2016年4月1日(金)

渋谷プレジャープレジャーで、ウソツキ。

「劇場版USOTSUKANIGHT」と題し、映画上映仕立てで見せた初のホール・ワンマン。いくつもの見せ場を作って、ありがちなバンドライブとは異なるホールならではのショーを展開。やはり彼らはワンマンでこそ力を発揮するバンドだなと実感した。頼もしいね。ライブレポを書くので、詳しくはそこで。

そうそう、7/13に新作が出ることも発表されました(写真はその告知ポスター)。そこから3曲が初披露されたんだが、どれもよかったです。


2016年3月31日(木)

六本木・音楽実験室「新世界」で、S-KEN & HOT BOMBOMS。

新世界で、1夜限りのオリジナルメンバー再集結となったエスケン&ホットボンボンズ。異人都市六本木に突如フラリと帰ってきたその7人の男たちのライブはまったくもって最高だった。

次から次へと繰り出される風化することのない名曲群。超凄腕ミュージシャンたちの色気ある演奏と、進むほどに声に艶が出てくるエスケンさんの歌。あれもこれも名曲だらけだが、とりわけ「わが船ハバナを発つ時」は本当にグッときちゃったな。久和田佳代さんとのデュエット「月は悪魔」もよかった!(盤でのお相手は村上里佳子でしたね)。

確かにこの時期のエスケンさんの曲にはラブソングが多くあって、「ダイヤモンドの夜空に」も大好きだったので聴いてみたかったところ。ラブソングが多かったのは、東京ロッカーズでパンク的な曲が一段落したから…というような言葉にも「なるほどぉ」。

制作中のアルバムから新曲も初披露されたが、それもいまのエスケンさんの思いがこもってて素晴らしかったですね。で、終盤は踊れる曲の連続で、「感電キング」では「しちゃうぞ!」と大声出しながらビリビリしびれてたおいら。アンコールでは一時期バンドに参加してたスティーヴ衛藤も飛び入りパーカス。スティーヴさんとヤヒロさんが並んで笑顔で演奏してるというそのレアな光景が見られたのも得した気分だった。

拍手は鳴りやまずダブルアンコールもあって、最後の最後に歌われたのはピアノとヴァイオリンでの「バラ色」!  そりゃあ胸にきますよ。

因みにこれ、音楽実験室・新世界のファイナル公演(正式には今日4月1日の公演をもって閉店とのこと)。行けなかったけどホットボンボンズの前日はこだま和文さんのライブで、こだまさんからボンボンズっていう流れからインク芝浦の東京ソイソースを思い出したりもしたのでした。ソイ!


2016年3月28日(月)

パシフィコ横浜国立大ホールで、ディアンジェロ。

昨夜のディアンジェロ公演の感想をざっくりと。開演が遅れたのはまあいい。開演予定時刻を15分ほど過ぎた頃に会場に着いた僕はむしろホッとした。Dは数10分前にホテルを出たところで、ライブは1時間半おし……との情報が友人から入ったのでノンビリかまえてた。だから8時半頃に客電が消えたときには、あれ? 意外に早いじゃんと思ったくらいだ。

ライブはスンと始まった。Dも勿体ぶることなく、すぐステージに出てきた。去年のサマソニのDのライブの幕開けのような興奮が自分に起きてないことが自分でも意外だった。会場のせいというのも多分にある。サマソニのときは期待感で胸躍らせてファレルを早々に切り上げて前のほうで待機した。何年も待って遂にDの姿を拝める…。ドキドキ。キターっ! ウヒャー!  という、わけわかんなくなりそうなほどの興奮があった。それが今回なかったのは、2度目だからということよりも、スタンディングじゃなく席ありのホールだったからというのがたぶん大きい。観客も、もちろん沸いてはいたものの、サマソニのときのように全員興奮状態で迎えるという感じにはなってないように見えた。

