新生FMWを応援してきた中でも忘れられない大会の一つ。
タイトルの日付6月28日を見てピンときた方はかなりのリッキーマニアです。
1988年6月28日カナダ・ブリティッシュコロンビア州 vsロース・ハート戦で
リッキー選手はデビューしました。
この年はデビュー10周年の節目の大会!!
ファンクラブとして何かリッキー選手を後押し出来ないかと模索します。
考えた結果、『デビュー10周年の記念横断幕を作成』することを計画します。
適当な布を買ってきて前回同様にマジックを使用して5日くらいで完成しました。

試合前にリッキー選手とパチリ。
この日のリッキー選手の対戦カードが決定した経緯が神がかっていました。
1998年5月5日和歌山マリーナシティ大会で世界ストリートファイト6人タッグ王者になった冬木弘道&金村ゆきひろ&非道組は許可無く勝手にパートナーを変更したとして翌月に王座剥奪。
6月28日南大沢マルチパーパスプラザ大会で王座決定戦が行われることになります。
世界ストリートファイト6人タッグ王座決定戦
冬木弘道
中川浩二
金村ゆきひろ
vs
ハヤブサ
大矢剛功
リッキー・フジ
デビュー記念日にメインイベントで
タイトルマッチ!!
しかも、10周年の節目の年!!
リッキー選手がチャンピオンになる舞台が整いました!!
南大沢マルチパーパスプラザは屋外会場のため横断幕を唯一張るスペースはステージ上の壁のみ。
ステージはリングから離れていましたので記念横断幕を張っても目立ちません。
試行錯誤の末、出た結論は記念横断幕の両端をポールでくくり、リッキー選手入場時に横断幕の下をくぐって入場してもらうように考えました。
確か試合前にファンクラブのみんなで本番に備え何度か練習をしました。

練習の通り、観客にもみくちゃにされながら横断幕の下を通って入場!!
(今改めて見ても良い写真ですね。)
(自画自賛(笑))
プロレス専門誌等では、リッキー選手の
デビュー10周年記念試合とはどこにも
リリースが無かったため、この横断幕を
見て記念試合と知ったファン方も多数いました。
記念横断幕効果があったかは定かではありませんが、会場はリッキー選手を声援で後押し。
自分も場外乱闘の際にはリッキー選手の側で全力で応援!!
あまりにも熱心に応援していたために、
金村選手から「ウルセー!!」と突き飛ばされる場面も…。
リッキー選手は額から流血し、奮闘するもピンフォール負け。
タイトルを奪取出来ませんでした。

試合後、池田大輔選手の肩を借りて引き上げるリッキー選手。
悔しさでリッキー選手に声をかけられずに立ち尽くす淳一少年。
するとリッキー選手は自分の前で立ち止まり、手を合わせて「ごめん」と一言。
自然と悔し涙が落ちました。
1995年5月5日FMW川崎球場 その3
でも書きましたが、
後年、リッキー選手は、自分がリッキー・フジファンクラブ会長時代の話を他のレスラーにする際には必ず、
リッキー「淳一は俺が負けると目に涙浮かべているから困ったよ~。」
と面白おかしく話をします。
まわりで聞いているレスラーはニコニコ。
アイスリボン後輩レスラーからは、
「淳一さんは昔から泣き虫だったんですね。」
と言われる始末。
ファン時代、涙を流したのは後にも先にも
1回だけの……筈なのに。
今やWikipediaにまで
『泣き虫レフェリー』としてのレッテルを貼られています。