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スマートフォンなどで使用するサービスのシステムは、いつの間にか仕様が変更となり、アプリが変更されることもあります。現代社会に生きる我々は、これら勝手に行われるシステム変更に追従しながら、社会への適合性を試されているのかもしれません。老人とは幾つからかと言う話も有りますが、老人の方には厳しい世の中だと思います。
最近のシステムは、共通のフォーマットに様々な機能を盛り込むような仕事をしているので、使い勝手が明らかに悪化することが多く、とても並行しております。これは、使い慣れていた、以前のシステムからの変更という観点ではなく、純粋に、システムの使い勝手が悪くなっているのです。
特に感じているのは、サービスを使ったこともない設計者が、そのサービスのプラットフォームを設計しているということです。この事例は私が25年以上前に体験した、とある東南アジアの国での建物の設計に現れていました。すなわち、建物のトイレにあるトイレットペーパーホルダーが壁にくり抜く形で設計されていたのですが、そのフォルダーの直径が小さすぎて、買ってきた。新品のトイレットペーパーをセットしようとすると中に入らなかったことです。これは推測するに、設計者がムスリムだった可能性をかんがえました。
もちろん設計変更をした時には、ユーザーへの問い合わせや、試用期間でのフィードバックを求められることが多いのですが、フィードバックを聞く身も持たないのか、フィードバックを募る期間が短すぎるのか、設計者にユーザーの思いは全く伝わりません。
そんなことを言ってクレームをつけてもしょうがない。世の中であることは重々理解しております。今の世の中は、コロコロと変わるシステムを使いこなして、適応することが、ダーウィンの進化論で、生き残れる種になる要件かなと思いました。

最近は、スーツからシャツから下着から靴下まで、ユニクロで揃えています。25年以上前は、Jプレスやラルフ・ローレンを好んで着用していましたが、ユニクロの感動ジャケットやパンツ、ノンアイロンのシャツが、圧倒的に楽です。
下着類もユニクロの化繊に統一しましたが、洗濯した後の乾きがとても速くて良いです。
昔、海外出張を頻繁に行っていたとき、下着は基本的にはホテルのバスで洗濯するのが基本でした。ヨーロッパ圏は乾きが早いのですが、アジア圏(日本も含む)は乾くのが遅かったです。当時は木綿の製品が主で、化繊の下着は、mont-bell等のアウトドア製品が主体でした。なので、少し高い製品を揃え、海外出張に備えていました。
今では、手軽に買えるユニクロの下着がベストです。エアリズムの製品は良いですね。
ユニクロの感動ジャケット、感動パンツは、洗濯機で洗えるのも素晴らしいです。生地そのものが、シワからの回復性に優れているのです。これでスーツのメインテナンスがとても楽になりました。
もはやユニクロの服は、ビジネスパーソンにとってのユニフォームかもしれません。シャツの柄が被ることは多くありますが、ユニフォームなので問題なし。ユプライベートでもユニクロをメインとしたら、まさしくユニクロは、日本人にとっての人民服になり得ると思います。
新しい環境にも慣れてきました。
突然の異動でバタバタしながら、慌ただしく1ヶ月が過ぎようとしています。
新しい環境で最も習得すべき事は、生成AIの活用と、業務の自動化方法です。
リスキリングは他人事と思っていましたが、我が身に降ってみると厳しくも楽しいです。
渋谷は再開発が加速しており、昔の面影がスクランブル交差点の風景のみとなりました。

