※貯えもないのに49歳で定年となり、その後、生活をどうやって立て直すか?四苦八苦していた頃の話です。
毎月、どんどん貯金が減っていき、不安でたまらすエグゼクティブサーチのひとに連絡とったわけですが、、
※貯金が減っていくのをただ見ているのは恐怖ですよ~。あんなに怖いことだとは知らなかった。1年を締めて800万円近くが消えてなくなったのを知り愕然としました。
しかも2年目は、同じペースで半年たっていたので、もうこれダメだと思ってサーチ会社の門をたたいたのです。
しばらくして、エグゼクティブサーチの担当者から連絡が来ました。
ご紹介してくれるというのです。
それは、スイスの再保険会社の日本支社で、
これまで創設者一族のスイス人のかたが日本の経営をしているのだそうですが、、
もう高齢になり、間もなく1年以内にスイスに戻るので、
後を引き継いでくれる後任の人を探しているのだと言います。
つまり、再保険会社の在日代表のポジションです。。
なんとまあ、また責任重大な仕事だなあと感じました。
日本オフィスは、20人程度の規模らしいのですが、歴史ある会社だそうです。
再保険会社について知らなかったので、
急いで勉強して、なるほど、保険業界ってこうなっているんだぁ~と知りました。
ただ、業界についてはあまりにも素人です。
そもそもこんな私が候補者(=キャンディデート)でいいのですか?と思ったのですが、
これまで色んな人が面接したらしいのですが、
オーナーの人は、もう同じ業界の人は嫌だと言っているというのです。
新鮮な血を入れたいということですが、金融から離れるのは困るというので、
外資系証券を経験した大久保さんなら、意外とフィットするかもしれないと言われました。
それから、失礼の無いように猛勉強して、準備して、きちんとしたストーリーを作り面接に臨んだのですが、、
雰囲気は良かったです。
大日代表のかたは私より10歳くらい年上のスイス人のかたで、温厚な感じで、とてもよかったです。
ただ、受け答えを正直にしていたら、
「オクボサンは、やはり患者支援活動をしたがっていますよ。でも、こちらの仕事は、片手間には出来ないんですよ」
そう、優しく言われました。
「もし、こちらの仕事をやりたくて、患者支援活動は諦めますという気持ちになられたら、もう一度、会ってください」
そう言われました。
やっぱり、ダメですね、、中途半端な気持ちで面接に臨んではいけない。
スイス人の社長さんと握手して、その会社を出たとき、
なんとも申し訳ないような、寂しい気持ちになりました。
こんな中途半端な私が、ここに来るべきじゃなかったし、失礼なことをしたと反省しきりでした。
一方、こんな気持ちで、面接に臨んじゃダメだ、どうするんだ自分?!みたいな気持ちでした。
なぜなら、その後、他の会社の面接予定が入っていたからです。
今度は欧州系の小さな証券会社の営業本部長というポジションでした。