人生初の一人旅 その1 | 佐藤淳一レフェリーブログ “きれいな水で泳ぐも人生。 汚れた水で泳ぐも人生。”

佐藤淳一レフェリーブログ “きれいな水で泳ぐも人生。 汚れた水で泳ぐも人生。”

2017年11月23日にプロレスレフェリーを引退しました。
現役時代は、沢山の方に支えられ、そして応援していただきありがとうございました。

以前のブログにも書きましたが出席日数がかなりヤバイ状態にあった淳一少年。

進路は大学に進学あるいは就職の道は閉ざされましたが、
東中野にあるトラベルジャーナル旅行専門学校に無事?合格します。

進路が決定した淳一少年は、酒屋のアルバイト&リングスタッフに夢中になります。

ザ・グレート・カブキ選手引退後の
IWA・JAPANプロレス興行形態は約1ヶ月に1回。


98年12月23日神奈川・伊勢原食品市場

99年1月17日東京・後楽園ホール

99年2月11日神奈川・小田原アリーナ

こんな具合に。

11月29日後楽園大会メインイベント後に乱入して出戻りのターザン後藤選手は、
『ゴースト・フェイス』とリングネームを名乗りUSAモンスターファクトリーの一員になります。

大日本プロレスを離脱した
ミスター・ポーゴ選手
中牧昭二選手
グラン・シーク選手
も外敵として登場します。



時を同じく、大日本プロレスから
NEW  NOWを旗揚げした
ケンドー・ナガサキ選手
たにぐち選手
もWARに加えIWAも主戦場にしていきます。

IWA正規軍も
山田圭介選手
松田慶三選手
平野勝美選手
に続くとばかりにキャリアの浅い、山下義也選手がセミファイナル、メインイベントに抜擢され始めます。

カブキ選手引退後はどうなることやら心配していましたが、インディーの名優が
IWAマットに集まりはじめました。

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今回のお話はプロレス回顧録から少し外れて高校を卒業した99年3月の話。

高校を卒業した淳一少年は、ふとしたきっかけから一人旅を計画します。

ボストンバッグに着替えを詰め込み、
スキー板を抱え、
祖父母と母親に

「しばらくスキーに行ってくる」

とだけ告げ、上野駅を目指しました。

上野駅からは新幹線に乗り、降車したのは

『越後湯沢駅』

計画といっても宿泊先も期間も決めずの旅でしたので、駅にある観光案内所で宿泊場所を探します。

1泊食事付きで5000円と希望を出し、
(かなり強気な価格設定。)
決定した宿へ。

タクシーで10~15分くらいの距離にある
民宿に到着しました。

玄関を開けると話がすでに通っており、
宿泊名簿に記帳します。

記帳している最中、横から民宿のオバチャンが、

オバチャン「あなた18歳だったら高校生?」

淳一「いえ、先日卒業しました。
とりあえず5日間くらい泊まって、スキーに飽きたら帰ります。」

と言って5日分の宿泊費を支払いました。

オバチャン「家族の人は知っているの?」

淳一「今朝、家を出るときに一応伝えました。でも、心配なんてしてないですよ~。
ハハハ~。」

こんな会話をして部屋に案内されます。

部屋は6畳。
小さなテーブルと小さなテレビ。

早速、荷物を置き、町をフラフラ。


駅に戻り、散策していると、靴箱みたいなロッカーを目にしました。近づいて確認すると地元の日本酒が1杯300円くらいで購入できる自動販売機でした。

よく見ると、高級酒ばかり。
越乃寒梅
久保田
八海山など。
酒屋でアルバイトをしていたため、ある程度はお酒の知識があった淳一少年。
気にならないわけがありません。
未成年でしたが調子にのってつい1~2杯。

うめ~。

(未成年の飲酒は法律で禁止されています。
深く反省しております。)

ほろ酔いで宿に到着し、仮眠をとってから、夕食が用意されている食堂へ。

閑散期だったため、宿泊客は自分のほかには1組のカップルのみ。

3人で仲良く一つの鍋を食べた記憶があります。

昔から人見知りをしない性格でしたので、直ぐにカップルとも楽しく過ごせました。


翌朝は、お目当てのスキーに。
日中は一人でスキーを満喫。

『知らない町に一人で泊まって旅してる』

大人に早くなりたい時期。
一歩、大人に近づいたと優越感に浸ります。


夕食前にゲレンデから宿に帰ると宿の前にはパトカーが止まっていました。

『あっ!パトカーかぁ~。』

何も気にせずに部屋に入ります。


着替えをしていると、ドアをノックする音が………。


気のせいかと思い着替えを続けていると、



トントン……。



今度は確実にドアを叩く音が………。

淳一「はい。」



ドアを開けると目の前には2人の警察官!!


『昨日、駅で飲酒したのがバレたか??』


様々な悪事が脳裏に過ります。


長くなりましたので『その2』に続きます。