2017年4月号のCOURRIERが非常に興味深い。

おもしろい記事がいくつもあるが、特におどろかされたのがこの記事。

 

5000人の天才児を45年間追跡してわかった親がしるべき「8か条」と「4つのポイント」

 

なんと、この記事の元ネタはNatureの論文なんです。

まさか天下のNatureでそんな研究が!?ガーン

 

と思ってpubmedで調べたら本当だった。

 

Clynes T.  How to raise a genius: lessons from a 45-year study of super-smart children. Nature. 2016 Sep 8;537(7619):152-5.


これはいわゆるギフティッドを追跡調査した研究ですので(それにしても45年はすごい)、「一般の子供をかしこくする方法」ではないことに注意する必要があります。
それでも子育ての上で参考にはなるような気がします。


この8か条とは。
 
1子供に多種多様な経験をさせる。
 
2子供が強い興味や才能を示したとき、それを伸ばすチャンスを与える。
 
3知的な欲求と心の欲求の両方をサポートする。
 
4子供をほめるときは、能力ではなく努力をほめる。つねに自分を高める努力をするような心構えを子供に身につけさせる。
 
5子供が知的リスクをおかすことを奨励する。子供が失敗することに否定的にならず、失敗から学べるようにする。
 
6レッテル貼りに気をつける。子供に「天才児」のレッテルを貼ると、それが子供の心の負担になりかねない。
 
7教師と協力して、子供の欲求を満たせるようにする。頭のいい生徒は、「レベルの高い課題」「特別な学習支援」「自分のペースで学習する自由」を必要としている。
 
8子供に知能テストを受けさせる。テストの成績が良ければ、子供にレベルの高い勉強をさせたいと申し出るときの根拠となる。また、テストを受けることで、失読症やADHD、社会性や心の問題が明らかになることもある。


4つのポイントとは。
1天才児はおとなになってから、社会に大きな影響を与えることが多い。

2天才児というエリート集団の中でも、さらに突出した知的能力を持つ超エリートがいる。

3学習ペースが早い子供は、飛び級させたほうが能力を伸ばせる。

4「空間認識能力」は、「言語能力」や「数学力」に匹敵するほど重要。

これらの項目のほとんどは「そりゃそうだろー」と納得いくものばかりですが、
この中で私が特に興味を惹かれたのは、

8 子供に知能テストを受けさせる。
4「空間認識能力」が大事。
     の2点です。


知能テスト(というか認知テスト)については、以前によんだ小児科の本田真美先生の本でも推奨されています。

 

 

この本を読んでから、個人の知能レベルや認知特性を知ること、得手不得手の凸凹を知って、それに基づいて学習アプローチを変えるのは良いことではないかと考えるようになりました。

いわゆる「発達障害」があってもなくても。

 

実際に、「ギフティッドの子供は100マス計算がおしなべて苦手」(退屈だから?)という研究報告や、「視覚優位の子供は絵カード教材がよく、聴覚優位の子はCD学習がよい」という話を聞いたこともあります。

 

認知特性に合わせた学習指導については反対意見もあるようですが、参考にはしてみたいところです。

 

自分の子供はまだ新型K式と遠城寺式のテストしか受けていませんが、4〜5歳でK-ABCとWISCを受けさせたいなぁと考えています。(そもそも発達障害あるしね。)

 

 

次に空間認識についてです。

この記事によると、

「空間認識能力は、クリエイティビティやイノベーションにおいて主要な役割を果たしうる」

「空間認識能力は生まれつきのものというより、乳幼児期の経験によって形成されている可能性があると示唆されている」そうです。

 

これを読んで、点描写だ立体パズルだと早合点はしないでくださいあせる

この記事では「乳幼児期の経験」例として、乳幼児期の探索行動の経験の影響が挙げられています。お勉強による刺激ではなくて。

 

しかも空間認識能力は海馬と関連があるだとか。

 

でた、海馬!!

 

最近、発達障害について学ぶうち、前頭前野の機能、海馬の機能などに大変興味がわいています。海馬と空間認識能力の関係、そして空間認識能力を高めるにはどんなことをすればいいのか、もうちょっと勉強してみたいと思いますにやり