スンと始まったライブ。出音がまず曖昧な感じだった。バンドの音はモゴモゴしててDの声も迫力持って響かない。ノレない。音響バランスが悪すぎる。うーん。その感じがだいぶ長く続いて僕はずっとモヤモヤしてたんだが、それが「Brown Sugar」で突然変化した。音響バランスがだいぶよくなって(それでも良好とは言えないものだったけど)、Dの声の艶も感じ取れるようになった。やっと霧が晴れた感じ。そこからはもうグイグイ引き込まれた。クリスのあのドドっドドっドドっと響きがフェイドアウトしてくようなドラムの音にしびれた。立ち姿だけでウットリしてしまえるジェシーのギターの色気もそこから増してきた。但しロッコのベースの音だけはやっぱりずっとモゴモゴしてたようだったのが惜しかった。それ、彼のせいではなく、PAのせいだと僕は思っている。ピノじゃなきゃダメだろという人もいるようだけど、ロッコは悪くない。悪いのはPAだ。

始めのうちはどうなのかと思ったが、観客の熱が増していくに連れてDのご機嫌度も増してったように感じられた。後半は最高だった。動きが特に最高だった。声の色気も増して、特にファルセットがよく響くようになってった。ロック度数がグンと高まったあたりに特にしびれた。なんかの曲ではギターふたりとDの3人が並んで存在をアピールしててえらいかっこよかった。ブラックロック成分の増量。そこは前回よりも興奮したところだ。そして、「Untitled」もまたすげーよかった。これはまだまだ聴いていたい。と思ってたら、ライブはこれまたスンと終わって電気がついて、すぐに追い出しの曲が流れだした。ざっと1時間半くらいだったか。ずいぶん短いじゃないか。プリンスの「She's Always in My Hair」を僕は楽しみにしてたのにやんないんかい?!

Dは素晴らしい。Dのショーはやっぱり素晴らしい。時代とか無関係にDはDの音楽をやっている。破格の音楽人間だと今回も思った。何より元気で楽しそうなのがやっぱり嬉しかった。けれど、去年のサマソニのような心の熱狂は、正直、自分に起きなかった。2回目だから慣れてしまったのか。いや、違う。今回の会場が合ってなかった。ということと、PAがダメだった(変えるべきだと思う)。その2点につきる。

フェスの感覚がある場所で、最良の音響バランスで、いつかまたDのライブを観たい。できればヴァンガードで。それを僕は願ってます。あー、フジで観れたら最高だろうになー。想像するだけで死んじゃうなー。

因みにショーが終わったら僕は無性にプリンスのライブをまた観たくなった(これ、わかる人にはわかると思う)。


2016年3月26日(土)


新宿ロフトで、チャラン・ポ・ランタンpresents “女をなめんなよスペシャルvol.6”。


出演はチャラン・ポ・ランタン、cocochi-kit、ふーちんギド、チャラン・ボ・ランタンと愉快なカンカンバルカン。そして幕間に新人演歌歌手の松之永桃香さんと新人マッスルアイドルのM☆M☆さんと新人フォークシンガーのもも渕よわしさんw


久しぶり(2年ぶりだそうな。前回からもうそんなに経つのか~?!)の「女をなめんなよ」だが、やっぱ楽しいねぇ、このイベントは。と同時に、最近はだいぶ大きな会場でワンマンやるようになったチャランポだけど、ロフトはなんかこう自分ちみたいにノビノビ&生き生きしてて「おかえりなさい」と言いたくなる感あったな。


カンカンバルカンのとんちゃんと男性4人からなる管楽器バンドのcocochi-kitは初めて観たけど、いやぁ、厚みあっていい音。とんちゃんがMCしてる時点で新鮮だった。し、ふーちんとチューバのギデオンさんからなるふーちんギドは久々に観たけどやっぱ創意がスバラシ。ドラム叩きながらピアニカ吹ける人ってふーちん以外にいるのかな? モンゴルのフェスに出るらしいけど、ありゃあ海外でウケるだろねぇ、ジミヘン曲とか。


で、トリのカンカンバルカンは底なしの楽しさ。観客の盛り上がりっぷりもハンパなくて、なんかもう去年のフジに匹敵するレベル。フェスですか?!…っていう。僕も久々に理性ぶっとんでオイ!オイ!オイ!。めちゃめちゃ無敵感あったね、昨日のあの7人。


