今回は、週末向け、日帰りの【小とりっぷ】。神奈川県の西端、静岡との県境にある足柄は、水に恵まれた地、無料のはしご酒に行ってまいりました。

 

 

足柄と云えば「金太郎の故郷」と云うより、巨大なサービエリアを思い浮かぶ今日この頃。神奈川県と静岡県の県境、足柄山の周辺、山間部で、日本の水百選にも選ばれている“水”に恵まれた地だけに、酒蔵の多い地域。県下13の酒蔵の内、5つが集まる神奈川の酒処なのです。箱根山の【井上酒造】、曽我の誉【石井醸造】、松美酉【中澤酒造】、丹沢山【川西屋酒造店】、酒田錦【瀬戸酒造店】。

更に、日本酒だけではありません。アサヒビールの神奈川工場もあるのです。

 

伊豆箱根鉄道 大雄山線

東京方面から向うには、東海道線などで、小田原に出て、そこから大雄山線に乗車します。大雄山線は、小田原駅と南足柄市の大雄山駅とを結ぶ路線距離10km弱の短い私鉄路線です。大正時代、最乗寺(山号・大雄山)への参詣鉄道として開設されました。

 

最乗寺は、曹洞宗の僧侶・妙覚道了が建築し、その後天狗になったと云われ、この地の天狗伝説の基となっています。本数は12分に一本と数多くありますが、乗降客は少なく、沿線はのんびりとした田舎の風情です。

 

松田の町

松田の町は、足柄古道と呼ばれ、古代、奈良、平安と重要な道として使われていました。「古事記」や「万葉集」にも登場している由緒正しき地。戦国時代、北条氏が小田原城を作ると甲斐の国への道として、東海道の脇道として繫栄、古刹も多くみられます。写真下は、龍福寺(左)と長福寺(右)。

 

 

アサヒビール 神奈川工場

大雄山線の終点、大雄山駅からタクシーで、アサヒビール工場へ向かいます。朝9時台の早い時間の為、未だバスがありませんでした。

 

ここはアサヒビール茨城工場と共に、関東一円のニーズを満たす巨大なタンクを数多く保有する大型工場です。周囲は、蛍も棲むという豊かな自然。大規模工場だからこそ、自然に恵まれた最高の環境を大切にする。そして、だからこそ、いい麦酒が産まれって訳ですね。

 

 

ここは事前予約で、無料の見学ツアーに参加できます。朝10時にも関わらず、観光バスが4・5台が駐車、ツアーガイドさんたちも大忙しです。工場見学は、映像での説明を皮切りに、麦芽発酵の仕込みタンクを見て、ビールの缶詰め、ビン詰め、ラベル貼りなどのマシーン、だけでなく、研究院たちの部屋も見る事が出来ます。

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見学ツアーは、40分ほどの工場見学の後、麦酒が三杯(一杯・350ml)まで無料!しかし、時間制限が20分なので、もし三杯呑み干すと、20分に1㍑摂取することになりますので、呑み慣れない方なら、急性アルコール中毒の危険もあります。気をつけてお楽しみください。

もちろん、戴くのはビール。発泡酒ではありません。スーパードライ、そして豊潤と、ブラックの三種類。ホップの香ばしさが、出来立てはきめ細かな泡立ち。新鮮クリアな味わいは、スーパードライらしさを倍加させ、極旨です。

 

 

 

さて、買い物を済ませて、バスに揺られ、松田駅に向います。アサヒビール工場から直線距離で4km弱、松田駅行きバスにて向うことが出来ますので、飲酒が可能という訳です。田舎のバスはのんび~り、貸切状態で発進。目の前に山が迫り、豊かな水量の川沿いを進みます。

 

<チエルト・ホノボーノ>

松田駅での小一時間を使って、ランチです。地元の一番人気・窯焼きピザのお店を、事前予約で訪問です。ランチの詳細は、こちらをどうぞ。

 

中澤酒造

「松美酉」で有名な中澤酒造、創業は文政8年となっていますが、最近、見つかった資料によるともっと古い可能性が高く、ご当主の名字は《鍵和田》と云い、鎌倉初期に北条家に戦いを挑み、斬首された和田家の末裔の説もあるのだそうです。

 

小田原城のそばという立地もあり、最盛期には、この辺りに20軒もの酒蔵が存在したのだそうです。9月の土曜日、事前に電話予約して伺ったのが午後1時。見学の二組を相手に、十代目の社長自らが案内して下さいました。こちらは寒仕込みの為、春~秋には仕込みが見られませんが、雄大な自然に任せた酒造りには好感を抱かずにはいられません。

 

中澤酒造は、小田原藩の御用商人として大久保家に出入りし、小田原藩より、近隣の景勝を謳った酒名「松美酉」を拝命、「松みどり」として今も地元で愛されています。家族も田植えに参加して酒造好適米を磨きあげ、南部杜氏を招いて酒造りをおこなっています。しかし、ご子息十一代目も蔵人となり、設備を含め、将来に備えて準備中なのだそうです。

 

見学の後は、試飲会。5種類の酒が並び、順番に蛇の目お猪口で、少しづつ戴きます。この時期は春に火入れ(加熱殺菌)した酒を、夏に冷やして出荷する「ひやおろし」(750ml・1,390円)。これを一本お買い上げです。おまけに、日本酒のケーキも一本お買い上げ。カステラに日本酒たっぷりな感じのウマウマ・ケーキでした!

