こんにちは。
すきっぷピアノ教室の講師ですおねがい

暑さが厳しくなってきましたが、生徒さんたちは練習もレッスンも頑張っています。


生徒さんの「次の曲もやってきました」を聞くだけで、暑さも疲れもぶっ飛ぶ私です♡

今日は、大人の生徒さんから
「ありがとうございました😊
すごい!ちょっと見ただけでこんなに色々気づいてもらえることに感動なうです❤️❤️❤️」
たった10分のオンラインレッスンで言ってもらったお話。



宝塚歌劇のファンで、舞台で使われていたベートーヴェンの「悲愴」ソナタに憧れ、練習を頑張っている生徒さん。
いつも明るくて爽やか🍀
こつこつ真面目に取り組み、着実に力をつけています。
楽典のワークブックやハノンと並行して、悲愴ソナタを練習し、第2楽章の譜読みを終えたので、今は第1楽章に取りかかっています。
そう!左右の手が交差するあの難所です!

2週間に1度レッスンに来てくれるので、次回予約の際はメールをくれます。
そのときに、以下のメッセージをいただきました。

「ひとつ質問があります!

悲愴の第一楽章の練習してたら、
絶対に指の関節が痛くなってきます!
これは、なにが問題でこうなるんでしょうか?力の入れすぎとか?

もっとやりたいのに、痛くて練習が中途半端でストップしちゃいます😵」

これは大変だびっくり
私は以下のようにお返事しました。

「力のかかり方に無理があるとどこかに痛みがおきます。

力の入れすぎが考えられますが、どこに入れすぎてるのかを検証しなければ‼️

採血をするときに
「親指を中に入れてグーっと力を入れてください」って言われてやるあの力の入れ方が起こってる可能性があります。肘の内側を力み過ぎてるかな?

椅子の高さが少し高すぎたり、座ったときの手と肘の角度が急すぎたり、も考えられます。

椅子の高さや
椅子の置く位置を変えてみるのも良いですよ♡
今日でも明日でも、夜にオンラインでアドバイスできればなぁと思いますので(10分くらいです)都合の良い日時を教えてもらったら、zoom招待します😊」

こうして、お互い夕食後、オンラインでレッスンに臨みました。

まずは普段練習しているように座ってもらい、全身がカメラに映るようにしてもらいました。
生徒さんは、私からの返信を読んですぐに椅子の高さを低く調整済みで、比較的良い姿勢で座っていましたので、椅子をもう少し後ろに下げて、肘が数センチ後ろに構えられるようにとお伝えしました。

私が目安としてみなさんにお伝えするのは、
「椅子に座って、ピアノの鍵盤にむかって“小さい前ならえ”をして小指が鍵盤に当たるぐらい」の距離感と椅子の高さです。

生徒さんは、普段はもっと高い椅子に座って、ビアノを上から押さえ込む姿勢だったそうです。

私の返信を読んで、
「先生のところで弾いてるより、椅子が高いかも!」と気づけたそう👏

それから、次に気になったのは手の形。
幼少期にピアノを習っていた頃、「卵を持つような手の形で」と言われたことを今も忠実に守っているとのこと。
我が家でのレッスンの際は、自然に綺麗な手の形なのですが、自宅の電子ピアノで理想の音を出そうとするあまり、力を入れすぎて、ボルダリングをするかのごとく力みのある手になっていました。

子どもは骨や筋肉が発達途上なので、いろいろと言葉を駆使して手の形を伝える必要がありますが、大人は多くの人生経験のなかで物の掴みかたや押しかた、押さえかたを体得しているので、わざわざ手の内側に空洞を作る意識は必要ないと思います。
そのことを伝えて、充分綺麗な手の形で弾けているので、その意識は手離すように伝えました。

そして「腕のここも痛いでしょ?」と前腕を見せながら聞くと「そうなんです!」との答え。
やっぱりね。そりゃそうだ。


最後に「◯◯ちゃん、いま見てたら奥歯をグッと噛み締める癖があるから、ピアノ弾くとき奥歯に隙間をあけるように意識してね」と伝えました。
「えー😱なんでそんなんまでわかるんですか?私、寝るときも奥歯を噛み締める癖あるぅ」って言ってました😂


そんなこんなで、10分弱のオンラインアドバイスは終わりました。

その後
「最高の先生に出会ってしまった!」とInstagramのストーリーにアップしてくれていました😂
「一生ついていきます♡」
とも言ってくれていました。ありがたや♡

オンラインレッスンは、ご自宅での練習のときの姿勢や椅子の高さや位置をお伝えできる良さがありますね。

翌週、レッスンに来られたときには、かなり綺麗な手の形になっていました。
座っている姿勢も良い感じ。
練習を頑張りすぎないこと、時には思いきって休むこともお伝えしました。



痛みがなくなりますように、願います。



お子さんでしたら、月齢や手や身体の状態によって、伝える内容は違います。
大人の方でも、その方の利き手や筋肉のつき方によっても、伝える内容は違います。

一人ひとりに合わせたアドバイスができる個人レッスンは、お伝えする私もワクワクするし、生徒さんもご自身のことをわかってもらえて嬉しそう🎵

生徒さんの成長が楽しみですラブ



恩師が教えてくれた本。
私は丈夫なので特に故障もなく、大学4年まではあまり身体の使い方は考えず、好き放題弾いていました。
しかし、大学院で恩師と出会い、1から指の使い方、手首の使い方、肘や腕の意識など、事細かに教わりました。
それが私のいまに繋がっています。

改めて読むとまた面白いです。
ヨガで筋肉の名前とも親しくなっているので、わかりやすいです🥰

一生勉強音譜ドキドキ