個人的に特にツボだったのが、ファンキー・ソウル感溢れる2曲目のインスト、からの、これまたファンキーにアレンジされた「ワーカホリック」。あの流れは黒もの好きにも聴かせたい出来映えで。しびれた。それにまさかの「ちゃんとやってるもーん」バンドver.。「サーカス・サーカス」もチューバ音入ってカンペキ。で、終盤はcocochi-kitとギドさん混ざって賑やか大セッション。フェス感ありまくり。楽しすぎる。で、「カラシニコフ」最高。


それにしても、音響がえらいよかったな。ロフトであれだけクリアに響かせるってのは、それだけいい音響スタッフ抱えてるってことかな、チャランポ組が。


あ、それと、もも渕よわしさんの「気づいたらいつのまにか」が妙に耳に残って帰りもしばらくジワってました。あれ、また聴きたいかも。



2016年3月21日(月・祝)

渋谷eggman(←35年目なんですってね)で、ユニバーサルミュージック内レーベル「Virgin Music」が主催するロックイベント『Virgin Rocks』のvol.1。出演はGLIM SPANKY、Glider、Walkings。

メジャーでバリバリ頑張ってるGLIMと、ふたりがインディーズ時代に何度も共演し、「同志」だと考えているGlider、Walkings。メジャーに行く前、GRIMがGliderと一緒に出てたイベントは確かによくあった。サウンドのみならず見ている未来像にも共通項があり、だから松尾レミはインタビューでも「Gliderと一緒にのぼっていきたい」と言ってたものだ。その久々の共演ということで、どっちも前から大好きな僕としてはとても楽しみにしていたライブだった。

まずはWalkings。初めて観たが、3ピースなのに音圧が凄くて(エグくて)、ふてぶてしくて、いい塩梅に狂ってて(特にベース)、気に入った。4月にアルバムが出るとのこと。聴こう。

2番手はGlider。eggmanでやるのは初めてだそうだが、場所が場所なだけにいつもよりロックバンド然とした見え方。特にマサハルくんのギターの唸りや泣きがあの場所に映えていた。ホント、いいギター弾くよなぁ。彼は声の出もずいぶん強くなってて、そこもよかった。ユウスケくんも楽しんでるのが伝わってきたし。この日、GLIM目的で観に来てGliderのことも気に入ったという人は多かったんじゃないか。

そしてGLIM SPANKY。先週のリキッドルームはチケット買っておいたのに原稿がやばくて観に行けなかったので、こちらの期待は否応なく高まる。始まりは「ワイルド・サイドを行け」。新曲を初っ端にもってくる不敵さや、よし。また「リアル鬼ごっこ」はふたりのポップ方向の中では特に好きな1曲で(歌詞もメロも)、やっぱりよいなぁと。そしていつものように本編ラストは「大人になったら」。この夜はこの夜の気持ちとしてなんだかまたグッときた。不思議なものだ。この曲は毎回聴く度にその時の気持ちでグっとくるのだ。例えば「スローバラード」がそうだったように。ってことはずっと残ってく名曲ってことなんだろう。この曲がどのように素晴らしいかについて5千字の原稿を書きたいくらいだ。

アンコールでは松尾が先の2バンドについての思いを嬉しそうに話し、そして2バンドを再びステージに呼びこんで、ビートルズ「ヘイ・ジュード」をセッション。ユウスケ、松尾、高田。その3者3様の歌いっぷり。そして、マサハル、亀本、高田。その3者3様のギター弾きっぷり。アピールっぷり。そこに個性がわかりやすく出る。40オーバーのおっさんたちが集まってのビートルズ・カヴァーとはまた違う、若い世代のロック好きたちによるヘイ・ジュード解釈は新鮮で、音としてはもちろん、それは絵的にもいい光景だった。

あと、大手レコード会社主導のイベントというとプロモを兼ねてのゴテゴテした作りにもなりがちだが、そうしたところは一切なく、極めてシンプルな全体の構成だったことも好感が持てた。第2回を期待したい。



2016年3月19日(土)

