❏❏❏ 回顧録:2007年9月3日 東京・自宅
ステロイド療法59日目、3回目の手術から27日目
※後腹膜リンパ節郭清手術により、腹部から取り除いたリンパ節約50個は、がんの壊死組織だった(2007年8月13日)。
9月初め、まだ残暑が厳しい。
我が家の子供たち2人は、この日から小学校の2学期開始だ。
普通ならば、子供たちが小学校に行くのを見送るお父さんなんて中々いない。
がんからリハビリ中の私は、この日初めて子供たちを玄関で見送った。
私は朝食を食べ終わると、また横になった。
食事をとっただけで疲れてしまったのだ。
不思議だが、なんとなく左腕が昨日より痺れている。
手術中の合併症で胸郭出口症候群になっているが、そのしびれの度合いが増した感じだ。
なんだろう、、?
こういうことに神経質になる。
がんを発症してから、常に怯えている。
わたしの身体の中で何か悪いことが進行しているのではないかと感が、常に怯えている。
家にいると気がめいる。
考えても仕方がないことを考えて不安になるのだ。
再発したらどうしよう、とか
リハビリ中に開所から解雇されたらどうしよう、とか
考えても仕方がないことばかり、嫌なことばかり考えてしまう。
気分転換を兼ねて散歩に出かけた。
毎日、やらなければならないと決めた日課だ。
この日は、駅前まで(約400m)を、2回も往復できた。
少しずつだが、散歩できる距離が増えてきている。
2回目の往復の時は、駅近くにあるカフェで休み、アイスコーヒーを飲んだ。
リハビリを頑張っているご褒美のつもりだった。
働き盛りの43歳が、昼間っからジャージ姿でカフェに入り、一休みしている。
情けない自分がみじめで仕方がなかった。