新婚の妻が朝食を作った
焼きたてのスフレに自らブレンドしたコーヒー
真っ白なヨーグルトの上には手作りの苺ジャムがのっている。

「すごいね ありがとう」

と新婚の夫が妻に礼を言った

テーブルの上には綺麗なランチョンマットが敷かれていて妻のセンスの良さが伺われた
妻はにっこりと微笑んだ

新婚の妻が朝食を作った
今日はトーストにコーヒー
スフレもヨーグルトも添えてなかった

新婚の夫はコーヒーを一口啜ってつぶやいた

「市販のインスタントなんだね」

妻はだまったままランチョンマットをかたづけた

新婚の妻が朝食を作った
ランチョンマットはなく
深皿のなかにはミルクをかけたコーンフレーク
スプーンをがんと置くと
妻は二度寝をしに寝室へと戻った


注釈※
これはわたしのことでは断じてありませんが
最近教育業界の先輩に言われた一言から生まれた自由詩です。
いわく「淡々となすべきことをせよ 朝食のスフレからコーンフレークになるような
変動のあるサービスを子供に対してしてはいけない」

なるほどと思いました

理想に燃えることは素晴らしい事だが、熱すぎる思いは醒めるのも早い。
無理をしてもつづかないから、やがて子供に対してエネルギーを失ってしまう事すらおきかねない。
200を目指して疲れて40しかできないよりは、淡々と仕事をして70位のサービスを常に提供できるほうがプロなのだ、と。

そういえばかのマザーテレサも同じような事を言っていたな
「常に冷静で事務的ですらあるほうが、誰に対しても平等な姿勢を崩さずにいられます」

教育や医療は人に接する仕事それも人生に関わる仕事だから、ストレスから身を守るためにもそして結果的に接する相手への質を下げないためにも、常に自分と向き合い無理をしないことが大切なのだなー
と思いました。

コーンフレークなら最初から最後まで徹底してサーブしろ、ということだと思います。