新木場スタジオコーストで、ALTERNATIVE TOKYO vol.3。

ceroから観始めて、フロー・モリッシー、大森靖子、VIDEOTAPEMUSIC、フアナ・モリーナ、Phew、ジム・オルークの途中まで観た。

全て何度か観てるバンド/人だけど、久々に観たのもいくつかあって楽しめた。

去年の雨の朝霧Jam以来で観たフロー・モリッシーは、容姿も声もどう考えたって天使。VIDEOTAPEMUSICのエキゾチカは視覚的にも聴覚的にも気持ちよくてユルくカラダが動いてしまう。最もオルタナティブを体現していたのはPhewさん。閉じっぷりがかっこよすぎ。あの道うん十年。ぶれない。芯が通ってる。ジム・オルークはツインドラム入りのフルバンドでどこかニール・ヤングっぽくもあった。で、この日のベストアクトはやっぱフアナかな。涼しい顔で、あの摩訶不思議な独特グルーヴ。なんだろか、あれは。

久々に観た大森靖子はバンドが凡庸なJロックみたいで、正直ちょっとガッカリ。言葉の尖りに音が追いついてない。あれで例えばフアナのような音の創意工夫があれば無敵なのに。彼女はやっぱり言葉の人であって、音にはそんなに興味がないんじゃないだろうか。という気がした。そこ、ちょっと勿体ないような。でも新作の方向性は好きですが。


2016年3月16日(水)

南青山MANDALAで、「HOBO CONNECTION 2016LIVE」~鍵盤男女 南青山。出演は、リクオ、早川義夫、寺尾紗穂。

リクオさんプロデュースによるコラボレーション・イベント「HOBO CONNECTION」の2016年版。その初日を観に行った。

初めにリクオさんが「1部は寺尾紗穂さんとふたりで。そのあと休憩を挿んで2部は…」といったふうにステージの流れを簡単に説明。数組出演のイベントでアーティスト自ら流れを説明するのは意外と珍しいが、心の準備(?)をするのにこれはありがたい。こういうちょっとした聴き手への配慮はリクオさんならではだなと感じる。

リクオさんと寺尾紗穂さんで1曲やったあと、寺尾さんのピアノ弾き語りステージ。寺尾さんのライブを観るのはこれが初めてだ。

滅多に歌に使われない(選ばれない)言葉が寺尾さんの歌詞やタイトルには使われるので、その瞬間、ドキっとする。静けさのある声と歌なだけに尚更だ。よって「なんとなく聴く」ことを彼女の歌はさせない。歌が始まった途端、こちらの背筋も思わず伸びた。かといって押しつけがましさは微塵もない。透徹の美といったものを感じさせ、引き込まれながら聴いた。再びリクオさんと共に1曲やったあと、休憩。

2部は早川義夫さん。僕が早川さんの生歌を聴くのはずいぶん久しぶりだ(本は読んでいたのだけど)。因みに早川さんが歌手復帰したときに1度だけ取材させていただいたことがある。ジャックスへの思い入れもあり、僕は吐きそうなくらい緊張してその場所に向かったのを覚えている。

観客に拍手する隙も与えず、早川さんは1曲終わるとすぐに譜面をめくり、また次の曲を歌い出す。まるで組曲のように5~6曲が続いていく独特のスタイルは、聴く側の集中力も必要だが、入り込むほどに言葉が矢のように刺さって心揺さぶられる。恐るべき歌の力。正直さ。寺尾さんのステージもそうだったが、早川さんの歌が始まったとき、またもや僕の背筋はグッと伸び、それは最後まで続いた(早川さんの歌詞は一語たりとも聞き逃しちゃいけない気がするのだ)。

寺尾さんが呼ばれ、早川さんとふたりで1曲。早川さんの「あの娘が好きだから」。この夜、この曲に、とりわけしびれた。ふたりの歌は夜の海のようだった。襲い掛かる大波みたいな早川さんの歌と引き潮のような寺尾さんの歌。その波にさらわれ、渦に呑み込まれる感覚があった。続いて早川さんとリクオさんで1曲。リクオさんのピアノは弾んでいて、僕は渦から救い出された。

早川さんがステージから去り、続いてリクオさんのピアノ弾き語り。「ふたりの歌を聴いていたらすっかり引き込まれて…。新譜からやろうと思ってたんですが、気分が変わってきたなぁ」と言い(それ、すごくわかる!)、まずは「ケ・サラ」。これが聴けたのは嬉しかったし、グッときた。そして4月に出る新作『Hello!』収録曲を続けていくつか。『Hello!』はオープンでポップな曲ばかりなので、早川さんの歌の直後にそれらが歌われたら温度の激変に戸惑うことになったかもしれないが、「ケ・サラ」があったことで流れよくリクオさんのトーンに馴染んでいけた。そのあたりの臨機応変さはさすがベテラン!   

