❏❏❏ 回顧録:2007年6月22日 東京・自宅
体調は相変わらずイマイチ。
咳が出やすいので、元気が上がらない。
午前中に慈恵医大病院に行き、追加の紹介状を作成してもらった。
既に5つの病院のセカンドオピニオン外来を予約したが、紹介状は2通しかもらっていなかったからだ。
木村先生は、何通でも書くから必要なら事務室に連絡して欲しいと言ってくれていた。
紹介状は有料である。
医療の世界は不思議だ。
点数のつかないものは、すべてお金を取る。
サービスという精神は無い。
慈恵医大病院の場合、紹介状一通の料金はさほど高くなく、良心的だ。
しかし、とある病院では、紹介状1通が、2500円もする。
信じがたい金額だ。
紹介状と言っても、中に書いてあるのは患者の進行ステージと、これまで受けた治療とその検査結果のみ。
3~4行の簡潔な文章だ。
作成してもらっておいた紹介状2通を受け取り、六本木ヒルズに向かった。
会社の人とランチを一緒するためだ。
彼女は同じチームの若手で、私はいつも相談にのっていた。
こんな病人の私にでも、助言が欲しいと頼られると嬉しい。
自宅に戻ってからは、私の精巣がん(=精巣腫瘍)に関する論文を読んだ。
国内のとアメリカの論文。
読めば読むほど、手術に納得いかない気持ちと、手術は受けざるを得ないのかな?という残念な気持ちになる。
この日は、2日後にサロマ湖100㎞ウルトラマラソンが開催される日で、
もし、骨折とか、がんとかなければ、北海道に向かう荷造りをしているはずの日だった。
いよいよ週明けから、セカンドオピニオンの旅が始まる。