※ 「私の定年と老後」、収入の目途もないのに、がん患者さんの支援活動をするなんて言い出して49歳で会社を辞めた私ですが、何をどうして良いのか解りません。仕事と収入は、取りあえず、横に置いておいて、趣味のマラソンに時間を割きました。
ご存じの通り、私はマラソンが趣味です。
よく友人・知人から言われます。
「大久保は、マラソンという趣味があっていいね」
確かに、定年後の生活を考えるとき「何も趣味がない」というのはきついと思います。
働いていない、趣味がない、
じゃあ、どうやって1日の時間を過ごすのか?私には、想像できません。
定年になったら、趣味に没頭するぞ、趣味が生きがいだ、な~んてことを、時々、定年間際の先輩たちから聞きます。
私も49歳定年をするとき、そんなことを考えていました。
何でかというと、、
平日の昼間に皇居を走っているランナーがとても羨ましかったからです。
私の前職の会社は六本木ヒルズにありました。
一方、お客さん企業は、大手町・丸の内にあることが多いので、
日中、お客さん周りをするときは、六本木からタクシーに乗って、皇居内堀を過ぎて大手町に行きました。
タクシーで内堀通りを眺めていると、ランナー達が、皇居を走っている姿が見えて、
とても羨ましかったのです。
「いいなあ~、平日の昼間にここを走れるなんて、、」
定年したら、ぜひ、やりたいことの一つが「平日昼間皇居走る」でした。
はたして、、
それができるようになり、今もできるのですが、とても幸せな気持ちです。
だけど、、初めて2カ月くらいたった時から、嫌になりました。
その頃は、まだ、収入がほぼ「ゼロ」状態で、なんとも不安定な時でした。
※この前のブログで描いたとおり、収入がしっかりするまで2年半かかりました。2年半の間は、増えたり減ったりではなくて、ゼロから、順調に一本調子で増えていったのですが、2年半という期間は、長すぎでした。
だから、辞めて2ヵ月の頃は、経済的にはにっちもさっちも行かない状態でした。
そうなると、
やりたかった趣味・マラソンを走っていても、イマイチ、つまらないんですよ。
常に心の中に「これからの生活をどうしようか?」「どうやったら、経済的に安定するのか?」
そんなことばかり考えて走っていますから、スッキリしません。
もちろん、走っていなかったら、もっとスッキリせず、つらかったはずですが。
だから、定年と老後を考えるとき、将来不安とか、生活不安、経済的な不安があると、
趣味も、あんまり楽しくないです。
まさに趣味ですから、土台に経済的な安定があって楽しめるのだと思います。
さらに、定年して平日の日中も走れるようになると、
毎日のように走るので、怪我故障が、ぐ~んと増えました。
自分のことを、おばかさんだと思うのですが、スポーツが趣味だと、
定年オジサンは、現役生よりも、オーバーユース、オーバートレーニングになってしまい、怪我故障ばかりになってしまいます。
そうなると、あんまり楽しめない。
皮肉なものですが、
ちゃんとした収入があって、忙しくてマラソン練習にあまり時間を割けられなかった定年前のほうが、
趣味を楽しんでいた気がします。
皮肉なもんですね、、