早川さんと紗穂さんの時間が深い夜だったとしたら、リクオさんの歌は朝日のようだった。あたたかで軽やかで開放的。早川さんと紗穂さんの歌にあるのが内省だったとするなら、リクオさんの歌には前進の気持ちがあった。

再び早川さんをステージに招く際、「どんなことを歌ってもいいんだと、早川さんの歌に教えられた。僕にとってのパンク体験だったかもしれません」とリクオさんは言った。そして最後はリクオさんがリクエストしたという「僕らはひとり」を3人で。

内省と前進が線で繋がり、暗闇と陽の明るさを同時に感じた、そんな夜。それはとても濃密な時間で、しばらく余韻に浸りながら帰路についた。


2016年3月15日(火)

ブルーノート東京で、リアノン・ビギンズ(2ndショー)。

CD未聴のまま観に行ったんだが、よかった!  ブルーズもカントリーもソウルっぽいのもロックっぽいのもアイリッシュっぽいのもいろいろあって、それによって声の出し方も変わったり。ルーツのそのまたルーツをどっか経由で現代に…みたいな感じで、面白かった。これが現代アメリカーナってやつなのね、と。バンジョーをあんなふうにブルージーに合わせられることにも「へぇ~」。フィドルもステージにあったようだが、その演奏はなかった。

音楽的にも彼女自身もとてもフレンドリーで、一生懸命日本語で挨拶読んだりするところからして性格もいいのだなぁ。バンドメンバーもみなさんキャラが立ってましたね。因みにこのあとはオーストラリアで公演するそうです。次はフジで観たい!



2016年3月13日(日)

新宿レッドクロスで、夜のストレンジャーズとザ・たこさんの2マンライブ。

土曜日のチャラン・ポ・ランタンat新宿文化センターに続いて、熱き新宿の夜。土曜が「女をなめんなよ」というようなライブだったとしたら、こっちは「おっさんをなめんなよ」といったライブだ。

が、オープニングアクトだけはAGUという若手ロックンロールバンド。全員19歳の4人組で、そのうち二人はチェリーボーイだということを夜ストのミウラさんにばらされていた(笑)。モッズっぽいファッションでありながらも着こなしがこなれてなくて、まるで洗練されてないのがカワイイ。まだ高校生にも見えるあんちゃんたちなんだが、しかし熱量の高さは十分伝わったし、荒削りながら演奏もなかなか。特にギターは好きな感じの音だった。好感持てたな。若者たちよ、頑張れ。突き進め。

続いて夜スト。前回のワンマンを観逃したので、けっこう久しぶりに観た。「ブカルージョー」「ブギ大臣」とのっけからかなりテンション高めでぶっとばしていくミウラさん。ザ・たこさんとの対バンということもあってか、えらく気合いが入っているのが見て取れる。お酒をやめたからか、顔つきも少し変わった気がしなくもないし、声の通りがすこぶるいい。動きもいつもより大きく、ガンガン前に出てったりギターを銃のようにかまえたりして客を煽る。実にアクティブだ。

マキ子さんの歌も色気があってグッときたし、大好きな曲「遠い帰り道」に続いて演奏された新曲(ですよね?)「ウォーキンブルース」は歌詞が胸に突き刺さった。ジョン・リー・フッカー「boom boom」の日本語詞カバーも最高。ミウラさんのテンションはどんどん上がる一方で、その様子を横で見ているマキ子さんがずっと笑顔だったのも印象的だった(やんちゃ坊主を優しく見守る母のような…w)。

