自分の好きなバンドというものは、
「今」の自分が好きなバンドであって、
その時の自分がそのバンドの音を
どう捉えるかによって変わっていくものだ。
ミュージシャンは音楽を仕事にしているが、
「売れるための音楽」を作り始めた時点で
ミュージシャンとしては負けだと思う。
もちろんビジネスなので、
その会社で給料をもらってやっていくには
会社の人間に気に入られないといけない。
だから、
「売れるための音楽」作りをミュージシャンに
強要してしまった時点で、
そのレコード会社はダメだと思う。
私は
その時時で作る音楽が変わっていくバンド、
それこそミュージシャンであるし、
もっとも人間らしいと思う。
だから、そういうバンドが好きだ。
よく、自分がファンだったバンドの音が変わって
「変わっちゃったからイヤ。ファンやめる」
という人がいる。
私もかつて、そう思っていたこともある。
しかし、今になって考えると
別にミュージシャンはファンを喜ばせるために
楽曲を作っているのか?
そうじゃなくて、
その時時にやりたい音楽を表現し、
それに共感できたら聴けばいいわけである。
ミュージシャンだって、人間。
昨日まで好きだったことが、
翌日に嫌いになっていることだってある。
それは周りの環境だったり
単純に年齢的なことだったり
いろいろ影響はあると思うが。
以前は聴いても振り向かなかった音楽、
特に深く聴いてみようと思わなかった音楽、
今、この年齢になって、
聴き返していることは今の事実。
そこで再会したのが
スーパーカーだった。
もう5年ほど前に解散してしまったが。
でも、解散を惜しんでいるわけではない。
なんとなく、彼らの音楽には
「儚さ」を感じるから。
