医院として目標にしていた通過点を昨日超えた。
2006年にすまいる歯科を開業して9年間。
思えば、すまいる歯科のスタッフ達とがむしゃらになって突き進んできた9年間だった。
スタッフの人数もパートナーさん(アルバイト)を含めると25名になり、歯科医院としては大所帯の部類になってきた。
来年も4~5名、新しいスタッフが入社してくれそうな雰囲気で本当にありがたい。
会社の規模が大きくなると次に考えるのが、<今後をどうしていくのか?>である。
今の医院をさらに増築して大きくする方法や、いわゆる分院を開業して、分院展開していく方法がある。リスクを極力回避するためには、<現状維持>という選択肢もある。
どの選択肢にもメリット・デメリットがあるわけだが、一番大切な事は、「何の為にやるのか?」に尽きると思う。
とは言ったものの、9年間がむしゃらに走り続けてきたので、そろそろ一旦、休息を入れたいなという正直な自分もいる。(笑)
しかし、今まで地域の期待に応えられる様がんばり、結果として徐々にすまいる歯科が大きくなっていく姿を見て、その姿に憧れて入社してくる新しいスタッフは、今まで働いてくれていたスタッフ達と同様に<自己成長>できる場が、「すまいる歯科」にはあるのだと信じ、入社してくれるのだと思う。
そんな「すまいる歯科」が、そして、そのTOPである僕が、「今までよくがんばってきたから、ちょっと休憩します」的なことを決断してしまったら、新しいスタッフ達はまさに貧乏くじを引かされた事になってしまう。
だって、走り続ける僕とすまいる歯科に可能性を感じて入社してきてくれたのに、その僕がすでにファイティングポーズを解いているとしたら、それは失望でしかないからだ。
新しい人材を登用するということは、その人の人生に責任を持つという事である。
その責任というものは、僕は「教育」だと確信している。
教育を与え、立派な社会人に育てる。それこそが企業のあるべき姿ではないだろうか。
とかく、患者さんの人数や医業収入が次なる展開の基準になりがちであるが、本当に大切な基準というものは、
<今の医院でスタッフがいきいきと輝いているのかどうか?>であり、
<今の医院にスタッフがチャレンジできる環境があるのか?>である。
現在の医院にそのチャレンジの場や輝く舞台が足りなくなっているときは次に進むタイミングなのかもしれない。
基準は数字ではない。
僕の頭の中のイメージとスタッフ達の頭の中のイメージがいつも同じである事。
これが一番大切なんだよね。
教育を与えたいと思う想いと、成長したいという想い。
この二つがシンクロしなければ新しい展開は成功しないのだろう。
そのためにも常日頃スタッフ達と食事を共にして、価値観を共有しておかなければならない。
彼らが、彼女達が今、何を求めているのか?
どんな未来をつかみたいのか?
いつでも動けるように、常にフレキシブルな体と頭でこれからも生きていきたい!
迷えば原点だ。