そして「ヤング&ヒッピー」「サム・クックで踊ろう」「バックトゥザロックンロールワールド」「俺が便所に行ってる間に俺のビール飲んだのどいつだ」と続いた終盤のすげぇ爆発力。なんか久しぶりに観たら、ミウラさんのノリがずいぶん弾けてて、いいように変化したように思ったな。何かを吹っ切ったというか。その態度はいつもよりもオープンだったし、何より自身が楽しんでる感じが清々しかった。いやー、よかった。本当に。

で、トリは我らがザ・たこさん。セトリはこちら。
Boiled Eggs~ラブアタック~ロクシマ~カッコイイから大丈夫~テーマ~見た目はZZトップ~ヤンタン~肩腰背中~バラ色の世界~ヤンタン~お豆~突撃!隣の女風呂~鯖PT2。延長戦:ヤンタン~愛の讃歌~テーマ。以上、生聞65分!

比較的新しめの「カッコイイから大丈夫」は何度か聴いてこっちも一緒に歌えるようになったが、これは元気の出る曲だ。ザ・たこさん特有の励まし成分がいっぱい入ってて嬉しくなる。そして何よりこの日のハイライトは初披露された新曲“カイロブラクティックフォンクNo.1”「肩腰背中(Part1 & Part2)」。もろにJ.B.マナーのストロングファンクで、そこそこの長尺曲だったが、これが最高にかっこよかった。飾りも何もないこんなぶっとい豪快ファンクを歌えるのは日本で安藤八主博ただひとりだろう。

そして、ミウラさんも耳にこびりついて離れなくなったと言っていた「お豆ポン」。もう、バカ。あと、山口さんが何曲かでいつもより自由度高くシャウトしてたのも印象的でしたね。で、アンコールに「愛の讃歌」熱唱もありの65分。言うまでもなく最高。

そんなザ・たこさん、今年は地元大阪での秋の無限大記念日もかなり熱いものになりそうだし、東京にもたくさん来る心づもりのよう。いろいろ動きがありそうで、楽しみね。

2016年3月12日(土)

新宿文化センター 大ホールで、チャラン・ポ・ランタンと愉快なカンカンバルカン 「ツアー2016 “女たちの120分”」。

久しぶりに行った新宿文化センター。2階席はそういや初めてで、見下ろすとなると、イメージしてたより大きなハコだなぁ、と。フェスは別にして、チャランポの単独公演としては過去最大キャパ。ステージも広い。

だが、その大きめのハコがしっかり埋まり、そしてチャランポとカンカンバルカン(のホーンズ3人娘)は存分に動きまわることで広いステージを最大限に活かしていた。

結論から書くと、新宿文化センターとチャラカンの相性はバッチリだった。1階席がどうだったかはわからないが、2階の真ん中で聴いた限りでは、音響も極めて良好。とりわけ3人娘のホーンの鳴りがよく、例えばサックスなどはいままでよりも音の厚みが感じられた。ああ、オレはいま(崩壊バンドとかではなく)カンカンバルカンのライブを観ているのだという実感を強く持ち、このバンドのよさと面白さを堪能した。

ツアーは途中なのであれこれ書けないが、あんな曲からこんな曲、賑々しい曲からしっとり聴かせる曲まで、明も暗もごちゃ混ぜにしつつ、しっかり流れを作った上での2時間以上。たっぷりやったのに、なんだかあっという間だったな。また、当然のことながらツアー初日よりもこなれた分だけ余裕があり、ももちゃんの別人格出現度数もさらに増量。謎の「先生」も出現し、まさしく「キャラお化け」としての本領を発揮しながら暴走していたのだった。

メジャー移籍後の2枚のアルバムの曲が中心だが、それゆえいくつか挿み込まれるインディー時代の曲が効き目あり。わけても3月11日の翌日ということもあって、「あれから5年が経ちました」という小春ちゃんの一言に続いて演奏されたあの曲がやけに胸に響いた。

また、これぞカンカンバルカンの真骨頂と言える、あの初披露曲。川崎でもめちゃめちゃあがったが、あれがやっぱ最高だ。「日本でジプシー音楽やってる一番かっこいいやつになりたい」「ほんとにそれが目標ですね」という小春ちゃんの言葉の、その曲は裏付けにもなっていた。いやー、かっこいいっす。あの曲、フジロックで聴いたらやばいだろなぁ。