、

ケーブルの根元当りをイジってみましたが変化無し。

見渡す限りハンダ割れも見当たりません。

 

当初からフィリップス製の青いコンデンサに関しては、

交換を覚悟していたので、それを試してみることにしました。

交換品はギャレットさんにしかないですね。

同一スペックのものは無いので、

40Vが50Vになったり、チューブラ型が直立型になったりしました。

(追記:後で気づきましたが、別のページにサープラス品というものがありました)

 

CD-34はCD-25や45などと違って数が多いですね。

ついでなのでサーボ基板のものも交換しました。

サーボ基板は本体から取り外さないと作業できませんが、

DA基板は底板を外すだけでも何とか作業出来ますね。

ただし、コテ先がケーブルに触れないように等、いつも以上に細心の注意が必要です。

あと本体がやたらと重いので、頻繁にひっくり返す作業にも骨が折れますね・・・。

後で思ったのですが、

サーボ基板に関してはわざわざVishay製ではなく、

手持ちのニチコン製などでもよかったかなぁと。

 

 

ところで、何故こんな所にハンダが山盛りなんでしょうか?

他にも何ヶ所かありますけど、何か特別な意味があるのでしょうかね。

このハンダを吸い取るのが地味に厄介でした、とりわけ狭い場所が。

交換後、同じ場所にハンダは盛りませんでした。

 

スペースの都合で寝かせて付けたのが1ヶ所

 

それと、少し意外だったのですが、

フィリップス製の直立型コンデンサの容量にさほど劣化がみられませんでした。

今となっては貴重な品ですので、

まだ使えそうなものは捨てずに取っておくことにしました。

チューブラ型の物は外す時にリードを短く切ってしまうので、

例の検査キットでは調べられませんでした。

 

 

交換作業も終わりいよいよ緊張の音出しですが、

相変わらず、左チャンネルから音が出ませんでした。

なんとか絶望の淵から這い上がり、

片方から音が出ないとはどういう状況なのか調べてみました。

アイテックさんによると「出力リレースイッチの劣化」とあります。

 

この部品ですね。

 

残念ながら、どのように修理するのかまでは書かれておりませんでしたので、

「リレー」をキーワードに他を当たってみました。

すると、海外の修理記事で有力情報を発見。

DA基板には2つのリレースイッチがあるのですが、

その内の1つのリレー管を交換すると直るらしいのです。

 

分かりづらいですが、↓の部品です。

 

記事の中で使用されていたものと同等品が売っていないか検索してみると、

そっくりなものを共立エレショップで発見、念のため4つ購入しました。

少量かつ小さな商品にも関わらず送料が高いのが痛い所ですね・・・。

 

到着後、早速取り付け作業を開始するも、

修理記事や画像を参考にリード線を曲げようと頑張っていると、

根元の所でガラスが割れました!しかも3本相次いで・・・。

どんだけ不器用なんだって話ですけど、

想像以上にもろいです。ちょっと力入れるとパリッと割れます。

そして残る1つは不良品だったらしく最初からリード線がグラグラで使い物にならず。

修理記事にはロシア製とあり、

共立エレショップでもジャンク扱いとなっていたので仕方ないですかね。

 

上がオリジナル、下が共立エレショップで買ったもの(元々のリード線は真っすぐ)

 

痛い出費になりますが、

改めて追加で6本くらい発注しようと思ったのですが、

その前にダメ元で地元のパーツショップに寄ってみると、

かなりサイズが小さなものですが同様の品を発見。

とりあえず4つ買ってきました。1個86円。

 

上がオリジナル、下が地元のパーツショップで買ったもの

 

最初に買ったものはオリジナル品よりもサイズが大きかった為、

パーツにセットしようと四苦八苦する内にガラスが割れてしまったのですが、

今回のものは小さい分、比較的簡単にセットできました。

ただ、いずれにせよリード足を通す穴の一部を削る必要があります。

カッターでアルファベットのCの字型になるよう慎重に削り、

その隙間からリード足をはめ込むようにします。

 

穴を削り

 

はめ込む

 

交換後

 

これでダメならアイテックさん行きだなと腹をくくり、

基板を組み戻して、緊張の音だし・・・。

すると左からも音が出ているではないですか!

久しぶりに感動しました。なんといっても自身最高評価のCD-34ですし。

すでに1台所有しているとはいえ、

こればかりは予備に何台あっても困りません(重量以外は)。

 

【まとめ】しかしピックアップだけはホント丈夫ですね

SHARP DX-A3を入手しました。

トレイの動きが悪かった点以外は動作に問題ありませんでした。

常々、SHARPとSANYOは侮ってはいけないと思っていて、

安ければなるべく入手するようにしているのですが、

残念ながらこれはダメでした・・・。

こちらでも低い評価となっているように、実際、骨と皮だけのような音です。

オペアンプを交換したところでどうにもならない予感がしたので、やめておきました。

 

【まとめ】ハズレ

今回はCDPではなく、ヴィンテージなアナログシンセについてです。

決して安くはなかったんですが、GWジャンク3割引セールということで、

お父さん頑張ってKORG MONO/POLYをゲットしてきました。

 

商品の説明書きには各鍵盤から音出ましたとあったのですが、

帰宅後、試奏してみると3〜4ヶ所ほど鳴ったり鳴らなかったり・・・

ジャンク品とは言え説明と異なるので返品しようかとも思いましたが、

良い音が鳴っているので修理してみることにしました。

 

内部にアクセスするにはまず操作パネルにある4隅のネジを外します。

次に底面の赤丸のネジを外すと操作パネル部がはね上がり、

内部にアクセスできるようになります。

鍵盤部を外すには緑丸のネジを外します。

 

鍵盤部から出ている灰色のケーブルは外さなくても作業可能です。

 

次に鍵盤裏の基板を固定しているネジ12個を外します。

 

次に灰色の吸盤のようなゴムパーツを外していきます。

かなり古い製品なので無理に引き抜くとゴムが裂けてしまわないか心配でしたが、

しっかりした素材だったような難無く外すことができました。

 

ゴムパーツの下にある接点(赤矢印)にはサンハヤトを噴射、

効果の程は不明ですが、緑矢印部分には鉛筆の芯をこすりつけておきました。

仮組みして試奏してみたところ全鍵盤から音が鳴りました。

かなり古い製品ですが、メンテ性が良いので作業難度は低かったです。

突然ですが、CDプレイヤーの音の検証作業は常に酩酊状態で行っております。

まぁ検証以外でも音楽を楽しむ時間は常にそうなのですが^^; 

 

と言うのもシラフでリスニングしても、どれもみなソコソコの音として聴こえてしまうのです。

個人的にとりわけ評価の低いバーブラウン機やTDA1541機でさえもです。

しかし、ひとたび酩酊状態で聴くと、音の違いは歴然となって現れてきます。

音の良いプレイヤーはニンマリと笑みがこぼれ、

「やっぱこれだよな!」という充足感で満たされますが、

そうでないプレイヤーの場合、まずは「ん?」という小さな引っかかりを感じます。

(平面的な音であったり、デジタル臭かったりetc.)

そんな最初は小さな異物感ですが、曲が進行するにつれ徐々に肥大化し、

遂には「これじゃせっかくの酔いが台無しだ」と堪らず停止ボタンに手が伸びるのでした。

 

私の場合、音楽性、質感、色気、アナログ感といったものを重要視しています。

逆に、透明度の高さや情報量の多さといった要素は減点対象となります。

過剰なまでの透明感や情報量は聴き疲れの原因になると思っています。

偉そうにスミマセン! m(_ _)m

 

それではハードオフ行ってきます!