ABA(応用行動分析)の基本にABCフレームという考え方があります。
これは、
A(antecedent) :その前の状況
B(behavior) :行動
C(consequence):すぐ後の結果
何か子供が行動を起こした時、その行動だけを見るのではなく、前後の状況あるいは環境との相互作用を踏まえた上で考えていくことがABCフレームです。
このうち「C」の部分を操作することで、ある行動を増やす仕組みが「強化」です。
たとえば、
・お手伝いをしたら褒められた。
・手の込んだ料理を作ったら、家族が美味しいと食べてくれた。
・泣いて暴れたら、おもちゃを買ってくれた。
これらは、褒められる、喜ばれる、物が与えられるといった強化子の一例です。
こういった強化子があると、大人も子供もその行動の是非は別として、「よーし、またやろう」という気持ちになります。
ABAでは強化子を巧みに利用することで、必要な課題に取り組んだり、良い行動を増やしたりしていきます。
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ABAを始めたばかりのころ、まだ長男はあまりコミュニケーションがとれませんでした。
普通の子供なら、褒めてもらえる、親が笑ってくれた、だけで強化子になります。
当時の長男は褒めたところで、本人に十分伝わっている様子がありません。
笑顔で見つめても、そもそも目があまりあいません、、、。
3歳もすぎたのに「自分でやりたい」気持ちに乏しく、自分で出来たことが喜びになっている様子もありませんでした
ABA初回のセッションでは、まず先生に強化子のリストアップを指導してもらいました。子供によって何が強化子になるのか色々であるため、まずはそれをさぐる必要があるのです。
強化子は子供がよろこぶというだけではいけません。
・すぐに終わるもの
・食べ物であれば口の中ですぐなくなるもの(小さいもの、すぐ溶けるもの)
・課題をしていない時にはあげないこと
というポイントも、大人がコントロールする上で重要です。
さて、初回のセッションでは長男の強化子になりそうなものとして、
キラキラ光るものや音のなるおもちゃにも反応していましたが、長男がいつまでも持ちたがってとりあげると暴れてしまうため、私には使いこなせませんでした。
・食べ物であれば口の中ですぐなくなるもの(小さいもの、すぐ溶けるもの)
・課題をしていない時にはあげないこと
というポイントも、大人がコントロールする上で重要です。
さて、初回のセッションでは長男の強化子になりそうなものとして、
お菓子、くすぐり、iPadのゲームアプリ、、、などが候補に挙がりました。
キラキラ光るものや音のなるおもちゃにも反応していましたが、長男がいつまでも持ちたがってとりあげると暴れてしまうため、私には使いこなせませんでした。
強化子は時期によって変わります。
というか、子供が成長すれば変わってきます。
なので、定期的に見直す必要があります。
今ではお菓子やゲームといった強化子はあまり使っていません。
褒め言葉など、より社会性の高い強化子がメインです。
今ではお菓子やゲームといった強化子はあまり使っていません。
褒め言葉など、より社会性の高い強化子がメインです。
お菓子のような強化子は便利ですが、家の外でも課題ができるようになるためには、できるだけ日常生活に溶け込むような強化子(ハイタッチ、褒め言葉、注目をあびるなど)が良いとされます。今の強化子の使い方は、そのように私が意識的に変化させてきた結果でもあります。
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我が家ではここ3ヶ月ほどプリント学習をメインにやってきました。
日常生活のみでは自ら学ぶ力が弱かったこと、私が課題を見つけることが下手だったこと、次男の相手が大変な中でも比較的準備が楽だったことからそうしていました。
その結果、年齢相応の認知能力、空間認識能力はありそうなことがわかりましたし、読み書き計算といったプレアカデミックスキルは先取り気味です(一方でコミュニケーションスキル、表出言語の能力はまだ遅れています)。
そして、最近の長男にはすこしずつ「自分でやりたい」気持ちが見え始めています。
ジクソーパズルを手伝うと怒る。
ジャンパーは一人で着ると主張する。
「お絵かきする」といってクレヨンを持ってくる。
料理をしていると「僕もジュージューする。」といって脚立をもってくる。
良いことです
長男の成長、そして私の中でABAの理解がすすんできたことで、プリント学習・机上の学習だけではなく、日常生活からの学びや挑戦を増やしていける時期かな、、、と思えるようになりました。
私の思う育児の目標の1つは自立、自律です。
自らやりたいことを見つけて実現させる力です。
周りの人と協力してそれが出来れば、なお素晴らしい。
親が課題を決めて学習させ、できたら褒める、、、、
それだけでは、自ら学ぶ力が育ちません。
それだけでは、自ら学ぶ力が育ちません。
我が家は知育っぽいこともやっていますが、先取り学習や小・中受験を目標にはしていません。それよりも生涯自分で学ぶことのできる力を育ててあげたい。
ということで、強化の仕方を少し変えてみようと考え中です。
課題を出来たことに対して強化するよりも、課題に挑戦したこと、課題や疑問を自分で見つけてきたこと、面白い遊び方ができたこと、などに対してより強く強化していきたいなと思っています。
ところで、私がこんなふうに考えるようになったのは、今読んでいる本の影響も多分にあると思います。
いろいろと学ぶべきこと、考えさせられることの多い本です。
この本についても、また後日レビューしてみたいと思います。
