❏❏❏ 回顧録:2007年8月28日 東京・自宅
前回の続き。
この日、私が抱えていた課題は、10個もあった。
1.肺と喉=間質性肺炎、
2.お腹回りの痛さ=開腹手術の痕、
3.左腕=胸郭出口症候群
この3つのほかに
1. 手のしびれ・むくみ: 抗がん剤治療により手のしびれ(=末梢神経障害)が発症し、それが一向に改善していない。
パソコンのキーボードを指でたたけない。まるで正座した後の足先のしびれのようなものが1日中、手先にあるのだ。
箸を持つのもつらいし、鉛筆を握るのもつらい。
何をしても手先は使う。
だからしびれがあるのがつらくて仕方がない。
自分の大事な手だが、腕と手が身体についていることで悩ましい1日が続く。
2. 足のむくみ=脚と足首がむくんでいた。
これが、手と同じく重たい感じでつらい。
理由は2つ考えられた。1つは、後腹膜リンパ節郭清手術によるもの。
もう一つは、間質性肺炎の治療で服用しているプレドニンの副作用。
プレドニンによりむくむ。
ムーンフェイスなど問表現もあるが、顔なんかパンパンに膨らんでいた。
3. 右足首の硬さ=私は2月に骨折したが、すぐにがん治療が始まったため、ギプスが取れてもリハビリをしていない。
だから、足首が硬くて、歩くとガックン、ガックンとぎこちなかった。
みじめだった。
4. 爪の色が黒ずんでいた。これは抗がん剤治療中に変色して、そのままずっとだ。
伸びて切るので、黒ずみが少しづつ移動しているが、汚い爪をしていた。
5. 便通が頻繁にあった。まだ、開腹手術のあと、大腸・小腸が本調子ではないのだろう。
毎日3~4回はトイレで大便をしている。
6. 寝られない:毎晩、長く寝ることができていない。1時間~1時間半ほどすると目が覚めてしまい。目が覚めると、そこから30分~1時間ほど寝られない。
ぐっすり寝られないことはつらかった。
10.悪夢を見る: 寝ると必ず、嫌な夢を見た。このころ、エスカレーターになかなか上手に乗れないでいた。
動くからだ。
体が反応できないから、足を乗せようとすると、すでに次のステップとに移動していた。
だから怖くて仕方がなかった。
夜に、エスカレータに乗れず、そのまま、下まで転げ落ちて行って、救急車で病院に運ばれ、緊急入院する夢を何度か見た。
悪夢を見るので、夜寝るのが怖くなった時もある。
ともかく、心身ともに状態はよくなかった。
がん患者は、退院してからが勝負だといわれていたが、まさにそんな感じだった。