 

 

    

 

ってな訳で、今回は朝早く出発して、なんと15時には帰路につくという、半日程度のサクッと【小とりっぷ】。 さて、次回は鎌倉の切通しを訪ねます。

北海道三泊グルメ旅。第二回は小樽。えぇっ、寿司屋に行かないの!そうなんです。小樽は寿司だけじゃないのです。あまり知られていない、カジュアルなお店を中心にセレクトしています。二度目の小樽旅、札幌の方の観光なんかには便利なのではないでしょうか?

 

①    小樽「麻ほろ」町のラーメンの師

無化調ラーメンの奔りとしてスタート、爾来、安定した人気を誇る人気店です。今回は、味噌、塩、醤油の全味食べ比べ、更に、ラーメン以外、もうひとつの名物もいただきま~す!

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②    小樽「純喫茶光」神々しさに絶句

まるで中世のヨーロッパ、修道院の隠れ家的な不思議な喫茶店。店内を飾る装飾品も凄いが…空間作りのコンセプトは光と影。薄暗い店内には音楽もありません。そんな静謐な空間で戴く珈琲とお茶菓子、Deepです。

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③    小樽「西川のぱんじゅう」甘味の隠れ人気

小樽名物[ぱんじゅう]は所謂、今川焼きがこの地で独自進化を遂げたB級グルメ。旅行者では、中々ありつけない、ここ「西川」の攻略方法を伝授いたします。

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④    仙台に楽天 小樽に「らく天」あり!

ミシュランガイドにて、ビブグルマンとして掲載されているビストロ風の創作料理の割烹。名物は先代譲りの〔おでん〕ですが、一工夫を凝らした料理はどれもハイレベル…今、注目の一軒です。

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⑤    小樽「五十番菜館」都通りの懐かし中華

小樽の中心セントラルタウン都通りの昭和チックな中華料理店。人気店『桂園』の大将は、ここの出身ですので、味の系譜は同じです。小樽のB級グルメ AKB を食べに参りました。

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⑥  シュークリーム&珈琲 90円の「六花亭・小樽運河店」

小樽のメルヘン交差点のそばにあり、六花亭のお土産ショップ。運河沿いの倉庫を改築、一階が売店で、二階は休憩所で売ってるシュークリームは、なんと90円。

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⑦  甘党 辛党 希望の党「あまとう・本店」

小樽っ子が、帰省すると必ず立ち寄るのは「ルタオ」ではなく、ここ「あまとう」なんです。昭和四年オープンの老舗で、名物は「マロンコロン」そして、「アイスクリーム」も外せません。

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⑧    「辛いけど美味しい」by 内閣総理大臣Shinzo Abe

最後は小樽を飛び出し、帰りの空港。千歳のレストランです。新千歳空港の三階レストラン街の人気のスープカレー店。時間次第では行列必至。この店特有のスープ選べるサービスが評判です。表題のコメントは、こちら安倍晋三ツイッターにございます。

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次回の「ジュニアーズの小とりっぷ」は、神奈川県の【足柄ではしご酒】とシャレ込みます。

 

 

北海道で三泊(森町1泊、小樽2泊)のグルメ紀行です。【食べログ】と連動させたお役立ちガイドです。第一回は道南、道央の木古内、森町、真狩村、余市をめぐります。

   

 

①    木古内「どうなんdes」食で地方活性化

北海道新幹線で注目の[木古内駅]、その駅前に、道の駅があり、話題のお洒落レストランが入店しています。地方活性化で名を馳せた、「アル・ケッチァーノ」の奥田政行シェフがプロデュースする店でランチです。

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②    大沼公園「沼の家」大沼観光の欠かせぬ甘味

みたらしと、あんと胡麻(胡麻は本店限定)2種セットの団子は、大沼公園の来園者が必ず買う人気の一品。明治38年創業、初代が観光地に移住して、独特のスタイルの団子を開発しました。

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③    赤井川「おおば製パン」パン本来の味

酵母を使わず小麦粉、水、塩のみで生地を発酵させ、薪窯で焼き上げる古代パンの製法で作るストイックなパン屋。名物はカンパーニュ。店の横の駐車場に車を停めると、店主は薪割りの真っ最中。おおーーっ、大地に根を張る[北の国から]なお店です。

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④    森町のスター★寿司店

[大ネタ]と云う、寿司屋に成るべくして産まれた様な名字の大将、銀座で修行の後、実家の森町で独立、都心の高級寿司の雰囲気で、内浦湾の魚を握ります。ミシュランガイドで、一つ星★を獲得する名店で、JRsのお奨めは…?

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⑤    洞爺湖と云えば「わかさいも」これ道民の常識

北海道を代表する銘菓、洞爺湖・観光客ならば必ず買うべきお土産物が「わかさいも」です。湖畔にある本社で、二番人気の新名物を戴きました。

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⑥    「マッカリーナ」You は何しに真狩に!?

羊蹄山の麓に広がる真狩村。野菜など、広大な畑作地帯にあるオーベルジュは、札幌の三ッ星レストラン「モリエール」の中道博氏がプロデュース。レストランとしてランチを戴きました。

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⑦    余市「南保留太郎商」燻製一筋 70有余年

余市の湾岸にある、燻製専門店、通販で大人気ですが、ここにはレストランも併設しています。本日はお土産として、人気のカニなどをテイクアウトです。

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さて、次回は小樽のグルメガイドをご紹介、いよいよ今回の旅のクライマックスです。