よく一人で回転寿司屋に行く。

そこでは、追加用のワサビが皿に乗って回っている。
だいたい2つくらい回っているのだが、その2つが
すごく近くにあることがある。

2つあるのだからどうせだから離れたところにある方がいい。
ひとところにまとまっているとワサビを待つのに時間を取られるのだ。

1度や2度ならまだしも、何回も通うなかで、
さすがに多すぎる。そう感じた。

そこには、なにか理由があるはずなのだ。

考えを巡らせてみる。


2つワサビがまわっているとして、片方をA、もう片方をBとする。
最初はAとBが極力離れていると考える。
このとき、AからBまでの距離と、BからAまでの距離は等間隔だ。


まず誰かがAをとり、ワサビを必要量とって戻す。

そうするとAからBまでの距離は短くなる。
逆にBからAまでの距離は長くなる。

次に取られるワサビについて考える。
ここでBが取られたとすると、同じだけBも移動して、
元通りの距離に戻るはずだ。

しかし、実際のところ次に取られる確率が高いのはAの方である。
ワサビが欲しいと思った時に、AからBの間にいる人は次に来るBを、
BからAにいる人はAを取るだろう。

このときBからAの距離が、AからBの距離よりも長くなっているため、
必然Aをとる確率の方が高いのだ。

そうすると、AからBまでの距離はさらに短くなり、上記の傾向が
より顕著になっていく。

最終的にはAとBは限りなく近くなっていくのだ。

「回転寿司屋のワサビの法則」

この法則に気が付いてから、せめてもの抵抗として、
近い方のワサビをスルーして、遠い方のワサビを取るようにしている。

おそらく誰も気が付いていないだろうが。
それでも僕は抵抗する。

この法則に気づいているのは、きっとこの寿司屋では僕ひとりなのだから。



『36回』


「えっ」


『君が今日その歌を口ずさんだ回数』

彼は本当に冗談が苦手なようだ。

「何かの間違いじゃないのか。君だって僕の音楽の趣味はよく知っているだろう?」

『ああ、君の趣味はよく知っているよ。60年代から70年代にかけてのブルースロック・・・だったかな。ただ君もよく知っているはずだ。僕は冗談は言わない。』

「・・・」

その通り。その通りだよ。だからこそ。

「ああ、わかっているさ。だから、何かの間違いなんだよ。」


『・・・。君がそういうのなら、』「この話は終わりだ。明日は早い。」

そう、何かの間違いなんだよ。それは。





「つ~けまつ~け、まつけまつけ~♪」

fin
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なんでこんなどうでもいいことを書きたくなったのだろうか。





そのバカげた威力を目にして実験に参加した研究者は皆、感嘆の声をあげた。

善か悪かでいうと確実に悪であり、聖か邪かでいうと確実に邪である、そんな実験を、
彼らは気の遠くなるほど退屈な時間を繰り返すことでようやく成し遂げた。

その純粋さをもっと他の事に向けられていたのなら確実に世の中が良い方向に変わる。
だが、彼らはそんなことには興味がなく、望むままに非生産的な結果を導きだしたのだ。

「そう、実験は失敗した。我らの望みどおりに」


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すでに、行き詰りそうだっ!!
書き溜めてから始めればよかったぜっ。ゴキゲンだぜっ!
僕は妄想の中でいくつもトンネルを抜ける。
光が溢れるその先はまぶしくてよく見えないが、何かを期待させるには十分なまぶしさ。
そうしてトンネルを抜けた先に広がるのは、珍しくもない景色。
どのゲームから借用してきた景色だったか、それともテレビの中の外国の風景か。
ともあれ、今まで見てきた景色を超えるほど、自分の想像力はたくましくはない。

閉じていた目をあける。くだらない妄想が終わり、くだらない日常が始まる。
くだらない日常なんて言葉はありふれているけど、日常はありふれているからくだらなくて、ありふれていなければそれは日常ではない。

いくつトンネルを抜けても、険しい山や激しく流れる川を乗り越えてもやはり日常はくだらない。
3月23日、11時26分24秒。僕はベッドの上で天井を眺めている。いつも見慣れている天井。

そんなくだらないと思っていた日常が音も立てずに歪みを見せるのは、それから3分と24秒後のことだった。
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ということで、ラノベの連載が始まります。
とりあえず、ここに貼っときますね。
http://www.youtube.com/watch?v=sTC65iC3oqI