格闘家としても、スポーツマンとしても、男としても尊敬するひとりの人が、つい先日この世に別れを告げた。



モハメド・アリ。




カシアス・マーベラス・マーセラス・クレイ。




自分の場合、格闘技マンガ 刃牙の原作者板垣恵介の激闘格闘士烈伝を読んでから本格的に興味持ち始めて、ウィル・スミス主演の映画も何度もレンタルして観たし、日本のプロレスラー アントニオ猪木とのあの異種格闘技戦についても、いろいろな本や映像で見て勉強した。



現役時代のことについてはよく知らないけど、知れば知るほど本当に憧れるし、カッコよさしか感じない。




float like a butterfly, sting like a bee.


蝶のように舞い、蜂のように刺す。


この人のボクシングは、インサイドワークを使い、ジャブを活かしながら軽快に動く、まさに華麗そのもの。



時代を問わず、この人を越えるボクサー、格闘士って、もう今後めったなことでは出てこないと思う。



2004年のK-1ラスベガス大会。

トーナメントの決勝戦マイケル・マクドナルド対デューウィー・クーパー戦を、遅れて来場したマイク・タイソンと一緒にポップコーンを食べながら観戦していたことを今でもハッキリと覚えている。


リングコールで紹介されたとき、もちろん会場は大歓声のスタンディングオベーションで会場観戦していたジェロム・レ・バンナやレイ・セフォー、UFCのティト・オーティズとかがめちゃくちゃ興奮してたらしい。そりゃ、そうだよなぁ。




優勝したマクドナルドにトロフィーか何かを渡し、パーキンソン病で震える手でマックの頭を撫でていたのが印象的。本気でうらやましいと思った。




impossible is nothing.



スポーツブランド adidasのインフォマーシャルでもフレーズとして使われた、このセリフ。
自分にとっては、隠れた座右の銘にしている。



僕は普段履いている靴もadidasのスニーカーばかりなんだけど、それもこのアリの影響から。




学生最後の夏休み、某有名ファストファッションのお店でTシャツを探していた時に見つけたアリTシャツ。

それ一枚しかなく、値段も安かった。



卒業後、2度目の上京を果たすことを考えていた自分の背中を、アリが押しに来てくれた、そんな気がした。



空手とかK-1、プロレスのにおいがする人以外で、自分がここまで影響を受けた人って本当にアリだけ。



アンディ・フグやブルース・リー、大山倍達、アントニオ猪木やジャイアント馬場もすごい人だけど、やっぱりザ・グレーテストなのはモハメド・アリ。


本当に特別な人だと思っている。



俺の父方のばあちゃんもパーキンソン病だったし、あまり遠い存在にも思えなかった。



オフ・ザ・リングでは雰囲気もある面白い人って感じなのに、パフォーマンスであってもシャドーボクシングとかする時には、目つき、目の色が明らかに変わった。


格闘士としての自分を大切にするんだ。

自分の戦闘意欲にウソをついたらだめだ。



そんな風に思えた。


この姿勢。格闘家である人には絶対に持ち合わせていてほしい。




R.I.P MUHAMMED THE GREATEST ALI.