我慢って...そんな無茶な...っ
「ンンッ...」
二宮さんの手が、私の口を覆う。
気持ち良さと、息苦しいのと、声を出したらバレてしまうという思い。
「しゃちょー?寝てるんですかー?」
「...っ、なんだよ!」
「あ、こっちの部屋か!今日飲みに行けますー?」
「無理!先約!帰れ!」
「えぇ~。じゃあまた今度で。失礼しました~」
か、帰った...。
でも私の中に二宮さんがいるというのは変わりなく、ぴったりと私に被さる二宮さん。
「動かしてい?」
余裕がなさそうに言う二宮さんが、なんだかすごく可愛く思えて、最初はあんな必死に抵抗していた私もつい...
「はい...」
返事をした。
あぁ...二宮さんの罠からは、抜け出せない...。
~~~~~~
目が覚めたのは朝の9時。
隣には誰もいない。もちろん私は素っ裸で、昨日の出来事を思い出させる。
とりあえず服を着て部屋から出ると、いつものようにパソコンにむかう社長の姿。
ちらりとこっちに視線を向けて私に気付いたけど、再び視線を画面に戻した。
「お、おはようございます」
「起きんのおせぇよ」
「ごめんなさい...」
「......大丈夫か?」
「え?」
「腰とか...どっか痛むところねぇか?」
決してこっちを見ないけど、二宮さんの温かさが伝わる。

いつも人使い荒いけど、たまには優しいところあるじゃ...「ア~ン♡ア~~ン♡ 」
!?
仕事で使っていたと思っていたパソコンから、何やら女性のハレンチな声が。
「に、のみやさん...?それ...」
「この前届いた A V」
「Aぶっっ!!朝から何見てるんですかっ!!!!」
「るせぇな。チェックも仕事だよ!」
「でも...でもっ!」
「ったく、どいつもこいつもヘッタクソな演技しやがって...こんなんでタつ奴の気が知れねぇ」
「ねぇ!爽やかな朝!」
「ここでもっと
「お願いだからやめて!!!???」
さっきまでの不器用な優しさはどこにいったの!?