随時更新していきます
S病院の精神神経科の予約時間に合わせて向かう
相変わらず、タクシーに乗っても強い動悸と目眩と軽い吐き気に襲われる。
家族が付き添ってくれていても症状は変わらない
精神神経科で受付を済ますと
すぐに呼ばれて
別室で問診をされた
今までの経緯をすべてお話する
1日では無理、と
時間をかけて2週をかけて全てお話して問診を終了した。
その後、
案内された中待合室に入ると
なんとも異様な雰囲気が漂ってるのかと思ってた。先入観ですね
でも違っていた。普通の内科での中待合室となにも変わらない。
ただ、科が精神神経科なだけ。
程なくして診察室に呼ばれ
さきほどの問診時の医師とは違う医師に
『パニック障害だと思われます』
告げられた
大発作、予期不安、広場恐怖の
説明を受けた。
すべてに当てはまる私がいた
当時は
過呼吸は過呼吸のみで
パニック障害とは別に区分されていたように思います。
いまはよくわかりませんが。
パニック大発作の時に激しい動悸が始まると息もハァハァ...になり、そんな息苦しさもあったけれど、過呼吸というほどではなかったと思う。
説明を受けて、日常生活に予期不安や広場恐怖の障害が出て...初めてパニック障害。そういうことなのか...と。
治った前例がありません。
この病気を治す、というよりも
発作が出た時にどう上手く付き合っていくか...そこに焦点を当てて探っていきましょう
と医師。
絶望だった
一生こんなのが続くの?
訳のわからない病名を言われて
治らないと言われて
そんな前向きにいけるか!
発作や不安にどう付き合うのさ
とりあえず
投薬が始まる
抗うつ薬
抗不安剤(レキソタン...だったと思います)
頓服(ソラナックス)
睡眠導入剤(忘れた)
幾つもの抗鬱剤(パキシルなどのSSRI)を投薬するも、ひどい吐き気の副作用
服用した夜から吐き気で眠れず朝まで過ごして、翌日に病院に連絡し、薬を変えてもらい
効き目が穏やかな抗うつ薬トリプタノールSNRIを新しく処方された
薬が効き始めても
発作は何度も繰り返した
その度に頓服のソラナックスを舌にのせる
倒れて短時間、気を失うこともあった
期間ははっきり覚えていないけど
1年は自宅療養...だったかな
通院以外で外出は無理だった
しようとすれば、予期不安に襲われ、無理に外出すれば広場恐怖で強い発作に襲われたり、強い不安感から玄関ドアを開けることができないことも。八方塞がりでなにもできない毎日を過ごしていた。
1年もした頃から
発症の時のような大発作は薬で抑えられるようになった
発作は出なくなった
ただ、予期不安や広場恐怖は強く強く残ってしまった
この頃から
体調が良いときには
ネットでパニック障害を検索して情報を必死で模索した。『治った』という体験談が欲しかった。
医師の『治りません』の言葉を覆す...、且つ前向きに考えられるようになる情報がとにかく欲しかった。治したかった
そして自力の荒療治で完治した方の(結果的にはそのやり方を真似しました)ページを見つけて(今ではそのページは見つけられなくなってしまいました)
頭に叩き込むように
くまなく何度も読んだ
そこに書いてあったことは
抗うつ薬は麻薬と同じ、1度飲んだら一生飲むことになる。大発作がある時には薬は必要、でも症状が落ち着いたら立ち上がるチャンスが来たと思え。ずっと飲み続けていれば、抗うつ薬がないと過ごせなくなる。医者は薬を絶対にやめさせない。発作さえ落ち着いてきていれば自分で薬をやめる荒療治をした......医者も薬ももう要らない、結果、完治した
という内容だった
これが欲しかった情報だった
『パニック障害は治る!』
『私にもできるかもしれない』
『私もやりたい!』
強く思った
そしてここで
これまでの主治医が異動になるとのこと、新しい医師に引き継ぎされることになったと同時に
症状が一時的に発症の頃に戻ってしまった
。
この時の新しい医師とは
初診時に問診された医師だった。
薬の副作用か、手の指先の震えが常にあったのを覚えてる
また症状がまた落ち着いてきた頃
自宅で投薬しながら
抗うつ薬を飲まなくても
発作が出ないか試すようになった
ただの荒療治(^^;
このまま薬漬けになるのは
どうしても嫌だった
前のように外出したかった
仕事も行きたかった
遊びにも呑みにも
行きたかった
