「田村正和がニヤリ、とニヒルに微笑んでいるポスター」、と言えば、
ほとんどのお客さまが思い出すに違いない。
麦とホップはいわゆる第3のビール。
発泡酒の人気がイマイチだった経験から、
「安いのは分かるけれども、味はどうなの?」
という疑問があった。
導入前に試飲をしたのは、去年の秋のことだ。
ワインの銘柄当てじゃないけれども、ビール“類”の飲み比べを行った。
レストラン主任の成田に、エビス、黒ラベル、そして麦とホップを
いずれも樽生から中ジョッキに注いでもらう。
見た目はどれも同じ生ビール、もちろんどれがどれだかは伏せてある。
ひとつひとつ飲んでみる。
まろやかさ、苦味、酸味が微妙に違うような気がしたが、
どれがどれ、と断定するのは非常に難しい。
当ったのはエビスビールだけだった。しかもあてずっぽ、でだ。
これならお客様に喜んでいただける、と確信し導入を決めた。
黒ラベルの1杯600円に対し、麦とホップは1杯380円。
ビールを飲みたいお客さまは、メニューなどには目を通さず、
「生中」
と注文される。
そこで、「麦とホップという安くてイケてるものもございます」
と従業員がお勧めすることを継続して3ヶ月、
ようやく麦とホップが浸透し、生ビールの消費量を上回るようになった。
国内全体のビール消費量が下がっている要因として、
①健康志向(ビールは太る、というイメージ)
②酒気帯び運転の厳罰化
③ビール類の細分化(発泡酒、第3、第4、第5のビールまで!)
④長引く不況
などがかんがえられる。
我が家でも、缶ビールは麦とホップに切り替えた。
しかし、家で飲む缶ビールは、業務用の樽生とは勝手がだいぶ違う。
やはり、たまに飲むビール(ぼくの好みはサッポロ黒ラベルとキリンラガーだが)はうまいといわざるを得ない。
そういうこともあったから、
年末をもって終了した回数券お歳暮セールのくじ引きの2等賞に、
黒ラベル350ml24本入りにしてみた。
当選されたお客さまは、うれしそうに重たい箱をもって帰られた。