子どもが初めての海外旅行を研修目的で行うにあたり、新品のスーツケースを購入したのですが、出発の前日にTSAダイヤル錠の設定値を忘れたらしく、鍵屋を呼んだという連絡を妻から受けました。私が帰宅すると玄関先で解錠作業を行なっており、しきりにダイヤルの隙間やTSAの鍵穴を覗き、ピッキング用の道具を用いて解錠を試みていました。1時間程度解錠を試みても一向に開かないため、パッキングした中身を出したいとのことだったので、ファスナーの金具を壊してもらいました。鍵屋のコメントでは、ダイヤル錠はダイヤルの隙間を観察すると、正しいダイヤル番号が判読できるということで試してみたらしいのですが、今回のスーツケースでは隙間が埋められており確認できなかったとのこと。TSAのマスターキーは無く、家の鍵や自動車の鍵を開けるピッキング道具を用いたが、穴が小さすぎてうまく鍵穴にアクセスできなかったとのこと。スーツケースは昨年発売されたとのことなので、セキュリティー対策はしっかりされているのだと、妙に感心しました。
000から999までのダイヤル番号を試すという、オーソドックスな方法は子どもが試したとのことなのでしたが、私も試してみることにしました。私は、ロック解除のためのスライドを動かす代わりに、番号を設定するためのボタンを、シャープペンシルの先で押しながら、ダイヤル番号を次々と試しました。すると、ある番号でボタンが押し込まれ、無事にロックが解除されました。ファスナーの金具は、瞬間接着剤で固定しましたが、おそらく渡航先に到着する頃には壊れていると思います。帰りの便で預け入れる時のために、ダクトテープのような強力なテープを渡し、これでぐるぐる巻きにすることを子どもに伝えました。
私の海外渡航経験は30回前後と記憶していますが、ほぼ全てがビジネス目的でした。私のブログでも度々登場した、ゼロハリバートンのスーツケースは、相当頑丈でしたが、筐体以外の部品は等しく壊れました。ダイヤルロックも1度壊れて、000から999まで試しても開かなかったことがあり、ホテルで無理やりこじ開けてもらったこともありました。この際は、番号を設定するときに倒すレバーが中途半端に動いてしまい、正しい番号に合わせても解錠できない状態でした。今回のケースでは、ダイヤル番号を設定する際のピンは、不意に動かない構造になっていそうでしたが、ダイヤルの構成部品にプラスチックが多用されているのが不安材料でした。
このトラブルが起こる前まで、子どもの海外旅行準備に口出しはしてこなかったのですが、これを機にさまざまなノウハウを子どもに伝えました。ダクトテープの携帯もその一つですが、パスポートを常に携帯するための首にかける入れ物を渡し、パスポートのコピーと顔写真を入れておきました。荷物は全て小分けのケースやジップロックに入れておくこと。肩掛けポーチとは別に機内持ち込みするリュックは、空っぽに近い状態であっても持って行ったほうが良いということ(当初はポーチのみで搭乗する予定だったとのこと)パッキングは前日に完成させておくこと。
私も、旅慣れた方々と比べると、大した経験はしていないのかもしれませんが、旅先で起こった数々のトラブルを元に、ノウハウや自分のルールを設定してきました。これらは人によっては必要のないことかもしれませんが、ひとまず子どもには、ノウハウの一部を伝えました。
私の住む地域における夏の風物詩は、「しゃぎり」と呼ばれる独特の演奏です。鐘と太鼓、笛による演奏は、どことなく「ケチャ」に似た人を変性意識に入らせるような単調で儀式的な旋律が特徴です。各町内会では「山車」(だし)と呼ぶ車付きの演奏ステージを引き回し、ステージの上では子どもや大人が「しゃぎり」を演奏しています。
今年、芝本町のしゃぎりに感動しました。演奏の内容というよりも、2年前に撮影した「しゃぎり」からの大きな変化でした。
2025年の今回、三嶋大祭りが行われているエリアを何気なく歩いていると、動いていなかった芝本町の山車が動いていました。この瞬間、2年前の出来事がフラッシュバックして、なんとも言えない感動を覚えました。
2023年の撮影当時、芝本町のしゃぎりは、固定した台車の上で演奏するスタイルでした。地域で守り続ける伝統芸能は、少子化などにより少しずつ衰退していくものと思われ、芝本町も昔は山車を引いていたのかと思いました。山車を出さない町内会は他にもあり、山車を動かしながら演奏を行う町内会は、しゃぎりに参加する町内会の半分にも満たない印象でした。
