まーた、電話
ババアがまた電話してきた。
もう、マジ、くだらないんだよ!
私に一切触れるな!
今日は一度もトイレに行ってない。
行きたくないのだ。
動きたくないのに、これから、大量の洗濯物を取り込んで、ごはんを食べなければならない。
外に洗濯物を取りに行かなければならない。
洗濯物、凍ってるよ。
じじいは無神経にパジャマを洗濯物に出す。
洗濯物は私に任せっきりだ。
ババアは昨日の洗濯物、たたんでないだろう。
じじいもたたんでなかったりして。
じじいはたたんでいても、ハンガーを片付けないでそのままにしてる。
だからハンガーたまる、たまる。
なんでも私に任せればいいと思ってる。
私が入院したら、どれだけ私が仕事をしていたかわかるはずだろう。
大変なことをわからせないとダメだ。
入院したら電話攻撃に遭わなくていい。
コロナ患者だから、面会もないだろう。
しろはかわいそうだけど、本当の自由が待っている。
洗濯物をたたまなくていい日。
しろがいなかったら、入院ウエルカムだ。
まあ、しろがいなくなったら、家出するけど。
医者に行かなくてよくなる。
平熱が高くても誰にも迷惑をかけなくていい。
私の望むホームレスになれる。
ごはんを食べなくていい、自由な暮らし。
菜っ葉や大根ばかり食べなくていい。
それを食うくらいなら、食べないほうがマシだ。
腹、減らないんだよ。
一切、食事したくない。
なぜ「食べろ〜、食べろ〜」と言ってくるんだろう。
やっぱり太らせて出荷するつもりだ。
「食べろ」
と、電話してくる。
食べたくない。
15時だ。
お茶に呼ばれるだろうか。
あれ食え、これ食え、うるさいんだよ。
マジ、うぜえ!