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迷えば原点

医療法人翠章会 すまいる歯科 理事長・山村洋志明が書き綴ったブログです。

どうも、最近の日本には「損して得取れ」という精神が希薄になりつつあるとおもう。

一時的にはマイナスになるとおもえる事も、トータルで見れば、プラスになることというのは、世の中にはたくさんあるものだ。

でも、どうやら人というのは、「一度、損して得を取ってしまう」と、「今度は損をしないで、得を取ろう」とする生き物らしい。

この世の中は「振り子の法則」でできている。

プラスのエネルギーがでてくるときは、それと相反するエネルギーが存在している。

例えば、「成功」というプラスのエネルギーを得るためには、「努力・犠牲」というエネルギーが必ず必要になる。

つまりは、「何か」がなければ「得る」ものは、ないのである。

だから、「損して得取れ」という言葉は、なにも無理に損をしなさいという意味ではなく、実は普遍的な意味なのだ。要は、あたりまえってこと。




野球というスポーツを心より愛するが故に、苦言を。



誰にもでも正論はある。
5年後、10年後を考えたときに、今のままではだめだという理論もわかる。


だが、多くの子供達の夢になっていたことは事実だ。

決勝戦のイチロー選手のあのタイムリーを日本中が絶叫とともに涙したあの感動。
将来、「あの選手のようになりたい!」と夢を描いた子供達が日本中にどれだけいたのか。


そんな夢見る子供達に対して、大会に出場しない理由を大人達ははたして説明できるのだろうか?
「利益の分配率が悪いから、参加したくない」と。


なにも、この大会期間中で利益を血眼になって求めなくてもよいのではないか?

「損して得取れ」の精神で良いのではないか?


いい結果を出せば、落ち気味の人気にも良い影響がでるのではないか?
感動した子供達が、球場に足を運ぶのではないか?
グローブやバットを買って、野球をする子供達が増えるのではないか?
そしたら、スポンサーもさらに増えて、良い循環になるのではないか?


それが、
「お金が問題で出場しません」では・・・
子供たちにどうやって説明したら良いのか?

そんな精神のスポーツが、子供に夢を与えるものになるとは到底おもえないのです。



いいではないか。
お金ではなく、夢と感動を取れば。

それこそがまさに、プライスレスではないか。


すべてを手に入れようとするあまりに、一番大切なものを失ってはいないだろうか?


いったい、何の「得」を得たいのか?そこがはっきりしていないのが、今回の問題点だ。

目的がはっきりしていない組織は伸びない。

そういった点で、3連覇を目指したい、でもお金も欲しい・・・では、うまくいかないだろう。


もちろん、大人の世界としての駆け引きもあるかとおもうので、現時点での状態が決定事項ではないと信じているので、この先の英断に期待したい!!



「損して得取れ」
基準は、<子供達のキラキラした瞳>だぞ!



もうかれこれ、僕は30年間、野球とつきあっている。
野球の持つすばらしさ、野球の底力を信じています!


がんばろう、日本!