いまは「シニア起業」「ひとり起業」といったテーマに関する本がたくさんあります。

 

私は10年前に(結果的に)起業し(本人は起業なんてカッコ良いものじゃないと思っていますが)、

 

今に至りますが、改めてこのテーマの本を読み直しています。

 

 

本の中には、いまの時代「サラリーマンのときに副業して」定年後の準備をすればいいと書かれているものもあります。

 

なるほどなあ~と感心します。

 

 

確かに私が会社を辞めた2014年頃は、副業なんて言葉はあまり聞かなかったですし、市民権も無かった。

 

でも今は違う。

 

だから、勤め人のときに定年後やりたい仕事で副業して、事前に下地を作っておけばいい、そういうお話です。

 

 

ただ、どうなんだろう?

 

 

もし、当時の自分が、いまそれをやってみるとしてうまく行くのだろうか?

 

なぜなら、「定年前に、定年後にやりたい仕事」をイメージできていたか?というと、はなはだ疑問です。

 

 

なぜって、私の場合、色んなことに挑戦して、結果的にご縁とタイミングで今の仕事になっているので、

 

最初から副業で思いつくことは出来なかったと思うんですよ。

 

 

やはり、定年後、定年という状態にならないと具体的な仕事は思いつかないし、

 

しかも試行錯誤しないと今の仕事にはたどり着けない気がします。

 

 

そして、もう一つの理由ですが、

 

万が一に、定年後やりたい仕事=私の場合、いまの仕事を思いついたとして、

 

勤め人のときに副業で上手く行ったかなあ?とも思います。多分、うまく行かない。

 

だって、本気度が違う気がします。

 

 

なんというか、事業化に対する本気度です。

 

それは収益に関するコミットもそうですし、顧客開拓や、ひとつひとつの仕事に対する労力とか、サラリーマン副業のときに出来るかなあ?と首を傾げてしまう。

 

 

それは副業だから、手を抜くというのではなくて

 

副業を主業とすることができたかなあ?という思いです。

 

多分、無理。

 

そうなると(私の場合)上手く行かない気がします。

 

 

だから、私の場合、サラリーマンのうちに副業して準備するなんて無理だとおもいました。

 

それに定年後の今の仕事は、サラリーマンのときのお取引先とのご縁が大きいと以前書きました。

 

 

万が一にでも、当時、副業して主業に100%のチカラをかけられなかったら、そのご縁も生まれていなかったと思うのです。

 

じゃあ、どうすればいいか?

 

私だったら、定年後は、色々やってみてその中で筋のいい仕事を全力でこなす、これに尽きるのではないかと思います。

 

 

もし、副業でつなぐ、みたいな考え方だとしたら、

 

定年後、とりあえず、30%のチカラでこなせる会社に再就職して、その時に副業で一生懸命頑張って

 

経済的に再就職先企業の給料に頼らなくてもいい所まで副業ビジネスを育てる、こちらのほうが良いと思います。

 

※再就職先には、とても失礼な話なので、最初からいつか副業で立身出世したいから~とお断りをしておくのが良いと思います。それでもいいからうちに来てくれと言われたら安心して副業できます。仮に失敗して、再就職先に長く居ても、そういう寛容な会社なら幸せだと思います。問題はそう言う会社と出会えるかでしょうね。

 

 

副業も、事前に失敗して大変さを知っておくというだけであれば、確かにサラリーマンのときにしてもいいかなと思います。

 

でも副業で失敗して、シニア起業を諦めちゃったら、それはそれで(真剣にやっている前に)機会損失するみたいでもったいないですよね。

 

やはり仕事は本気でやらないとつまらないし、成功しない気がします。