顔色
しろのフン紙を替えて、物置に捨てに行く時、茶の間の前を通らなくちゃならない。
今まで笑っていたじじいが、私の姿を見るなり、怒り顔に。
私はじじいの顔色を見て、生きていかなければならない。
私の存在がうざいのなら、田舎に戻さなければよかったのに!
私だって好きで戻ってきたんじゃない。
じじいの冷たい目に怯えながら生きていかなければならない。
隣の家、まだ、窓、開いてなかった。
今日は曇り。
じじいがパジャマを洗濯物に出していた。
乾かないよ。
そして今日は風呂。
仏滅だ。
嫌がらせ音楽会も行われる。
そして苦痛な食事。
東京にいた時は「土日だ〜!休みだ〜!」と嬉しかったものだ。
昼から酒飲んでも文句言われなかった。
何を食べてもよかったし。
疫病神なら、引き戻さなければよかったのに。
しろが死んだら、消えるから。
ホームレスになる覚悟あり。
ごはんは食べられなくなると思うけど、自由がある。
食べることに興味がないから、食べなくてもいいし、一日一個おにぎり食べるくらいでいい。
私のホームレス計画。
東京に行く。
沖縄でもいい。
街をぶらぶらする。
夜になったら、駅のシャッターの前で休む。
預金は少しずつ崩して使う。
だいたいおにぎりに。
風呂には入らない。
風呂が大嫌いだ。
今朝から何度ため息をついただろうか。
生きてる意味は?
しろのために生きている。
しろが生きているから、私も生きていなくちゃならない。
私が死んだら、しろの面倒を見る人がいなくなる。
しろのためにじじいから冷たい目線を受けても、避けて生きていかなくちゃ。
じじいたちも、しろが生きている間は死なないだろうと思っているだろう。
私が死なないためにも、しろを飼い与えているんだ。
しろを殺すことは簡単だ。
しろを殺して私も死のうか。
あんな冷たい目線を受けながら、生きているのはつらい。
まだ午前中なのに、気分が落ち込む。
今日が終わるんだろうか。
ぐちばかり書いてしまいそう。