❏❏❏ 回顧録:2007年7月9日 東京・自宅

 

間質性肺炎の治療が開始され4日目。

 

徐々に呼吸が楽になってきているのが解る。

 

それ自体は嬉しいのだが、なんともしっくりこないのだ。

 

この時にわかったが、呼吸というのは、さまざまな原因で楽になったり、苦しくなったりしている。

 

私は間質性肺炎で息苦しい。

 

どういうことかというと、

 

肺が炎症しているので、肺の壁が厚くなっている。

 

そうなると、肺から酸素が血液の中に取り込まれにくくなる。

 

逆に、血液中の二酸化炭素を、取り出しにくくなる。

 

そんな簡単な話ではないのだが、分かりやすく言うと、肺の壁を通じて、酸素が中に入り、二酸化炭素が外に出る。

 

しかし、炎症して、いわゆる腫れちゃっているので壁を通り難くなっている感じだ。

 

結果的に、息苦しくなる。

 

一方、呼吸器疾患のため極度の安静状態で筋力・体力を失っているので、ゼーハーゼーハーする。

 

今自分が息苦しいのは、病気が理由なのか?筋力が低下しているからなのか?解らない。

 

この日は8歳の娘が風邪をひいた。

 

私が風邪をうつされてはいけないから、自宅に戻らず、病院で寝泊まりした。

 

この日に撮影した胸部レントゲンには、改善が見られない、と皆川先生から伝えられた。

 

何とも不思議だ。

 

私自身は、症状の改善がおきていると感じているのに、画像上は改善していない。

 

「もしかして、呼吸が楽になっているのは気のせいなのか、、」

 

不安な気持ちになる。

 

じれったい内科治療が続いていた。