ドアを開けると目の前には2人の警察官!!
『昨日、駅で飲酒したのがバレたか?』
様々な悪事が脳裏に過ります。
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一人の警察官が優しい口調で話かけます。
警察官「佐藤淳一くんですか?」
淳一「はい。」
警察官「佐藤くん。今回、旅行していることは家族の方は知っているのかなぁ?」
淳一「一応、家を出るときに伝えて来ましたが………。」
警察官「お巡りさん、心配だから家に連絡してもいい?」
淳一「はい。電話番号は045~~~」
警察官「はい。そ~ですか。わかりました。ありがとうございます。」
淳一「どうでしたか?」
警察官「お婆さんが電話に出られて確認が取れました。春休みになると家出の少年少女が増えるから~~。」
と言い残して警察官は帰っていきました。
どうやら、家出少年に間違えられたみたいです。
警察官が帰って部屋に戻ると、またドアをノックする音が………。
緊張しながらドアを開けると………
自分と同じくらいの男の子が目の前に立って笑っています。
淳一「??」
男の子「お巡りさん帰った(笑)」
淳一「うん。」
男の子「あれ、女将さんがお前のこと家出少年と勘違いして警察に連絡したんだぜ(笑)」
淳一「そうだったんだぁ~(笑)」
男の子「部屋に入っていい?」
それから、色々と話をすると、男の子は民宿の親戚の子で大学生の1つ年上。
(名前は忘れてしまいました。)
六日町に住んでいますが、春休みを利用して民宿にアルバイトをしていました。
直ぐに仲良くなり、お互いの自己紹介。
プロレスが大好きでリングスタッフのアルバイトをやっていることを話すと、
男の子「俺もやったことあるよ。六日町スポーツコミュニティーセンターで女子プロ。」
淳一「そうなんだぁ~。」
その後は、
彼女はいるか?
横浜の女の子は可愛いか?
初体験は済ませたか?
などバカ話。
男の子「そうだ、夕飯食べたら部屋で待ってて。片付け終わったら温泉に連れてってあげるよ。」
その後、2人で近くのホテルの温泉に行きます。
男の子は「こっちこっち」と手招きし、
馴れた足どりで裏口からホテルに入って行きます。
淳一「いいの?勝手に入って??」
男の子「大丈夫。バレたことないから。」
無断で温泉に浸かり、また裏口から静かに退出。(無銭入浴です。深く反省しています。)
温泉を出た後は宿と反対方向に足を運びます。
「こっちこっち」
とまた手招きをされ、
温泉街のメインストリートから一本裏道に入ると目に飛び込んできたのは、
『ストリップ劇場!!!!!!!!』
今度は呼び込みと一言二言話して、お金を払わず場内に通されます。
一番前の正面の席に通され、ドキドキ。
周りは温泉街に来ている観光客がチラホラ。
実は、淳一少年は、ストリップ劇場は2度目。
プロレスファンの年上の方に連れられて歌舞伎町のストリップ劇場に行ったことがあります。
どんなお姉さんが出てくるかと期待に胸を膨らませていました。
ドキドキ。
ワクワク。
ドキドキ。
ワクワク。
……………………。
アップテンポの曲が流れ、場内拍手!!
登場したのは5~60歳くらいのおばさん!!
淳一少年。(._.)シュ~ン。
男の子。(*´∀`)♪ゲラゲラ。
正面に座っている淳一少年にむかって
おばさん「あんた若いわね~。いくつ?」
淳一「18です。」
おばさん「18歳の坊やに拍手!!」
といぢられる始末。
18年経った今でも記憶にある大人になりたかった18歳の思い出。

プロレスの話がなかったのでせめて写真だけでも……。
(左)松田慶三選手
(中央)淳一少年
(右)山田圭介選手
圭介&慶三のイニシャル『K』から
KⅡ(ケーツー)というコンビを組んでいました。