そして、泣きそうになった。
サカナクションの5枚目のアルバム「DocumentaLy」の8曲目
「エンドレス」は、
本当にすごい曲だと思った。
うまく表現できないけど、すごい。
今まで、サカナクションの大作っていうと
曲の長さも長くて、歌詞も秀逸で、
一曲がまるでミュージカルのような曲だ。
でもこの曲は
長さも短く、音やメロディーも基本は繰り返し
でも、すごい。
一郎さんのインタビューには、
エンドレスは未完の大作、と言っていた時期があった。
でも、その未完の期間があったからこそ
「バッハの旋律を夜に聴いたせいです。」「years」といった
名曲が生み出され、
その後、また立ち返って「エンドレス」を完成させた、
という奥深さがある。
今まで、私はどちらかというと
サカナクションの音や曲が好きだった。
でも今回は歌詞も同じくらい、いやそれ以上に好きだ。
全編好きなんだけど、
個人的には最後のところ。
後ろから僕は何て言おう? 後ろから僕は何て言われよう?
見えない世界に色をつける声は誰だ
AH この指で僕は僕を差す その度にきっと足がすくむ
見えない世界に色をつける声は僕だ
人間は一人ではない。でも独りである部分はある。
自分の価値観と、他人の価値観はもちろん違う。
一生懸命生きる自分に、共感してくれる人もいるだろう。
その反面、共感してくれない人もいるだろう。
もしかすると、共感してくれていると思っていた人も、
心の中ではそう思っていないかもしれない。
そう考えると、独りを感じることもあるだろう。
でも、
そうやって生きているのは自分だけではなくて、
人間はみんなそうやって生きている。
自分の言葉が、自分の声が、
他人の世界を、他人の価値観を、
実は変えているのかもしれない、
そう考えると、
自分にも存在価値があり、
独りではない、と
思える日が来るのではないか。
