※蓄えもないのに49歳で定年となってしまい、途方に暮れた私の話です。

 

定年になり収入が減ると(私の場合、49歳だったので収入=ほぼゼロになりました)、そうなると、

 

一番苦労するのは、収支をトントンにすることです。

 

 

できないんですよそんなこと急に。

 

 

雑誌などでファイナンシャルプランナーの人が説明しています。

 

「残りの人生の収支計算の考え方」を。

 

私もいま同様のシュミレーションを1年に2~3回行い軌道修正を行っています。

 

ただ、定年になった直後はそれが機能しないんですよ。

 

なぜかというと、収入はガクンと下がったけど、支出はなかなか減らせないからです。

 

 

勤め人サラリーマンだと、役職定年ってありますよね。

 

それで1度、ガクンと収入が減る。

 

その後、定年・再雇用で、2度目のガクンと収入が減る。

 

 

さらに再雇用終了になり、本当に収入ゼロ(年金があればゼロではないですが)、3度目のガクンが起きます。

 

うまいもので、勤め人は、このようにして10年くらいの期間を経て給料が下がるので、支出を減らす準備期間があります。

 

私の場合は、1,2,3度目じゃなくて、一気にゼロになっちゃったので、つまり準備期間なしで突入しちゃったので

 

なんとしても収入を得る方向にしないと首が回らなかったです。

 

 

収入の話は一旦置いておいて、支出ですが、

 

「入りが減っても、なかなか出を減らせない」

 

とはよく言ったもので、生活スタイルを急激に変えることは、人間なかなかできません。

 

私の場合、お恥ずかしい話ですが、

 

 

子供2人が中学、高校で、賃貸マンションに住んでいたので、一番お金がかかっていたのは「家賃」です。

 

収入が極端に減ったんだから、身の丈に合った賃貸マンションに引っ越せばいい、と思うじゃないですが、

 

でも、引っ越し先なんてなかなか見つからないし、家族の反対もあるので、

 

すぐにはなかなかできなかったです。

 

私のケースでは、家賃を減らせばいいのになかなか引っ越しできないという話ですが、

 

普通に生活している=余裕ある生活ではない、ので、支出を減らすことは誰もが大変なはずです。

 

 

苦しいのは金額という数字合わせだけの苦しさでなく、

 

まるで貧困生活に入っていくような精神的苦痛がきついんですよ、入りが減ることは。

 

 

だから、定年後は、自分でお金を稼ぐすべを持っていたほうが絶対にいいです。

 

少なくとも自分でお金を稼ごう、と意識して普段からあれがいいか、これがいいか、考えているだけでもいいです。

 

雇われることだけを考えていると先細りになるし、選択肢が少ない現実は精神的にきついです。

 

何か自分で仕事をして、わずかでもいいので、収入を得られる状況を作っておくことは、なかなか生活水準を下げられない期間、とても心強い味方になります。