その分、抗不安剤や頓服はいままで通り辛いときには服用した
発作は出なかった
そうして少しずつの自信を身につけていった
1日3度飲む抗うつ薬を少しずつ減らしていった。
この頃
通院時に主治医から
『顔つきが変わりましたね』の言葉。
この医師は初診の頃から会っていたので、初めの頃の怯えたような表情をよく覚えていた、とのこと。
その頃の表情とは全然変わり、明るい表情に変わってきた、と。
気持ち面で回復してきたからなんだ、と良い方に勝手に解釈した。
そして主治医に
抗うつ薬を減薬してほしいと希望を伝えた。だいぶ落ち着いてきているから少しの間だけでも薬を減らして試してみたい、と。
でも再発するから薬を減薬したり止めてはだめだと言われた。抗うつ薬はいつもの通り処方されてしまった
なら仕方ない
強行でやるだけだ
抗うつ薬を飲む量を減らしていき、そのうち飲まなくなった
再発なんてしないと強く信じた。
この頃から強く感じた。
酷い時には薬は必要。
でも大発作が落ち着いてきたなら前向きな気持ちで立ち上がる、治りたい、その気持ちだけで。それが必要だった。泣いて薬を飲んで寝ているばかりでは治らないと思った
通院も勝手に辞めようと企んでいた。
このままじゃずっと抗うつ薬は止めさせてもらえないから。そうするしかなかった。
でもその為には抗不安剤や頓服だけは欲しかった。
ここまできて
だいぶ回復もしてきていたので
抗不安剤や頓服も本当にきつい時のみ使用して、あとは処方された分と同様に不安時の御守りとして貯め始めた(笑)
その後も抗うつ薬を飲んでる振りで、何回か通院をして(抗うつ薬処方の分は無駄になったけど)
抗不安剤や頓服の数が溜まったところで
いざ強行!
勝手に通院をやめた。
予約も無視した。
精神科で、勝手に予約を無断キャンセルするとその病院の同じ科では二度と診てもらえないことは理解していた。
それでも。
無駄な抗うつ薬をいつまでも飲みたくなかった。いつまで飲まされるのか恐くもあった。
その後も発作は出なかった。
仕事も再開した。
ただ...電車にはまだ怖くて乗れない。
バスには
音楽を聴きながら目を閉じていれば、どうにか乗れるようになっていた。
ただ、容赦なく予期不安や広場恐怖は前ほど酷くないにしても...襲ってくる。
私の場合、発作が、くるかも...という強い不安と強い動悸が多かった。
強い目眩さえ起きなければなんとかなる!
ソラナックスを頼りにまさに自分の心との戦い。
その度
ソラナックスを入れながら
『大丈夫、大丈夫、大丈夫!』
何度も何度も自分に言い聞かせるように。
しばらくして......
御守り代わりにしていた
抗不安剤や頓服が無くなってきてしまった。やはり不安感がなかなか抜けていかない。以前は安定剤、ソラナックスに頼っていた。その薬があるのと無いのとでは全然気持ちが違う。
思ったより、予期不安が強い。誤算していた。
通院を止めたのは
私が間違っていたのか...
でももうあの精神神経科では診てもらえない。
間違っていたとは考えたくなかったけど、そう頭をよぎる
今更、抗うつ薬をまた飲みたくない
また通院したくない
負けてたまるか。
せめて頓服だけでも...と
職場の駅近くにある心療内科の予約をとった。
でもいざ行くのを渋る私に友達が付き添ってきてくれた。
医師に正直にすべて話した。
前の病院を勝手に通院を止めたことも。
抗うつ薬を飲みたくないことも。
大発作も出なくなり
倒れることもなくなったことも。
でも不安が強くて怖いことも。
そして、抗不安剤と頓服のソラナックスだけほしいと伝えた。
都合良すぎるのかもしれない。前の病院も勝手に行かなくなった患者だ。断られても当然とダメ元でのお願いだった。
結果、処方してくれたが
また新たな抗うつ薬がくっついてきた。
暫くは飲みなさい、と。
やっぱり抗うつ薬は
飲まされるのか
ここの心療内科も
初診時を含めても2回しか通院しなかった。薬だけ出して貰えれば良かった。
優しく聞いて下さった医師には本当に申し訳なかったです。
あとはまた予約を無視した
(困った患者だ...w)
結局、この時出された抗うつ薬(ジェイゾロフト)も飲まずに捨てた。
精神科や心療内科などの病院への通院はこの後はありません。
『大丈夫!大丈夫!』と
自分の体に暗示をかけるような毎日でした。
長くなったので③に続きます