※ 「私の定年と老後」、収入の目途もないのに、がん患者さんの支援活動をするなんて言い出して49歳で会社を辞めた私ですが、何をどうして良いのか解らず焦ります。患者支援活動をするといいながら、やはり生活のお金をどうにかしなきゃと、、慌てていた時のお話しです。今日は、ヘッドハンターです。

 

ゴールドマン・サックスに務めていた時は、時々、ヘッドハンターからの連絡がありました。

 

新卒で務めた三菱石油とは、まったく別世界だと感じました。

 

ヘッドハンティングといっても、、色んな形態があります。

 

私の理解では、4タイプあります。

 

自ら転職する人たちが使う「自分で登録して、連絡を待つ」形態は、あれはヘッドハンティングではないと思うのですが、、

 

それまで入れると、一応5タイプでしょうか、、

 

 

私の経験では、一番、強烈だったヘッドハンティングは、

 

ゴールドマン・サックスを辞めて、他社に移った人が連絡してくるものです。

 

つまり、会社の同僚だった人が、競合他社に移り、そのひとがハンティングするのです。

 

最初は、なんだか?解りませんでした。

 

なぜなら、

 

「あの人とは、そんなに親しくなかったのに、なんでご飯を食べようとか連絡してくるんだろう?」

 

そんな感じで、それでも夕食に参加すると、大抵、個室が用意されていて、最初っから重い雰囲気で始まりました。

 

JPMorgan、UBS、日興ソロモン

 

 

正直、こっちへ来なよと言われるのは嬉しかったし、興味もあったので、ご飯のあともコミュニケーションを続けようとなるのですが、

 

わかりました、返事すると、次の週から、その会社の上層部の外国人たちとオフィスで話す事になりました。

 

受付に待っている時とか、会議室にいるときは、

 

「もし、知っている人に見つかったらどうしよう、、」と、別になにも悪いことをしていないのに、心臓がドキドキしました。

 

連絡を受け、会っている期間は、とても罪悪感を感じて辛かったです。

 

辞めたら今いる会社に申し訳ない気がする。

先方に断ったら、せっかく誘ってくれたのに申し訳ない気がする。

 

私のような小市民には、心が辛いだけでした。

 

 

2つ目のヘッドハンティングタイプは、競合他社のマネージャークラスが直接連絡してくることです。

 

ゴールドマンで働いている時、よく、お客さん企業の年末パーティーとか、レセプションとかで競合他社の人と名刺交換することがありました。

 

「名前は聞いていたけど、この人だったんだ、、」

 

そんな程度で、その場は終わりなのですが、

 

 

名刺交換をしてから数ヶ月後に、直接その人から連絡が来て「会いたい」となるのです。

 

 

多分、ヘッドハンティングなんだろうなあ~と思うのですが、

 

 

全く興味のない会社には、「ごめんなさい、今は会えません」と丁重にお断りしました。

 

 

一方で、興味のある会社には、とりあえず一度お話を聞いてみようかな、と伺いました。

 

MERRILL LYNCH、ドイツ銀行、

 

 

強烈だったのは、1時間のミーティングといいながら、それが終わったあと監禁され、30分ごとに会ったこともない社員が代わる代わる部屋に来て、自己紹介とよく解らない話をして、3時間ぐらいたって、

 

さすがにもう帰る!と私がいうと、

 

これで主要メンバーとは会ってもらったからプロセスは完了しました。良かったです。ありがとう、、なんて言われて、

 

 

あたかも、転職するのが決まっているかのようなケースもありました。

 

 

これらは、リーマンショックの前のことなので、まだまだ、外資系証券会社に勢いがあり、ともかく人集めに業界が動いている時でもありました。

 

リーマンショックにより、外資系証券の従業員数が、極端に減り、その後も様々な規制で外資系金融が低迷する時代になると、

 

さすがに、こういった強烈系のハンティングはなくなりました。

 

 

※3つ目と4つ目のヘッドハンター形態は、後日書きます。

 

 

ただ、「貯えもないのに49歳定年しました。がん患者支援をします」なんて、ショーもないことを言い出した私には、

 

過去あった景気の良いヘッドハンティング連絡なんて、そもそも来るはずもなく、

 

会社を辞めたけど、収入がないから、何とかしなきゃ、、とか焦るのですが、歳をとって、しかも金融業界から卒業して

 

患者支援業界(?そんな業界は無いですけど、、)に移ろうとする人には、規模の小さな会社ですら声をかけてくれない、そうなりました。。

 

 

50歳近くになると、タイプ1,2の転職のお誘いなんて、ありえません。

 

タイプ3,4ですら減りました。後日書きます。。