
今朝の日経新聞で「武田は特許切れ薬をテバ側に移し新薬に集中する」という記事が目に付きました。
薬のことは詳しくありませんが、新薬メーカーの武田がライバルであるはずの後発薬の世界大手と手を組んだとのことです。
世界では、特許切れで安く作れる後発薬がシェアを伸ばしているが、日本ではマーケットの問題で普及が遅れているそう。
しかし、武田の社長は「世界の変化は日本だけ待ってくれるわけではない」と言って、あえて稼ぎ頭の商品をライバルに譲ることで、ジリ貧になる前に提携ビジネスから手数料などを得て、新薬の開発に投入する戦略とのことだ。
この記事から私は二つのことを思いました。
一つは、先にも書いた「変化は待ってくれない」ということです。
経営者は往々にして自社の都合を優先して、変化への対応を先延ばしにする傾向があると思います。
大切なのは自社の都合ではなく、お客様の変化や社会の変化に柔軟に、そして即座に対応することだと肝に銘じました。
もう一つは「戦わずして勝つ」ということです。
武田側は、商品戦略、マーケティング、営業を通じて後発薬メーカーと戦って売れ筋商品のシェアを維持するという選択肢もあるはずです。
しかし、コストの安い後発薬と戦うには、かなりの消耗戦を強いられるのは目に見えています。
そこで武田の取った戦略は、目先の利益は失うのを覚悟でライバルと手を結び、消耗を避けながら得意分野に注力することでしょう。
これは長期的に見て「戦わずして勝つ」戦略と言えるのではないでしょうか。
武田の成否はわかりませんが、企業の意思決定としてとても参考になる事例だと思います。
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