朝晩はピューと寒い風が吹き、
分かっているのに半袖で出勤し寒くて震える日々を繰り返す、そんな近ごろです。
今日は何書こうかなぁ~と思いながら、窯の前で暖をとっていると、
そういえば窯についてちゃんと書いたことがないことに気がつきました。
(窯についてどうでもいいことは書いてるのに。)
よし、今日の記事はこれにしよう!
ピッツェリアにとって、ピザ窯は花形。
やはり注目を集め、ご質問を受けることも多いです。
ピッチュの窯は、ピザの本場、イタリア・ナポリで造られております。
3世代・100年以上にわたって造り続けられている、アクントファミリーのものです。
伝統的な「マリオ・アクント社」のピザ窯は、質も良く世界で知られています。
「店で組み立てたんですか?」とご質問をいただくことがありますが、
ピザ窯はここままの状態でイタリアから船に乗って運ばれてきます。
そしてそのまま店へと搬入されるので、そりゃあもう大仕事です。
(もちろん、業者さんが専門的な技術をもって行ってくれます。)
マリオ・アクント社のエンブレム。
いつもチュッチュがピカピカに磨いております。
そして次に目に付くのは、薪。
ピザを焼く際に使用するのは、薪。
焼き上がったピザにもほんのりと薪の香りが漂います。
ですが実は、ピッチュのピザ窯は、薪とガスを併用する「ハイブリット型」です。
営業時間までに温度を上げていくのは、ガスを使い、
ピザを焼く時には、薪窯となります。
エコなのは言うまでもないですが、大きな利点としては”すす”が出にくいという事。
温度が上がりきった状態で薪を投入するので、完全燃焼し、”すす”はほとんど出ません。
町中で窯を使う上で、これ以上大事なことはありませんね。
故にハイブリット型とは、
薪オンリーのクラシック型の弱点をカバーした、良いことづくしの薪窯なのです。
そして営業中、窯の中の温度は400度~450度。
ピザ生地が投入されると、2分以内に焼き上がります。
ここが美味しさの秘密。
一気に焼き上げることで、水分量を含めながらもモチサクの食感が実現するのです。
電機やオーブンでは叶わない、窯ならではの美味しさです。
営業が終わり翌日の朝になっても、窯内部は200度をキープしています。
そこから450度まで温度を上げるために、オープン2時間前には火入れをスタートします。
ここでガスが役に立つのです。
美味しいピザとは、
最高の状態のピザ生地、
最高の状態のピザ窯、
最高の焼き手(ピッツァ・イヨーロ)によって完成されます。
そして楽しみに待っていてくださるお客さまのもとへ。
営業中でも込み合っていなければ、焼き場に入って頂いて窯の内部をご覧いただけます。
ご案内いたしますので、ご興味のあるお客様はぜひお声掛けくださいね。
※11月3日(月・祝)は営業しております。
翌4日(火)に代休として、お休みを頂きます。