しろのいない部屋
しろのいない部屋に一人きり。
もともと、目の悪い私は、しろがぼんやり白い物体にしか見えなかった。
でもちょこちょこ動いて、私以外の生き物がいるんだと思うと安心してた。
しろはもういない。
もうカバー掛ける作業しなくていいんだ。
毎日やってた作業。
手乗り文鳥になったのはいつの日か。
なかなか手乗り文鳥にならなかったね。
心を許してくれた時は嬉しかった。
昨日しろはエサを食べて、午後は起きていた。
今朝も起きていた。
すぐ寝てしまったけど。
亡くなるまではあっという間だった。
しろは私が医者から帰ってくるのを待って亡くなったんだね。
強い子だったな。
しろとの思い出がいっぱい。
今日は風呂入らないでもう寝たい。
朝、しろを気にすることも、もうないんだな。
毎朝しろに「おはよう」と声をかけてあげることもないんだ。
桜の咲く時期に逝ってしまった、しろ。
ママを一人にして許さないよ。