My name is Benny -21ページ目

My name is Benny

しがない暇潰し

「質問があります!」
所用で総務の女の子んとこ行ったら、その子から急にそう言われた。
何だってんだ。
「何?」
「パーティーの日、私の事叩いたの覚えてますか?」
え?
「俺そんな事したの?」
酔ったらただグダグダになっていくだけのタイプだった筈なのに。
「はい!私のとこに来てパカーンて」
「まぁでも痛くなかったでしょ?」
「いえ!痛かったです~!」
なんてこったい。
「ごめんね、悪気はなかったんだよ」
覚えてねぇけどその筈だ。
「確かにあなた、凄い酔っぱらってたわよね」
向かいに座った名前も分からない女性(多分五十代)が会話に切り込んできた。
「帰り際、あなたから外で飲みましょうって誘われたけど断ったわよ」
え?
俺この人の事誘ったの?
うっそだろ。
「昼から飲んだら酔っ払っちゃうわよね~」
さっぶぁ~
ゥオェッ

喫煙所で仲の良い年下の同僚と鉢合わせた。
「俺、相当酔ってたみたいだな」
「いや、マジでヤバかったっすよ!俺頬っぺた叩かれましたもん」
俺が暴力ふったって?
メチャクチャ弱いのに。
「取締役が挨拶してる時も、子供抱っこしてメチャクチャ五月蝿かったっすよ!」
「俺、なんて言ってたの?」
「子供さんの事追っかけて、「お母さんがいないからオジサンが抱っこしてあげるぞぉ!ヨーシヨーシ!」って、ずっと高い高いしてましたよ」
え?
それって誘拐未遂?
同僚は笑ってた。
俺も釣られて笑っといた。

でも手の震えが止まらなかった。