[〇〇年〇〇月〇〇日

智…………

俺に孫が出来たんだぞ。

信じられないよな。

娘が結婚して男の子を産んだんだ。

名前を俺の一文字を取って

"翔治"にしたんだって

俺もどれだけ年を取ったかって話だ……

お前は変わらず26才のままなんだよな。

ずるいぞお前だけ…………

俺はおじいちゃんになったのにな…………]




[〇〇年〇〇月〇〇日

今日は久しぶりに相葉が訪ねてきたよ。

あいつもずいぶん老けて驚いたよ。

久しぶりに昔話に花が咲いて

お前の話も出て懐かしかった。

あいつだけは、今も田舎に住んでいるんだぜ。

偉いよな。

そうそう

俺たちが通った学校、人数が少なくなって

とうとう閉校になったらしい。

俺たちの学校…………なくなるんだな。

寂しいよな。

俺たちの銀杏の木は今でもちゃんと有るかな……

しばらく帰ってないから

今度、墓参りにでも行って見てくるよ。]




[〇〇年〇〇月〇〇日

智…………

今日はお前の命日だな。

久しぶりに田舎に行ってきて

お前の墓参りしてきたよ。

そこで、誰に会ったと思う。

潤だよ。

松本潤。

あいつもお前の墓参りに来てたのな。

お互い年を取っていて笑ってしまったよ。

昔は、潤のこと許せなかったのにな

なんだか自然と話せたよ。

息子さんの智くんも

今じゃ立派な跡継ぎになっていて

仕事も順調だって言ってたよ。

それもこれも智のお陰だって言ってたぞ……]




[〇〇年〇〇月〇〇日

娘が孫を連れてたまに遊びに来るんだ。

そんなに俺が心配なのか

掃除に料理にと世話を妬いてくれるんだ。

俺ってそんなに頼りないかねえ……

「お父さんの惨めな姿は見たくないの。」

って、娘に言われたんだが

俺は惨めなのか?

俺は、

俺なりに一生懸命生きてるつもりなんだがな……

今日は娘の作ってくれた

煮物を食べて

未華子と同じ味だと気が付いて

未華子の事を思い出したよ。

俺って、薄情な奴だよな。

こんな俺は地獄行きかな………

そしたらお前に会えないな……………]