お月さまをみていたら、上の3歳の子供が「パパ!お月様にはね!ウサギさんがいるんだよ!こうやって横から見るとね・・・ほら見えるでしょ!」
「あっ、ほんとだね!うさぎさんがいるね!」
首を傾けている自分が、ガラス越しにうつっているのをみて、なんだか心がほっこりしました。
みなさんも一緒だと思いますが、仕事が休みの日でないと、子供たちが起きている時間に会うことができないので、
僕が休みの日は、子供達が全力で僕にぶつかってきます。
一瞬も休む事なく、いつもは20時くらいに寝ちゃうらしいのに、22時くらいまで目がランランになって起きています。
一日中、子供達は僕に<こんなことができるようになった><あんなことができるようになった><こんな知識を学んだ>
ということをマシンガンのように報告してきます。
これは本質的には、スタッフも子供も同じ。
ただ、大人になると「こんなことができるようになりました!」と毎日報告する人はあまりいなくなりますが(子供でさえも)、
だからこそ、経営者だけでなく、リーダーの素質のある方は、<そのスタッフの変化に言われる前に気付けるのかどうか?>が最大のポイントになるのだと思います。
そして、私たちがそのポイントに気付くためには、そこにいつも<意識>がなければならないわけですね。
月にうさぎがいるのか、いないのか。
サンタクロースはいるのか、いないのか。
おばけはいるのか、いないのか。
真実を追究して、真実を伝える事も正解。
子供達が気付くその日まで、一緒につき合ってあげるのも正解。
いずれにせよ、子供もスタッフもきっとこう思うのでしょう。
「あなたに言われるなら、そのタイミングなんでしょうね」って。
すべての事に答えがあるわけではなく、そのベストのタイミングも百人いたら、百通りです。
それを規格化できる訳がないのです。そもそも正解が正しいのかもわかんない。
でも、
「あなたが言うなら、信じます」
と子供やスタッフが思ってくれるのかどうか。
僕はその一点のみを信じて、毎日を過ごしています。
「どうすれば、医院が流行りますか?どうすれば、スタッフが〇〇できるようになりますか?」
よくいただく質問ですが、僕は今まで、嘘はひとつも言った事がありませんが、少し、テクニック論に偏っていた感じがします。
でも本当に、本質的に伝えたい事は、きっと・・・
「どうすれば、スタッフがやる気になって毎日を過ごしてくれますか?どう育てればいいのですか?」
という問いであれば、
「まずは、あなたがしっかりしなさい。」
そう答えたい自分がいます。
言わずもがな、この一言は自らに、そして痛烈に自問自答するものであります。
「まずは、あなたがしっかりしなさい。」
実は、人になにかを伝えるって、届けるっていうのは、それ以上でも、それ以下でもないのです。
人間って。
子供も大人も。
ただ単純に。
私は今日も全力で仕事に向き合う。
そこで、「山村洋志明」を表現する。
そこで徳を積んで、「父親」をみせる。
ただひたすら真っすぐに。