正しい人生の歩き方 | 迷えば原点

迷えば原点

医療法人翠章会 すまいる歯科 理事長・山村洋志明が書き綴ったブログです。

みなさんこんばんは!!
岡崎市・豊田市の歯医者 すまいる歯科の山村でございます。

今日は2月らしい天気でしたね!!
日差しは強いものの、風が強いので、寒い寒い!!

体調を崩さないように、今日もはりきっていきましょう!!


僕は元来、本を読むのが大好きだ。
本はいろんな事を教えてくれる。

例えば、まだ行ったことのないヨーロッパの素晴らしい気候や、風土、そしてそこに暮らす人々の人間模様。

例えば、はるか未来の世界にタイムスリップして、その世界を擬似的に体感することができる。

例えば、松下幸之助が、いかにして企業を成長させ、そしてそこに働く人を成長させていったのかとなどである。


そのようなことの全ては、今の僕には想像すらつかないことがほとんどであり、新しい自分の価値観として、僕の血となり骨となっていく。


ただ、それに相反することなのだが、自分で経験しないと、その知識の深みは得られないことも多いということが問題だ。


それに代表されることわざが、

『百聞は一見にしかず』だ。



身近な例でいえば、僕にとっては『上高地』がそうである。


10年くらい前なのだが、僕は初めて『上高地』に旅行にでかけた。

テレビでも見たことがあるし、雑誌でもみたことがある。
別に面白い観光施設があるわけでもないし・・・


しかし、電車を乗り継いで、降り立った『上高地』の自然は僕の想像をはるかに超えるものだった。


本当に緑色をした緑の木々や、こんなに透明な、そして夏だというのにひんやりとした美しい川。
そこで、売っていたその川の水で冷やしたりんごの味は、僕は生涯忘れることはないだろう。


その上高地での経験は、本や映像では絶対に感じることができないものなのである。





そして、そこに人生を重ねてみる。




例えば、経営者となって、将来起こるであろうトラブル・・・

いろんな経営系の本には、それに対するQ&Aや、トラブルが起こらないためのテクニック論が世の中には蔓延している。


それを読んだ、学んだ人間は、果たして本当にそのトラブルを完全に回避することができるのだろうか?


頭で、知識でわかったふりをしているだけではないのだろうか?


なぜならそこには経験がないからだ。


僕が知識で学んだ『上高地』と
経験で感じた『上高地』は天と地との差があった。

でも僕がみた二つの『上高地』は紛れもなく、同じ『上高地』なのである。



「理想を追求しても、数年たって、現実を知れば、みんな同じ結論にたどり着くものだ」と書いてあった本があった。


書いてあることにおそらく間違いはないのかもしれない。



ただ、将来起こりうる物事に関して、本や人から学んだ知識を使って、理想ではなく現実を突き進む方が正しい人生の歩き方なのか、

壁にぶつかることがわかっていても、そこに理想を追求し、やがて現実に方向転換することが正しい人生の歩き方なのか。



僕は強く思う。




後者の方が、正しい人生の歩き方なのではないかと。



でも、それが正しいかどうかなんて、今の時点でわかるわけがない・・・



ただ、未来の人々に、話をする時に、


「本で見たけど、上高地の緑や川はものすごい綺麗で癒されるところだよ」

というのか、

「あのりんごの味はわすれられないんだよ」

というのか。



人に思いを伝えるのなら、僕は一生、後者の方を選んで生きていきたい。



だから、時には間違っていると思っている方向でも、実際に歩いてみるということは、決して悪いことでは、ないんだろうなぁ。