全日本女子プロレス神奈川・寒川大会に
リングスタッフとして参加した時の話です。
会場は忘れましたが屋外会場でした。
何度目かの全女のバイト。
岸さんからのブッキングは自分のみ。
今井リングアナ
笹崎レフェリー
ミスター・ブッタマン
全女専属のスタッフ4~5名。
屋外会場のため、更地にブルーシートの囲いをして会場作りをします。
専用の角材を均等間隔に立て角材の上と下に針金を通します。
角材と針金で四方を囲うとそこに
フックが付いたブルーシートを上の針金に引っ掛けます。
上手く説明出来なくわかりにくですが、
簡易のカーテンを想像してみてください。
(カーテンの代わりがブルーシートです。)
四方をブルーシートで囲うと、
ブルーシートの下の部分を風でなびかないように針金とブルーシートをスズランテープを結わきます。
当時、囲いの下の針金が雑草などで隠れていて気がつかず何度も足を引っ掛けて転倒しました。
雨上がりの日なんか地面がぬかるんでいて泥だらけになったことも……。
会場の囲いが出来たらイス並べに入ります。
全女では新人レスラーが会場に先入りして選手がリングを組み立てます。
高橋奈苗選手
中西百重選手
脇澤美穂選手
藤井巳幸選手
関口瑠美選手
納見佳容選手
豊田紀子選手
などの中から5~6人がリング作りをしていた記憶があります。
(たまにタニー・マウス選手や元気美佐枝選手、サヤ・エンドー選手などもリング作りを手伝っていました。)
高校生で思春期真っ盛りの淳一少年は、
側でリング作りをしている同年代の
レスラーにドキドキしていましたが、
実際は「お疲れ様です。」くらいの会話しかしていません。
後に前川久美子選手や玉田りえ選手と顔見知りになるのですが、その話は次回以降に…。
プロレス会場が出来上がり、
村山レフェリーが運転する大型選手バスが到着。
(屋外会場では選手バスと簡易テントが控室になる場合が多かったです。)
同時くらいに角掛留造選手が運転する
グッズトラックも到着。
最初に角掛選手を見た時には、あの小柄な体型でトラックを器用に運転する姿を見て驚きました。
駐車場係り、入場整理など様々な雑用をこなし、試合が始まると選手入場通路の警備。

そして、驚いたことに屋外会場では、
メインイベントのゴングが鳴るとブルーシートの囲いを外し、片付けを始めます。
リング上は白熱した試合をしているのに
自分達は会場撤去作業中。
ブルーシートを外すと無法地帯に。
タダ見し放題です。
さらに空席のパイプイスを片付け始め、
試合終了のゴングが鳴るとお構い無しに両手にパイプイスを抱えリング前を横切ります。
リング上にはまだ選手がいるのに……。
選手や松永会長をはじめ誰一人文句を言う人はいませんでした。
逆に早く会場撤去をして次の会場に向かうことに重点をおいていました。
(さすが松永イズムです。)
今のプロレス興行では味わえない
全女ならではの屋外興行は魅力的でした。