新日本昔話「河童の恩返し」

昔々、あるところに神田明神という神社があり、参詣する人々でたいそう賑わっていたそうじゃ。

境内には、獏捨座という芝居小屋があり、毎晩若い娘が歌ったり踊ったりしていて、それはそれは毎日たくさんの観客が詰めかけていたそうじゃ。

近くを流れる神田川に住む河童(Kappa)もその楽しそうな様子にぜひ一度芝居小屋に入って、かわいい娘たちが歌ったり踊ったりする姿を見てみたいと思い、人間に変装して行ってみようということになったそうじゃ。

……

俺は神田川に住んでる河童だ。

普段は相撲を取ったり、川で泳いだりしてるけど、♪たまにはねドリンクとか呑めれば嬉しい。キュウリがね、ついてこなーい!
どうせ繋がれない……

……

とにかく、Pがふたつも付いている河童ですから赤カードとして入店に成功し、夏摘姫という踊り子さんを推すことにしたそうじゃ。

すると夏摘姫はドリンクの中に惚れ薬を入れたり、フロアで上手に立ち話をしたりの営業努力をしてすっかり河童をトリコにしてしまいました。芸人といえども営業努力は大事です。

河童は何しろフリーターですから、毎日通うほどの資金はありません。

そこで夏摘姫に外で会ってモロキュウでも食べに行こう! と提案しましたが、規則でそれはできません。

そこで、「LINEで繋がろうよ、あとで嫌になったらブロックすればいいじゃん」と提案しました。

なぜ河童がスマホをもっているのかは謎ですが、それならいいということになりました。

以下次号!