ピアノが上手になるために何をしたら良いですか?と質問されることがあります。
もちろん練習は大事。
でも、練習は何のためにするのだろう。。
自身の表現したい音楽に近づくために、技術を磨くのが練習だと思います。
・発表会で上手に弾きたい
・この曲に◯が欲しい
・コンクールに入賞したい
・保育士として子どもたちと音楽を楽しみたい
・憧れの曲を上手に弾きたい
みんなそれぞれの想いがあってピアノを弾いています
上手ってなんだろう?
すらすらと止まらずに弾くことって思うかもしれませんが、残念ながらそれだけではそんなに上手に聴こえません。
落ち込んだような悲しい表現
嬉しくて公園を走り回って興奮してるような表現
優しくて温かい表現
緊張感でいっぱいの表現‥など
それを音楽に乗せて、それぞれ音色を変えて表現できたら、とっても魅力的に聴こえます。
そのためには、想像力を育み、感性を磨くこと。
感動する素直な心をもつことが大切です。
だから、私は
「ピアノが上手になるためには
たくさん生の音楽を聴いたり、本を読んで登場人物の心情を想像したり情景を思い浮かべたり、映画を観たり、自然に触れたり、おいしいものを食べたり、絵をみたりして感性を磨いてくださいね」ってお伝えしています。
ハンバーグを食べてお口にジュワ~ってお肉の味が広がる感じ♡
とか
お花がいっぱい咲いた公園でお友達と遊んだときみたいに楽しい感じ♡
とか
晴れた空みたいな青い色の音♡
とか
ママにぎゅってしてもらったみたいな感じ♡
とか
子どもたちもいっぱいイメージを膨らませてくれます。
それができたら、肘や手首や指先の使い方を工夫して、耳を澄ませてその音を作っていく。
ピアノってその楽しさがあると思います。
私は今日ヨガの先生やお友達と
『大山崎山荘美術館』へ行ってきました。

クロード・モネの《睡蓮》
シニャックの《ヴェネツィア》など
印象派の作品を楽しむことができます。
春、芸術に触れて感性を磨き、さらにピアノ演奏に生かせると素敵ですね。
この春、私は
今日見た青空と新緑の美しさ、
太陽に向かって伸びる植物の生命力、
しだれ桜の花びらが舞うような音、
《ヴェネツィア》の絵画のようなパステルカラーの音などをピアノで表現してみたいと思います。