2023年、さまざまな町内会のしゃぎりの演奏を撮影する中で最も印象的だったのは、芝本町の演奏でした。皆さんが楽しそうに演奏している姿が良かったのです。大人から子どもまで混じった演奏は、次の世代にしゃぎりを継承しようという意欲と、継承者が激減している背景を感じさせました。
そして2025年に戻ります。
動いた山車を誇らしげに見守り、パリッとした揃いの浴衣を身に纏った芝本町の方々は、熱中町対策を完璧に行い、道路の交通整理もそつなく行いながら、街中を練り歩き、山車の上では子どもたちが演奏を行なっていました。山車はおそらく、大切に保存していたものを使っていたように思いました。
私は三嶋大祭の初日にこの姿を拝見したので、もうこれで満足した結果、夜のメインイベントである、各町内会の山車が集結して行う演奏は観ずに、お盆を過ごしました。
先述のポストで、Travelproのキャビントロリーをアメリカの通販で購入したと書きましたが、10日間程度経過しても、アメリカ国内で同じような場所に係留されたまま、なかなかアメリカから飛び立ってくれません。安価な運送手段、USPSのGlobal Postを選択したのが間違いの元で、Amazonのような体験をしたい場合は、少なくともFedExやDHSなどの輸送業者を選ぶべきだと反省しました。Grok 3 の生成AIと会話しても、この遅延は珍しいことではない旨のコメントがあり
、たとえばロサンゼルスやシカゴの国際配送センターでは遅延が頻発しているとのこと。今時、アメリカからの荷物が船便で送られることはなかろうとは思いますが、遅れが顕著であれば、キャンセルできないか通販業者にクレームしようかと考えています。
この経験を鑑み、色々と考える機会を得ました。送った荷物がなかなか届かない経験は、メルカリで販売した商品が、離島部に送られた時にも体験しました。さすがに10日も荷物が到着しなかったことはなかったのですが、不思議な焦燥感を得ました。船便が当たり前の時代には、海外で送付された荷物の到着が遅くなるのは、当たり前の感覚だったと思いますが、今のご時世ではストレスになりますね。その昔は、海外の相手とチェスを指す際に、手紙で指手をやりとりしていたということを読んだこともあり、これほどの寛容な心で、物事に対処したいと思いました。
また、何かを長時間待ち侘びるというイベントは、娯楽の一つになるのではという感情です。近年、あらゆる観点から、社会からのストレスを排除する動きが活発で、ハラスメント対策、猛暑対策、その他諸々のストレスは、排除の方向にあります。仕事でも、昔(30年ほど前)は、風邪をひいて高熱を出しても出勤していたし、残業は当たり前のように行なって、家庭を顧みずに仕事していました。今では、少しでも風邪の兆候があれば休みを取るように言われます。コロナ禍以降からは顕著です。部下への指導は即ハラスメントにつながります。有給休暇はいつも取りこぼしてオーバーフローした分を垂れ流していましたが、今ではきっちりと有給休暇を取るように言われます。
このことは苫米地英人さんの著作で読んだと思うのですが、生成AIが進化して、人間が労働から解放された時には、苦しいことや恐怖がエンターテイメントになるといった旨のことが書かれていたと思います。社会的に排除されたストレスを、お金を払ってでも経験する方向に向かうのは、遊園地のアトラクションに恐怖系のものが多いことや、最近のドラマや映画が、人の不幸や死にかかる内容が多い傾向にあることを感じることから、あながち間違った話ではないかなと思いました。
「待つ間の2時間は、悩みの2世紀であった」。何かの小説で読んだ気がします。待つことに対してあまり寛容な心を持てない今日この頃ですが、荷物が届かない時間を、その要因分析を行うことで、楽しみたいと思います。

