自分の経験から「定年と老後」って、あっという間にやってきます。

 

私の場合は特にそうでした。

 

まだ59歳で、還暦にはなっていませんが、外資系証券に務めていて10年前の49歳のとき、

 

急に定年と老後が来た感じでした。

 

もちろん何となく節目の時期は気にはなっていた。

 

だけど、日々の忙しさのなかでしっかり考えることが出来なかった。

 

 

あと、考えても解らなかったというのも事実です。

 

外資系のように定年プログラム研修みたいなものがない世界だと、節目は自分で感じるしかないと振り返ります。

 

その点、日経の企業は研修が手厚いとお聞きしますので、羨ましいです。

 

 

今回のテーマ「前準備が大事」ですが、

 

私は、そんなこと意識して生きていなかったです。

 

ただ、振り返って考えると、あれが大事だったなあと感じることが幾つかあるのです。

 

今日はその一つ目「人脈の大切さ」です。

 

 

こうして老後に入っていく中で「人とのつながり」って大事だなあと唸ります。

 

会社を辞めてこの10年、それに支えられて生き延びた感じがします。

 

 

具体的なことは後日お書きしますが、私はいまいくつかの企業さんから「社外役員」とか「社外顧問」を仰せつかっています。

 

この10年の中では、任期を終えた企業もあり、勤めた会社数で言うと6社くらいになります。

 

その半数は、ゴールドマンサックス時代のお客さんです。

 

 

私が会社を辞めて、

 

がん患者支援をするなんて説明したら、

 

ほとんどのお客さんは「?」理解できないというのと、「これから生活をどうするの?」というお気遣いでした。

 

 

生活の糧については何も考えていなかったので上手く言えなかったのですが、

 

「患者さん支援の必要性」と「熱意」だけは一生懸命に話していた気がします。

 

 

そしてやめて、数ヵ月~数年たって「よかったら、うちで社外、非常勤で働かないか、、」と言われました。

 

「大久保さんには、たくさん助けてもらった。がん患者支援団体を応援すると、大久保さんが、お金が無くなって干上がってしまう。うちで、非常勤で、時々だったら、時間をとられないから、大久保さんがやりたいNPO活動はできる。わずかだけど、給料が入ったら、ご家族も安心するでしょう」

 

 

そんなことを異口同音に言われ、、

 

泣いたのを覚えています。

 

 

あの時はありがたかった。

 

 

もちろん、いまでもとてもありがたいです。

 

 

振り返って、サラリーマン時代に、お客さんのために一生懸命頑張ってよかったなあと思います。

 

 

当時は、私に頼って頂いたので、期待に応えたい一心でがむしゃらに働きましたが、

 

それが、何年・何10年たって、こういう形でいまだに繋がるってあるんだなあと感謝しています。

 

 

だから、「老後と定年の前準備が大事」なんてテーマで書いていますが、

 

一番大事なのは、現役時代に、サラリーマン時代に、今の自分の仕事を一生懸命にがんばることが一番大事ではないでしょうか。

 

それにより、自然といい人脈が後々できていくと思います。

 

そして定年老後に、そのつながりが温かみをおびてまた長くつながると思います。