たいへんだった末っ子の卒業 | hattori cafe

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ガーデニング・おもてなし ・DIY ・季節を楽しむことが 好きな 三人の男の子のママの 暮らしぶり です。


春ですね

我が家の末っ子が
卒業しました

高校を。



三年前、

「これで全ての受験が終了だーー」と

リビングで歓喜していた私に

教えてあげたい



2019.12のblogより



その受験 最後じゃなかったよ

…と。



せっかく、せっかく

大学附属に入れたのに、

私が産んだ最後の息子、

またの名を チンピラ は、


素行不良で色々あって

入学した高校と

卒業した高校は異なる

(°▽°)





次の学校は制服が自由な学校だったので

卒業式には、入学した高校の制服で出席した



高校中退を覚悟した数々の日々

それどころか

高校なんてどうでもいいから
人様にご迷惑をかけるような事だけは
どうかそれだけは…と祈っていた日々

夜中の携帯が鳴るたびに
ビクッとした日々

そんな日々から解放された卒業式



三男ママ友が「脱コサージュ」宣言をしていたので

「時代はそうなのか」と引っ張り出した貝のブローチ。

奇しくも三男の小学校卒業の時に作ったものだ

それに合わせて今回、淡水パールのネックレスを作った。



横浜で行われた卒業式の帰りに

戦友(パパ)と祝杯をあげた





瀬里奈でステーキランチ

目の前の鉄板で焼いてくれるそれは

ちょっと高級感があって嬉しい





思い返せば

本当にたいへんな子育てだった

末っ子の反抗期、

三人息子最後の反抗期は


そりゃあ

もぉ

花火のようだった

(別の意味で)




リビングの窓ガラスが破られ



部屋のドアは折り曲がり

(正確に言えば、折り曲げたのは、諭していたオット)


夜中に目覚めたら

見知らぬ男(三男の友人)が家に居たり


夜勤から帰れば

酒盛りをやった跡があったり


働いている場合じゃないんだろうが

働いていなきゃ気が狂いそうだった


あの時、全ての仕事を辞めて

息子に向き合っていたら

もっと事態は悪化していただろうと思う


放っておくということに

慣れるまでに随分時間がかかった


仕事終わりで学校から呼び出され

朝イチの電車で学校に行き

始末書を書いてまた仕事へ向かう


あぁ飛び降り自殺って

こうゆう時に衝動的にやるのかもな

とか

あぁ〝鬱〟ってこーやって陥っていくのかな

とか

冷静に分析していた


負けるもんか という思いと

どうにかなるさ という思いとが

交差しながら

ここまでの育児に自信を持とう…と

彼を信じるつもりで

放っておいた



なんて書くとカッコイイが

これまでの育児が良くなかったからこうなったんだと

自分を責める日々も続いた

それはどの息子にもあっても

今も自責の念は続き

きっと何かあるたびにそう思うんだろうが

子育てってそういうことの繰り返しなんだと思う

みんな言わないだけで

いろいろあるんだから。



そんなチンピラが家を出て

9ヶ月後に家に戻ってきた

(コロナウィルスと共に)





食卓を共にした私も

彼からもれなくいただいたわ

コロナウィルスを。



メッキメキに詰まっていた

全ての仕事をキャンセルして

1週間の自宅隔離


息子と私だけの時間が流れた


どこにも出られず

買い出しにも行けず


とにかく朝から夜まで息子と二人



「Uberしようか」

「寿司食べたい」

「Uberって高いねぇ」

「いーじゃん二人だし」

「ははははは」


「今日もUberしちゃう?」

「そーねぇ贅沢だねぇ」

「ははははは」



そんな普通のやりとりが嬉しかった

息子とたくさん話した1週間だった



「ママの子どもの頃ってさ、どうだったの?」


私にはきちんとした母がいないこと

里親さんのお宅にお世話になっていたこと

公立高校の入学金でさえ苦労したこと

絶対に人並み以上の人生を送る!

という決意で仕事を選んだこと


そんな話を(昔から子ども達にはしてたが)

改めて聞かれたので

また話して聞かせた



息子が

リビングの壁に飾ってある家族写真さぁ

反抗期の時って、マジうざかったけれど、

あーゆーのっていいなぁって

最近、思うんだよね

また、みんなで、写真撮ろうよ

と言った



テレビドラマのような流れだが

災い転じてなんとやらで

コロナウィルス感染して平穏現る…だ。



そんな末っ子



高校を卒業できるだけでもたいしたもんだが

皆と同じ年に卒業式に出られるなんて

夢のようなことだ


それどころか


自分で大学を探してきて

自己推薦文を書いて

面接官を笑わせて



合格した

(ま、落ちないような大学だが…)

春から大学生になることに



文系なのでだいぶ助かるが

それでもこれ、半年分だ。


無駄になるんだろうが

期待しないことで自分を守っている

いくっていうから仕方ない


とりあえず

また働こう



( ´∀`)//