昼間から会社の設立周年記念パーティーがあって、所在ないもんだから、とりあえず酒を飲みまくった。
同僚が連れ合いや友達を連れ添ってる。
ったく、俺はどうしてりゃいいんだよ
何処へ行っても肩身が狭いな
それで矢継ぎ早に酒をやっつけた。
そしたら早々に酔いが回った。
同僚が連れてきた子供さんが沢山いたんで、俺を怖がらない子の元に行って、勿論親御さんの御了解の上で抱き抱えたりしていた。
そこから記憶がない。
「すみません、ちょっと通報があって伺いました。ここで寝てたら危ないですよ」
ん?
見上げると女性の警官がいた。
俺は植え込みの段に座って寝ていたようだ。
どこだよ、ここは
「ここ何処ですか?」
「四ッ谷駅の傍です」
あ~あ
だっせぇな
人通りめっちゃあるじゃねぇか
時間を見たら、夕方の四時前だった。
とりあえず四ッ谷駅まで歩いた。
あれ?
何処だここは
電車の座席で居眠りしていた。
何だ、鶴ヶ島かよ
すげぇ寝過ごしてるじゃねぇか
さっと降りて反対方面のホームへ移動する。
すげぇ寒い。
時計を見たら、六時半だった。
帰るのにどんだけ掛かってんだよ
下手すりゃ一回ぐらい終点まで行って折り返してんじゃねぇか
ほんと何やってんだろ
舌打ちと溜め息を乱れうちした。
やっと地元に戻ってきた。
思えば酒以外のもんをろくに口にしていなかったんで、腹が減っていた。
ラーメン食って帰ろ
駅からとぼとぼと、駅前のラーメン屋まで歩いた。
寂れた人生だな
アホくせぇ
味噌ラーメンの大盛りと半ライスを頼んで全部食ったら、ちょっと戻しそうになった。
会計して店を出た。
そういえば宴会場が禁煙で、ずっとタバコを吸ってなかった。
空はもう黒くなっていた。
俺は吹かした紫煙で空を少し明るく色付けようとしたが、ただ冴えない灰色になっただけだった。
つくづく、つまんねぇ人生だと思った。