❏❏❏ 回顧録:2007年7月4日 東京・自宅

 

梅雨に入っていた。

 

何となく蒸し暑いなか、何をするでもなく自宅にいたら、慈恵医大病院から電話があった。

 

明日から入院できるというものだ。

 

今回の入院連絡は嬉しかった。

 

待ちに待った電話だった。

 

それにしても病院での入院手続きは、もっとシステム化できない物だろうかと思う。

 

※今はテクノロジーが入っているかもしれないが、2007年に闘病していた時はかなり遅れていた。

 

病室の空き状況は、各階にある紙の日記帳みたいなもいので看護師たちが管理していた。

 

外来の入院予約担当者は、いちいち各階の看護師に電話して、空き状況を確認して患者に紹介していた。

 

この日、電話を受けたのも、入院管理部署からではなく、17階の医療事務担当者からだった。

 

慈恵医大病院の中央棟は、各階で診療科が分かれている。

 

17階は泌尿器科、例えば、11階は呼吸器内科、13階は消化器科、という風にだ。

 

だから同じ17階に入院している患者たちは泌尿器科の患者で、私のような精巣がん以外は、前立腺がんが多かった。

 

前立腺がんは、高齢の男性がなりやすい病気のため、圧倒的に60代、70代の男の患者が多い。

 

私はそこに、かれこれ4カ月以上も入院していた。

 

しかし、今回は間質性肺炎の治療のため入院する。

 

はたして、呼吸器内科の治療階なんてあるのか?何階なのか?そんなことを思った。

 

今回の入院は要領を得ない。

 

 

なぜなら、合成副腎皮質ホルモン剤、プレドニンを点滴で入れる治療だというのだが、

 

プレドニンなら錠剤の飲み薬がある。

 

なぜ、わざわざ点滴にするのか?解らない。

 

しかも、痛くもかゆくもない治療だという。

 

これまで、外科手術、抗がん剤治療と、強烈な治療ばかりだったから、どう受け止めて良いのか?解らなかった。

 

連絡を受けてから、早速、スーツケース2つに下着類、パジャマ、コップ、歯ブラシ等々をいれて入院の準備をしていった。

 

元気度:82点、手足のむくみ:8,疲れ:4,咳:7、胸ゼコ:8,腰痛:5

 

相変わらず、イマイチの体調の日だったが、明日からの入院が予定され、気持ちは多少明るくなった。